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女性バイトは「鮮度」が落ちるとクビなのか
JUGEMテーマ:日記・一般

昨日、久しぶりに東京地裁に行ってきました。
カフェ・ベローチェで雇止めにされた29歳の女性の裁判を傍聴するためです。

弁護士や報道によるとこの事件は、以下のような内容のものです。

原告女性はカフェベローチェの千葉店のオープニングスタッフとして契約期間3カ月のアルバイトと働きだしたの2002年8月。以来更新を繰り返し9年間近く働き時間帯責任者もまかされていた。
しかし2012年3月「アルバイトは4年以上働くことは出来ない」と一方的に通告され雇止めをされた。

弁護士によれば会社側は「喫茶店は若い女の子が表に立った方がいい。これを『鮮度』という言葉で表現した。私たちは野菜と一緒ではないでしょう、というのが原告の主張です」と言っていました。

カフェベローチェの店舗には正社員は店長1人しかいないそうです。
「実態は正社員と同じ労働でありながら、合理的な理由のない雇止めは許せない」と弁護士は言っていました。

さてこの日は第3回の口頭弁論でした。
ここでは原告主張に対する会社側の反論への再反論の書面を提出したとのことです。

原告側主張の\擬勸何ら変わらない働き方をしていた。契約更新手続きもかなり形式的なものであったという2点の主張に対し\擬勸とアルバイトの働き方は違う契約更新手続きは毎回面接を行ってその都度確認していた、と主張しているそうです。

この2点について細かく反論したそうです。

,砲弔い堂饉丗Δ蓮嵒埖商品があった場合、店長が発注していた」と主張しているそうですが実態は「全部アルバイトもしていた」あるいは「備品もアルバイトが建て替えまでして購入していた」そうです。また銀行へ入金するのも「店長のみ」と主張しているそうですが実態は「アルバイトもしていた」そうです。

△侶戚鷙洪靴砲弔い討皺饉丗Δ蓮嵋莢鹽皇垢般明椶靴瞳茲瓩討い拭廚箸靴討い泙垢実際は「書いて置いておいて」と言われるだけで「自動更新に近かった」そうです。

このお店には通常、従業員が25人ほど在籍していたそうです。その中で正社員が店長一人でという実態であれば、他のベテランアルバイトが店長に近い仕事をしてフォローしていると考えるのが普通だと思いますがいかがでしょうか。

さて閉廷後、原告の方がご挨拶をされました。
その中で彼女はこんなことを言っていました。

「お正月は店で働くのが常だったので今年は何をしたらいいのか分からなくて年越しそばを食べながらボーっとしてしまいました。1月1日も夜まで働くのが常だったので3日くらいまでボーっとしていて『働けなくなった』と『生活に穴が開いた』と感じました。自分にとって大事な仕事でした」

弁護士はこう言っていました。
「アルバイトだからしようがないでしょう、という会社の思惑が見え隠れする。アルバイトなんだから長く働くものではないでしょうと。確かに新しい進路が決まって辞めていく人も多いけれども、それは自分の意思で辞めるのであって、会社側が『辞めろ』というのはとは違います」

仕事ってお金だけでなく、生きがいそのものであるという当たり前のことを感じました。

次回の口頭弁論は2月28日です。

 
posted by iwajilow | 13:49 | たっぷり格差社会 | comments(1) | trackbacks(0) |
中学卒業→町工場→倒産→ホームレス→万引き
JUGEMテーマ:日記・一般


法廷に現れた被告人はブルーのトレーナー黒のズボン、頭頂部が薄く、髪は長め。
吃音があるようでした。

昭和38年生まれの彼は平成19年ごろからホームレスだといいます。
今回の起訴理由はコンビニでタバコを二箱盗んだというもの。

裁判官が尋ねます。
―本籍はどこですか?
「ほ、ほ、ほ本籍はありません」

―本籍はないことない、あるんです。
「ち、ち千葉です」

―そうですね。あとは言えますか?
「いえ、いえ、言えません」

裁判官が読み上げます。
―千葉県市川市…
これじゃないんですか?
「わ、わからないです」

―覚えてないわけですね?
「は、はい」

―住所は?
「ありません」

―職業はありますか?
「ないですね」

―起訴状は受け取っていますね?
「き、起訴状は…う、受け取っているとお、思います」

一生懸命話している姿が痛々しくなってきます。

検察の冒頭珍事津によれば彼は
中卒後、墨田区で工作機械を販売する父親の会社を手伝っていましたが
その会社が倒産し、その後定職に就かずホームレスになったのだといいます。

前科はないが窃盗の前歴が6回ほどあります。
捕まった時には1310円が財布の中にあったそうです。
 これが全財産でした。

事件を起こしたのは3月。勾留中に弁護士が親族に電話をしたところ、「被告人を引き取るつもりはない」といわれたとそうです。

盗んだのは「お金がもあったいなかったから」
捕まった時に抵抗しましたか?という質問に対して

「ににに逃げようと思いましたけどやっぱり取り押さえられました。」

反省している気持ちを証言させて
情状面で配慮してもらおうとする弁護士の作戦に対して
彼はあまりにも正直です。

―前に起訴猶予処分になった時にどういう気持ちでした?
「わかりません」

―今までと違うことはわかっていますね?
「わ、わ、わかります」

―コンビニの店長に申し訳ないとは思いますか?
「お、お、思います」

―直接謝りたい気持ちはありますか?
「ちょっとね、あったら…。わかりません」

―なんで万引きしちゃうんですか?
「やっぱり、お金がなくて手が出ちゃう」

―どうすればやめますか?
「わかりませんね、それは」

―お金が手に入れば止めますか?
「くくく繰り返しはやりませんね」

―これまでお父さんが身元引受人になってくれていましたね?
「はい」

―今回は身元引受人になってくれますか?
「なってくれません」

―それはなぜですか?
「それは死んじゃったから」

―今回万引きしたことを知ったら悲しむと思いますか?
「悲しむと思います」

―ほかに身元引受人になってくれる方はいますか?
「いませんね」

―働くという意志はありますか?
「仕事があればやっぱし、今のところ景気悪いですからね 」

―どうやったら働けると思いますか?
「ちょっと、それは…」

―最後に言っておくことはありますか?
「ありません」


検事はお金はどうやって手に入れたのかを尋ねました。
「あの、やっぱり道端でかき集めたものなんです」

―盗んだものではないですね?
「ないです」

―お金がなければまた万引きしてしまうでしょう?
「はい」

―繰り返すと刑務所に行くことになりますよ。刑務所にはいきたいですか?
「行きたくありませんね」

裁判官 の質問です。

―食べ物はどうやって手に入れていたんですか?
「やっぱり隙を狙ってというか…」

―モノをとっているんすよね?
「はい」


検察は犯行を軽視することはできないと罰金20万円を求刑しました。

弁護側は「十分反省していることは明らか」「自立する意欲を見せている」「真摯に反省し就職する意思を見せている」と寛大な処置を求めたが、いかにも苦しくないか?


双方の弁論が終結し裁判官が彼を証言台の前に再び立たせます。
 
情状を狙うのであれば、ここで反省の言葉を口にします。
しかし彼は違いました。

―最後に言っておきたいことはありますか?
「ありません」

結審から5分後、判決が言い渡されました。

―主文 被告人を罰金20万円に処する。

瞬間、彼が反応しました。

「ば、罰金20万円ってぼぼぼぼくお金持ってないんですよ」


―最後まで聞きなさい。
未決拘留を1日につき金5000円と換算し算入する。

彼は放免になりました。
再犯の恐れはないのでしょうか?
彼は自分のしたことと向き合って反省したのでしょうか?

僕は、これは相場のような気がしてなりません。
弁護側の主張も、検察の主張もセレモニーではないのでしょうか?

どこで彼の反省をくみ取るのでしょうか?
どこに彼の今後の生活をフォローしていく算段があるのでしょうか?

認めれば情状酌量してやる。
けれどこっちのいうことに反旗を翻すようであれば厳罰にする。

昨日、報告した津山さんの判決。検察の求刑通りでした。

もちろん初犯です。

posted by iwajilow | 09:42 | たっぷり格差社会 | comments(3) | trackbacks(0) |
23歳のホームレス・判決
JUGEMテーマ:日記・一般

法廷に現れた青年はやはりグレーのジャージを上下に着て
紙はぼさぼさのままでした。

先日、お伝えした23歳のホームレスの青年。
今日の午前、判決が言い渡されました。

http://blog.iwajilow.com/?eid=1071686

「被告人は前へ立ってください」
東京簡裁の小さな法廷、傍聴人は僕だけでした。

「これから窃盗被告に事件いついてそれでは判決を言い渡します。
主文、被告人を懲役1年6ヶ月に処する。そのうち未決勾留日数のうち30日を
これに算入する。

この判決が確定してから3年間その執行を猶予する」

裁判官はその判決の理由をこう述べました。

「起訴された2件はいずれも窃盗で併合罪という関係にありますが
まずアルバイト先から店長の隙を見て59万9千円入りのポーチ、時価約1000円を
窃取したという事件。店長の信頼を裏切る行為で犯行態様は非常によくない。

被告人は動機について母をなくしたこともあり自暴自棄になって犯行に及んだ
というけれどもそういうものは酌量に値しない。

犯行後、3日ほどでフィリピンパブに行くなどして
盗んだ金を全額使用しており
刑事責任はこれだけでも軽くない。

手巻き寿司4本を盗んだ万引き事件においても
すむところもなく無職の生活の中での
犯行であり、酌量に値しない。

しかしながら被告人は深く反省しており
自立支援センターでの自立を誓っており前科もないことなどから
今回に限り、刑の執行を猶予した。

裁判費用についても被告人はそういう能力がありませんから
費用の負担を求めないことにします。

再犯は絶対しないように。
よろしいね」

この瞬間、被告人は釈放されました。

弁護士のところにいった彼から
「終わりました。。。」
という声が聞こえてきました。

グレーのジャージにサンダル履きのまま釈放された彼はどこに行くのでしょう?

たぶん、終わりではなくこれが始まりなのだと思います。




posted by iwajilow | 12:07 | たっぷり格差社会 | comments(2) | trackbacks(0) |
23歳のホームレス
JUGEMテーマ:日記・一般

警察官に挟まれて手錠、腰縄姿で入廷してきたのは茶色がかった髪の毛を肩辺りまで伸ばした若い男でした。
23歳。窃盗の罪で起訴されました。

背は170センチくらい上下グレーのジャージに包まれた体は折れそうなくらい細く
表情にもあどけなさが残ります。

いったい何を盗んだのだろう?
今日は追起訴での真理が行われました。

検察の冒頭陳述によるとアルバイト先から売上金59万円を盗んだとのことでした。

去年11月5日の午前2時50分から午前3時30分の間、アルバイト先のラーメン店で
店長が清掃している間にテーブルにおいてあった、ポーチと中の売上金を盗んで逃げたのです。

あるバイト先の店長はこう供述しています。
「11月4日の午後11時過ぎ、忌引きで休んでいた被告人が来店したので
閉店後食事に連れて行こうと店内に待たせていた。
清掃が終わると、被告人がいなくなりポーチもなくなっていた。
被告人が盗んだのだと思った」

この金で被告人はフィリピンパブなどで遊び
3日間で使い果たしたそうです。

とんでもないヤローだ、とこのときは正直思いました。

でも彼はなぜ、金を盗んだのだろう?

被告人質問でいろいろなことがわかりました。

彼は10月末に母親を亡くしました。
犯行に及んだのはその数日後でした。

「どうでもよくなって、とにかく気晴らしをしたいと思った」と彼はいいます。

―11月にアルバイト先に言ったのはなぜですか?
「店長と話がしたいと思った」

当時彼は義父と義理の妹と母親と住んでいました。
彼には義父と義母もいるそうですが、この儀父母は当時住んでいた人とは違います。

そして義母とは会ったこともないといいます。
彼はたった一人の肉親を失いました。

―3日のうちに50万円を使い、そのあとどうしたのですか?
「仕事を探そうと知人を訪ねました」

彼はホストクラブに勤めることになります。
ホストクラブの寮に住むことになりましたが、
その仕事も長続きせず12月には住むところもなくなり
秋葉原で路上生活をすることになります。

そして1月18日、ドンキホーテで手巻き寿司4本、312円相当を盗んだところを
見つかり逮捕されました。

「この日は朝から何も食べていませんでした」
―どのくらいの間食べていなかったのですか?
「10日くらいです」
―水は飲んでいましたか?
「水は飲んでいました」
―盗むのは悪いことだとわかっていましたか?
「わかっていました」
―ではなぜ盗んだのですか?
「おなかがすいて我慢できませんでした」

警察に捕まってから義父に手紙を書いたところ
「縁を切る」と手紙が来たそうです。

裁判長が質問します。
―あなたね、高額のお金を取ったんだけど、使い方というのはね2、3日でつかちゃったんだよね。何に使ったの?
「パチンコに行ったり、飲み代とかです」
―そういうお金の使い方は慣れているの?
「慣れていないです」
―しかし50万円というお金は大変な金額ですよ。
「はい」
―今まで手にしたこともないんじゃないの?
「はい」
―そういうお金を2、3日で使っちゃうということはどういうことですか?
「母親を亡くしてしまったからです」
―自暴自棄になったという意味?
「はい」

彼に前科はありません。
現在、NPOが彼の身元を引き受けることになっているそうです。

最後に彼はこういいました。

「今回の権威冠しては皆さんに多大な迷惑をかけて大変申し訳ないと思っています。
一日も早く社会復帰して被害者の方にお金を返したいと思います」

検察の求刑は懲役1年6ヶ月でした。

判決は4月16日だそうです。
 
posted by iwajilow | 11:17 | たっぷり格差社会 | comments(2) | trackbacks(0) |
何も変わらず
JUGEMテーマ:日記・一般

昨日の夕方、渋谷の美竹公園では炊き出しを待つ野宿者たちの姿がありました。

その人数は200人を超えていたと思います。


31日午後5時半 渋谷

今日から高速道路が実質的値上げ。
高速道路って無料化じゃなかったんですか?

どこまでも人をバカにしています。

改革は何一つ進まず、下層の人間の生活は変わらないどころか苦しくなるばかりです…。

 
posted by iwajilow | 09:44 | たっぷり格差社会 | comments(1) | trackbacks(0) |
レッドパージ
 
JUGEMテーマ:日記・一般

「君のためを思って言っているんだよ」。これって会社の上司なる小人物がよく使ういいわけじゃありませんか?今日、フジサンケイグループの解雇取り消し訴訟の控訴審が開かれました。今日の口頭弁論では元専務の証人尋問が行われたのですが、この台詞が何度となく使われました。この台詞をはく人物は、決して「君」のために物事を考えていないと言うことがよくわかりました。こういう人はたいてい自分のことしか考えていませんね。面白いものです。

さて訴えているのはサンケイグループの日本工業新聞(フジサンケイ・ビジネス・アイ)の論説委員だった松沢弘さん。94年1月に松沢さんが労働組合を作ったところ、2月に実態のない千葉支局(支局員1名)に配転命令を出し、原告側が不当配転撤回を求めて27回にわたって要求した団体交渉にも応じず、9月22日付で懲戒解雇したという事件がありました。その解雇を容認した中労委の命令取り消しを求めた行政訴訟です。

2010年10月に一審判決があり、松沢さんが敗訴したため、控訴しています。

今日は、この事件当時営業局長で、懲戒解雇当時は常務、最後には専務にまで上り詰めた勝ち組の方が出廷されました。この方は「組合問題に関与は一切なかった」そうです。しかしこの問題について「支局長に一日も早く着任してほしい」という思いから個人の立場で手紙を出したそうです。

しかし、その手紙には「君がこれからも現体制に挑戦し続けるなら云々」「井上個人として決意し対処しなければならない」と書いてあったそうです。

この方、同じ早大の9年先輩であり、松沢さんを自宅に泊めたこともある、と証言し親密さをアピールしていましたが、それはこの事件の起きる20年前に1度だけ泊めたことがあるというものでした。

また半年間一緒の記者クラブで働いていたときには「大変優秀で将来編集局を背負っていくものだと期待していた」そうです。

ただ「ふとしたことで檄するというか、切れるというところがあってそこを気にしていた」そうです。具体的な例も出さないまま言うあたり、打ち合わせで言えと代理人にいわれたんでしょうね。

彼の言い分では松沢さんは組合を立ち上げ1ヶ月も経たないうちに、将来を嘱望されて「営業活動もしなくていい」「専従記者として」「地元経済界に存在感を示す」ために支局員がたったひとりの千葉支局長に配転になったそうです。これを額面どおりに受け取る人がいたら相当おめでたい人だと思いますが、この方は本気でそう思っているのでしょうか?裁判官もそうですが、本当に偉い人たちは自分の立場を守るためになら白痴のふりをするのも平気です。

そしてこの方は配転を拒否する松沢氏に「思いを伝える手紙」を「個人の立場」で書いたそうです。

そしてこの間、彼が組合活動をしていたのはほとんど知らず、9月に賞罰委員会が開かれたときも組合活動が問題なのではなく彼が9ヶ月にわたって仕事をほとんどしなかったと言うことが問題になったということでした。もちろんこの証人も役員ですから賞罰委員会に出席し松沢氏の懲戒解雇に賛同しました。

その賞罰委員会では「冷静」に話し合いが行われ、「全会一致で懲戒解雇と決定」したそうです。「異論は出なかった」とのことでした。

被告代理人の主尋問でこの様子を証人はこう語りました。
「10時に松沢君が賞罰委員会に出席して弁明するように通知を出していました。賞罰委員会は9時半から開かれ、事前の説明がありました。10字に松沢君がやってきたのですが入ってくると同時にトラブルが起きました。『この様子を録音する』と大声で言いました。賞罰委員会は守秘義務があるので『録音するのはやめなさい』と言ったが、拒否しました。『弁明しなさい』と言ったが一方的に意見書を読み上げました。彼が一方的に騒ぎ立てたので、これでは審議ができないので『出なさい』と言ったが出なかったので委員のほうが退席しました。そして10時20分ころ委員会が再開され『意見書は斟酌するに当たらない。松沢君は懲戒解雇にすべき』全会一致で決定しました」

これだけでずいぶん「冷静」な会議だなと思いますが、反対尋問でさらに「冷静」ぶりが明らかにされました。

―賞罰委員会にかけられた事案は事実として信じましたか?
「もちろんです」

―知らなかった事実はありましたか?
「それはありません」

―?、全部知っていたの?
「全部は知りません」

―どうして松沢さんが記事を書かないのか説明はありましたか?
「承知いたしておりません」

―断行を申し込んでいたという話があったのではないですか?
「詳しく事実を確認したわけではありません」

―冷静に話し合いができなかったのではありませんか?
「いいえ」

さて、ここで松沢さんがこの常務と電話とこのときのことについて話したときのメモが読み上げられました。

証人「とにかく俺もやっぱり興奮状態にあるんだね」
松沢「ああそうですか」
証人「うん、多かれ少なかれみんな興奮状態にあるんだよね」

―記憶はよみがえりましたか?
「よみがえりません」


再びメモが読み上げられます。
証人「だから正しい判断ができなかったのかもしれないね」
松沢「なるほどね」
証人「いろいろ冷静に自由に意見を出せたのかどうかわからない」

―こういったのですか?
「まったく言っていません」

―会社から追い出せと言う圧力を感じて会議に臨んだのではありませんか?
「そんなことはありません」

三度メモが読み上げられます。

証人「対サンケイもあるしね」
これは覚えていますか?

「記憶していません」

―懲戒が相当かどうか解雇が相当かどうか分けて議論はなかったのですか?
「ありません」

―いきなりクビにしないでもたとえば休職にして立ち直ってもらうという意見はなかったのですか?
「ありません」

―懲戒解雇以外の意見は出なかったのですか?
「出ませんでした」

―懲戒解雇以外の処分例は示されましたか?
「記憶していません」

―過去の処分例と今回の処分例について示されましたか?
「記憶していません」

―過去の処分例と比較しないで決めたんですか?
「そうだと思います」

―本人の弁明を聞く前にすでに決まっていたのではないですか?
「そんなでたらめな会社ですか!」

とこの証人が答えた瞬間法廷内からは失笑が起こりました。

賞罰委員会には松沢さんも呼ばれたそうですが、彼が入ってきて意見書を読み上げたそうですが、その瞬間に委員は出て行ってしまったそうです。そしてその後、再開され彼の懲戒解雇が決まりました。そのときのことを聞いた電話のやり取りのメモが読み上げられました。

松沢「皆さんが出て行ったそのあとで、話し合いが行われたんですか?」
証人「ない、ない、ない。ないね」
松沢「そうすると私が呼ばれる前にそういう議論があったと言うことですね」
証人「そうかもしれない」

―記憶がよみがえりましたか?
「よみがえりません」

この方の「冷静」というのは僕の考える「冷静」とずいぶん違います。こんな「冷静」な会社では働きたくないなぁ。

この方は「松沢さんが組合を作ったと言う認識はなかった」と言います。
そして「社長からも期待されていたのに彼が不当に拒否して千葉支局長になってくれないから困っていた」のでそれは組合とは関係ないそうです。面白いですね。

―当時、常務から話し合って解決したらと言われたということですが、松沢さんと対談したときのテープ起こしがあります。ここには「君は優秀な頭脳の持ち主なのにとんでもないことをしてくれたね」とあります。話し合ってうまく解決すると言うことはこういうことなんですか?
「今にして思えば、多少先輩面して高圧的になっていたと思いますが、新聞社ですからこれくらいは普通です」

―自宅に招いたというのは20年位前ですよね?
「はい」

―それ以来、一緒に食事をしたりお酒を飲みに行ったりと言うのはあるんですか?
「ありません」

―手紙にある「とんでもないことをしてくれたね。これからも現体制に挑戦し続けるなら…」というのは組合のことを指しているんじゃないですか?
「組合のことはまったく頭にありませんでした」

―あなたが松沢さんと電話をしたときのメモには「純粋に組合を辞めてほしいとの気持ちだ」とあるんですか、こういったのですか?
「私はそういうことを言っておりません」

―あなたの陳述書に記者道に徹してほしかったと書いてあるんですが、ここに書いてある記者道とはなんですか?
「記者に徹してほしいということです」

―組合に入ると言うことは記者道に反しますか?
「そうですね」

この方が会社や社長さんが大好きなんだということはよくわかりました。。。
posted by iwajilow | 00:31 | たっぷり格差社会 | comments(0) | trackbacks(0) |
カトマンズから大阪を思う
JUGEMテーマ:日記・一般

出張でカトマンズに来ています。
ネパールは今がベストシーズンだそうで、とてもよい天気です。
ホテルの窓からも遠く雪を抱いたヒマラヤ連峰が臨めます。
雄大な景色です。




さてこんな雄大な景色を見ながら先週末に大阪に行った時のことを振り返っています。

6日、日曜日に大阪で団結祭りというお祭りが行われていたのでちょっとのぞいてきました。屋台もたくさん出ていて大阪っぽくうどん屋やらホルモンやらも売っていました。珍しいのは大ハマグリ。これはおいしかったなぁ。しかもこれで350円、いいねぇとヒマラヤを背景にやけに小さなことを考えています。




ホルモン焼き200円


大ハマグリ焼き350円


きつねうどん400円

ステージは「金はかけないけど、笑かせまっせ」という意気込みを感じました。
僕が行ったときは「ダッ!ダッ!脱・原発の歌♪」で話題の制服向上委員会ならぬ、生活向上委員会が踊っていられました。東京なら絶対、本物を呼ぶと思いますが、呼ばなくて体を張った芸で凌ぐあたりさすがです。これもなんだか小さいのですが…。


生活向上委員会

しかし、そんな大阪で権力を一手にしようとしている方がいます。
反橋下派の人に話を聞きました。

「あの人、なにもやっていない。いろいろなものつぶしただけでしょう。市長になったらキッズプラザがつぶれてしまうんじゃないかと、これつぶされたら困るなぁと思っています」

「黒字とか言ってるけど、実際、負債は増えてるじゃないですか。WTCも買うたし、赤字の公共工事も進めているし」

「赤字をなくすと言って知事になったのに何の決算もせず今は大阪市長になるのが大事なんだとほっぽり投げた。あの人自分だけが好きなんちゃう?」

ちなみに僕はまったく橋下さんという政治家を評価しておりません。「独裁は正しい」とはちっとも思いませんし、「クソ教育委員会」という言葉なども自治体のトップが使うのにふさわしい言葉とも思いません。自分の思い通りにならない高校生が母親のことを「くそばばぁ」と言うくらいの痴性しか感じられません。また自分の批判記事を書かれたからといって、記者の実名を出してネガティブ情報を集めるなんていうのはえらく小さい人間に見えます。

自分の思い通りならないから「独裁だ」なんて言っているのだとしたら
ものすごく器が小さくありませんか。




キッズプラザ

posted by iwajilow | 00:44 | たっぷり格差社会 | comments(1) | trackbacks(0) |
ホームレスは生活保護を受けられないか
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オリンパスはとてもカッコ悪いですね。内側ばかり見ているとこういうふうになっていくのでしょう。でもこれで上場廃止になるのでしょうか?

するともっと内向きでウソばかりつき続けて未だに国民をだまし続けている東京電力という会社は凄いですね。オリンパスのウソは死にはしませんが、こちらの命に直結します。でも東京電力は上場企業です。

さらにそのウソにお墨付きを与え、自分たちの権益拡大や天下り先拡大ばかりに目が行く公務員の方々は生活保護を切り捨て、増税をして自分たちのボーナスは増やしています。凄い国です。

みずほ証券民間予想 「冬のボーナス」3年連続で減少
フジサンケイ ビジネスアイ 11月3日(木)8時15分配信
 みずほ証券は2日、全国の約3万3000社の民間企業や国と地方の公務員を対象にした2011年の年末賞与・一時金支給額の予想をまとめた。従業員5人以上(パート含む)の民間企業は従業員1人当たりの支給額が前年同期比0.3%減の37.8万円で3年連続の減少。減少の理由について、「東日本大震災直後に企業活動が制限された影響や政府の11年度補正予算の成立が遅れ、復興需要も遅れているため」としている。このほかに欧州債務問題など世界経済の減速懸念も大きな影響を与えているとしている。一方で、国と地方の公務員1人当たりの支給額は同1.8%増の76.5万円と予想。政府が成立を目指している11年度の国家公務員の給与を平均7.8%引き下げる給与特例臨時法案については成立や施行時期が不透明として予想に反映しなかった。このため、官民合計の1人当たりの今冬の賞与・一時金支給額は前年同期比0.2%減の41.0万円となる見通し。


さて昨日、東京地裁でホームレスの人がホームレスだからといって生活保護を受けられないのはおかしいんじゃないかと、新宿区を訴えた「七夕訴訟」という裁判の判決がありました。


新宿区に生活保護義務づけ 地裁、原告男性の努力認める
  東京都新宿区で路上生活をしていた男性(61)が、生活保護が認められなかったのは違法だとして区を訴えた訴訟で、東京地裁は8日、保護申請を却下した区の決定を取り消した上で、男性の生活保護を区に義務づける判決を言い渡した。
 司法制度改革で行政事件訴訟法が改正され、裁判で行政に「処分の義務づけ」を求めることができると明示された。生活保護を自治体に義務づける判決は異例。男性の代理人の宇都宮健児弁護士は「生活保護は憲法上の権利であり、堂々と行使されていい。抑制する動きがあるなか、大きな意味のある判決だ」と評価した。 2011年11月8日22時26分 asahi.com

七夕訴訟
野宿状態で困窮していた原告Yさん(当時57歳)が2008年6月に支援者らとともに生活保護申請をしようと新宿区福祉事務所の窓口を訪れました。ところが相談員は、生活保護申請をしたいというYさんに対し執拗に緊急一時保護センター等への入所をすすめ生活保護申請を受け付けようとしませんでした。Yさんはアパートに入居して住所を定めないときちんと就職活動ができないからまず、生活保護を開始してほしいと再三申し入れようやく申請が受理されます。ところが新宿区福祉事務所は保護は行わず、結局「稼働能力を活用してない」つまり働いてないと申請を却下しました。これに対して、Yさんが生活保護の却下を取り消してほしいと起こした裁判。

なんでも被告(新宿区)側は誰も出廷しなかったそうです。
僕が以前、取材していたJR山陽本線痴漢事件の判決も似たような感じでした。このときは取材カメラが入っていたのですが、検事たちは撮影が終わってから入廷しました。やましいところがある人たちは、人に顔を晒したくないものです。公務員で公務をしているのに顔を晒せないとはよほどやましい仕事なのでしょうね。

さて、今回の法廷は撮影時だけでなく言い渡しのときも誰もいませんでした。
本当にやましいのでしょう。

判決は、ほぼ原告側の言い分が認められ「生活保護申請却下処分の決定を取り消し、生活保護を開始せよ」というものでした。

裁判官が退廷した後、弁護士の方が支援者に向かい『ほぼ勝ちの判決です』と報告すると自然に拍手が沸き起こったそうです。行政の不正義が認められてよかった。

でもこれは区が相手だから勝てたのかもしれません。国が相手の場合はほぼ勝てないのが定石です。裁判所は決して正義の味方ではありません。それでもまぁ、よかった。

福祉事務所の高圧的な態度は餓死者まで出しています。こういうのは個人の資質とという問題ではなく、上からの命令、もしくは命令でなくても生活保護を出さない人が優秀な公務員という評価があるのだと思います。困っている人を助けるのが本来業務なのにね。

でもこれは公務員全体に言えるわけで、たとえば検察では真実を追究する人ではなく有罪判決を取る人が優秀だとか、裁判所では公正なジャッジをする人ではなく国の方針に援護射撃を打つ人(つまり刑事裁判では検察をフォローする人)が優秀だという評価を受けるのは、もはや火を見るよりも明らかです。

古賀茂明さんの言うように公務員の基本に立ち返った公務が行われるようにシステムを変える時期が来ているのだと思います。


さて僕は今日の夜中から1週間ほど海外出張です。向こうからブログ更新出来るのでしょうか。出来るようでしたらいろいろ報告したいと思います。

どうぞよろしくお願いします。


 
posted by iwajilow | 09:56 | たっぷり格差社会 | comments(2) | trackbacks(0) |
不合格になった試験は上司が答案を書き変えていました…全国青年大集会
JUGEMテーマ:日記・一般

昨日は明治公園で「全国青年大集会・『震災だから』じゃすまされない!まともな仕事と人間らしい生活を!」という集会が開かれ、ちょっと見てきました。

舞台で口あけに挨拶に立ったのはソニー労組仙台支部の方々。
派遣社員から期間社員になり、5年前の工場立ち上げからソニーで働いてきた方々だそうです。
ところが、この震災で150人の期間社員が雇止めにあいました。

「我々、期間社員は派遣社員から期間社員になり、ソニーで5年前の立ち上げから働いてきました。上司、同僚からは信頼され、『正社員にするから』と何dも言われ仕事内容も正社員と差はありませんでした。

世界のソニーで働くことを夢見て貢献してきました。ところが3月11日に震災が発生し我々は被災しました。生産ラインは全て浸水しました。その後、復旧するからと呼び出され2週間もすると工場はきれいになりました。これならいけると思ったいた時に我々期間社員は自宅待機指示が出され、その後何の連絡もなくなりました。

しばらくして呼び出され、5分間の面談で雇止めを通告されました。

都合のいい時は、正社員をエサにして都合が悪くなると震災を理由にしてゴミのように使い捨てる。我々家族の生活はこんなに簡単に捨てられるものなのでしょうか?

期間という雇用形態であるために不安定な生活を送ってきました。その上、生きる基盤である仕事まで奪おうとしているんです。

こんな残酷な事を被災地でソニーは行っています。

ソニーにはもう一度考え直してほしい。日本の期間社員の置かれている現状を日本中に知ってもらいたい。私たちを助けてください」


ソニー労組の方々

期間社員の年収って平均270万円だそうです。ちなみにハワードストリンガー会長の役員報酬は8億2550万円だとか…。すごいですね。

福島の商工団体の方も舞台に上がりました。

「露地栽培の野菜・果物は出荷できなくなり、牛乳からも暫定基準値以上の放射性物質が検出され、肉牛も餌の干し草から基準値以上の放射性物質が検出され、その肉も販売できず、観光地も客が全く来ない状態が続いています。

この上、災害復旧を口実にした消費税増税の議論が進んでいます。5%でも苦しいのに10%になれば商売することが困難になります」

JALのでパワハラ損害賠償と雇止め撤回を求めて裁判を闘っているキャビンアテンダントの方はこう訴えました。

「私は契約客室乗務員として2年間働いた後、昨年4月30日に一方的に雇止めを受け、裁判を闘っています。

(JALでは客室乗務員の正社員採用はなく契約で採用され、ほとんど全員が2回の契約更新を経て3年目に正社員採用されるそうです)

入社して半年したころ実務試験受け、不合格になりました。その事で女性管理職に長時間の免田が始まり「存在が業務妨害だ」若年性認知症」「自分から辞めるのがプライドだ」などと言われ続けました。

仕事では私の失敗でなくても私の責任され「違います」というと、「ウソをつく癖がある」といわれ反省文を強要されました。

しかし、こうしたことは私だけでなく、泣く泣く自主退職に追い込まれた人が何人もいる事を知りました。私は自分一人だけだったら裁判に訴えなかったと思います。しかし、同じ思いをしてやめざるを得なかった人や後輩のためにも泣き寝入りしないことを決心しました。

契約と言うだけで人権を踏みにじられ、差別されたりそんなことが許されるのでしょうか。

裁判で試験に不合格だったのはパワハラをしていた女性上司が修正液で答案を書き変えたいたことも明らかになりました。

判決は10月31日です」

この日、オープニングアクトに登場したバードレイクスというバンドは「今日で活動休止です」と言っていました。なんだか切ないですね。

「俺ら売れなかったから。でも必ずまた復活するから」

最後に歌ったのは「知ったこっちゃない」という歌でした。

誰かが泣いたって僕の知ったこっちゃない〜
 僕が泣いたって君の知ったこっちゃない♪



バードレイクス




分科会があちこちで開かれていました


わりとフツーの子がマイク持って発言したりしているんですね
posted by iwajilow | 09:55 | たっぷり格差社会 | comments(0) | trackbacks(0) |
東京を占拠せよ
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今日、ウォール街のデモに呼応して東京でも初めての
「東京を占拠せよ」という集会が六本木で開かれました。

参加者は50人程度、マスコミ取材およそ100人、
公安警察100人以上というありがちな話題先行の集会でした。

公安とマスコミに囲まれての集会ですね。
話題になりそうなら群がる、蟻みたいです。

そんな中で非正規雇用の人たちの立場に立って活動をしている首都圏青年ユニオンの河添さんの話が印象に残りました。
 
「先日相談を受けた20代の青年は全財産が3万円しかないと言っていました。企業が雇用手当も支払っていなかったために失業保険もらえません。今、こういう人が増えています。

非正規雇用の従業員は80年代は15%でした。それが今は38%以上。約4割が非正規です。そのうち4分の3以上が年収200万円以下です。働いている人の4分の1、1044万人がこのような状態です。一方で東京には高級マンションが立ち並び、年収1500万円を超える人たちもたくさんいます。

私たちが言いたいのは『きちんと再分配してください』ということです。普通に働いて、普通に結婚して、普通に子どもが生まれる社会にしてください。これは当たり前の希望です。この当たり前の事が出来ない世界になってしまっています。

ウォール街から広まったこの運動が世界に広がっていくことに大きな勇気をもらいました。これは少数派の運動ではありません。99%の人の思いです。

こういった集まりを2度3度と重ねて多くの人とつながっていきたいと思います」

公安の人たちの声が聞こえてきました。

「今、携帯のメールを確認中です」

「その後に雨宮(かりん)、河添…」

「テントは張っていません。脇に炊き出しのカレーを出しています」

「(参加者は)約50人くらいですね。具体的政策云々という話は河添からありませんでした」

こういう公安の人たちっていうのはこういう仕事に誇りを感じているのでしょうね。
それはそれでものすごい特殊能力だと思います。


公安警察の囲む六本木の公園


集会










カレーの炊き出し


ベジタブルカレー&玄米です


素敵なおまわり様たち


posted by iwajilow | 21:03 | たっぷり格差社会 | comments(1) | trackbacks(0) |