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TVディレクターがメディアでは伝えられないニュースの裏側を日々レポート。
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社員一人でもアルバイトがいれば楽?
ビデオ店で店長代理を任され、退職から5カ後、くも膜下出血で亡くなった27歳の青年。

彼の両親が現在、息子の過労死を認めてほしいと、民事訴訟と行政訴訟を起こしています。

亡くなった矢田部暁則さんは1972年生まれ、専門学校卒業後、出版社を経て98年からレンタルビデオ店の正社員として働き始めました。しかしあまりの激務に1年8ヵ月後の00年3月に退職。3ヵ月後に再々就職したのですがその2ヵ月後、2000年9月8日早朝、くも膜下出血で亡くなりました。両親が過労死に違いないと労基署に訴え出るも過労死と認定されなかったため両親が損害賠償請求と労災認定外の裁決の取り消しを求める行政訴訟を起こしています。

これまで民事訴訟では弁護団はタイムカードや同僚の証言などから65日連続勤務や車上泊など過酷な勤務の実態を明らかにしてきたそうです。

月の残業は100時間を超えていたと言います。
店長代理の仕事もアルバイトのシフト作り、管理、教育、掃除、営業日報などの書類の作成、レイアウト、トラブル対応などなどほとんど店長と変わりがないと言います。まして、矢田部さんの勤務していた店舗は、社員が他にいなかったそうです。


今月13日に第11回の行政裁判が行われました。この日は原告側証人として矢田部さんのお母さん、被告(国)側証人として別の店舗の店長が出廷しました。

僕が傍聴したのは、店長さんの尋問です。今回は主に矢田部さんが川口2号店というところに勤務していた時のことが聞かれました。99年5月からオープンしたばかりの川口2号店に異動し店長代理になった矢田部さん。異動当時、社員は矢田部さん一人でした。後に川口1号店との統合業務も任されるようになり激務を極めたと言いますが…。

当然、被告側の証人なので、被告に有利な証言つまり仕事は大したことなかった、勤務は過重でなかったと終始証言するのですが、正直な方なのでしょう。ちょっと突っ込まれると、ついうっかり、いろいろ証言されるような場面が見受けられました。

彼は法廷で「矢田部さんが勤務していたのはレンタルのお店として中規模。決して忙しいお店ではない」と証言。
そこですかさず国側代理人は「矢田部さんは8月、9月は時間外労働が100時間を越えているが、どうしてかわかるか?」と質問します。
彼は「どういうことか通常業務では考えられない」と答えましたが、被告側、原告側の質問が終わった後の裁判官からの質問ではこんなことを言っています。

裁判官「100時間近い残業が話題になったことは?」
店長「ないです」
裁判官「何人かいたのですか」
店長「何名かはいたと思います」
店長「4時間残業が1ヶ月続けば100時間になるので、自分もそういうことはあったと思います」

さっきは100時間の残業なんて考えられないと言っていたのにねぇ。。。


国側代理人の質問に答えて店長は「仕事がきついとか、シフトがきついという話を聞いたことは無い」と言います。

反対尋問で原告側弁護士から、他の社員からの手紙に「過度の疲労とストレスでたって歩けなくなった」と書いてあることを言われると「全く知らなかった」「相当な誇張が入っていると思う」
「社員は一人だったがアルバイトさんがいれば充分」と証言します。

しかし、この店はオープンしたばかりでした。

店長「アルバイトの教育はベテランのアルバイトがやるので楽です」
原告側「アルバイトの経験年数を確認したことはありますか?」
店長「ないです」
原告側「(矢田部さんのいた)店は新しい店舗なのでアルバイトは全員新人なのではないですか?」
店長「新人の定義が入店1ヶ月なのか、入店4ヶ月なのか分からないのでなんともいえません」
原告側「手紙には『矢部さんが教育しながらやっていた』と書いてありますが」
店長「聞いたことないです」

さらに原告側があるアルバイトの「以前、ほかのビデオ店で働いていましたが、そこよりも倍くらい忙しい」という証言を紹介しました。これを聞いて印象はどうですか?という質問を投げかけます。
店長「印象は変わりません」
しかし実際にその当時、このお店を「訪れたことはありません」とのことでした。

矢田部さんの業務の一つにアルバイトのシフト作りがありました。
店長は「アルバイトのシフト作りは決まっているので楽です」と陳述していたそうです。
しかし原告側に「シフトを確認したことは?」
と聞かれると
店長「ないです」
原告側が具体的に矢田部さんの店舗のシフトを紹介します。それによるとある月の日曜日のシフトだけとってもバラバラということを示しました。
店長「シフト上の一定はしていないのかもしれません」

また「アルバイトの人数制限はなかった」という店長。
弁護団がある社員の手紙を紹介します。そこには「人数を制限されて常にぎりぎりの人数でやる方針になったのです。社員も二人です」と書かれていました。すると…

店長「人件費の制限を受けていた可能性はあります」
原告側「人件費の制限は誰が決めるのですか?」
店長「社長が決めます」

店長はその社長についても
「叱責するタイプではなく、何かあるとどうして?と聞くタイプ」とけっして高圧的な人ではないと強調します。
しかし原告側弁護士が別の社員の「社長からいろいろ言われることが気が重いです」という証言を紹介すると…。
店長「経営者ですからなぜ数字が悪いんだということは言われるが、そのあとこうして以降と建設的な話をする。口調も柔らかいので建設的な人だと思う。バカヤローとはきいたことはない」

バカヤローとは言わなかったことはわかりました。

店長の姿がとても切なくみえます。

原告側弁護士は公判後、
「よくわからないんだなということはよくわかりました」と言っていました。

公判終了後、矢田部さんのお母さんはこう話をしていました。
「うちの息子が1年8ヶ月の間に6回異動したということがそれが心身ともにどれだけ負担をかけるか、通勤時間も変わるしどれだけストレスになるか。将棋のこまのごとく労働者を使い捨てにする。この1年8ヶ月の間に100人もアルバイトの面接をやったんだと、そういう状況の中で出勤時間も帰宅時間もいつもばらばら午前3時ころ帰ってきたら朝の9時ころでかけていく。こんな働かせ方は無いんじゃないかと思う。若者が人間扱いされない働かせ方、これを何とかしなくちゃいけない。現場で働く労働者がどれほど大変かこれを何とかしなければいけない」

この裁判では過労死の認定基準「死亡以前6ヶ月の労働時間数によって判断」ということも問題になっていますが、その前に過労死が疑われるような働かせ方をするなよと普通に思います。少なくとも従業員に対して敬意をもっていればこのような形にはならなかったのではないでしょうか。

posted by iwajilow | 09:41 | おいらは名ばかり店長… | comments(1) | trackbacks(0) |
残業代なしで340時間働く
今日、SHOP99の店長だった方の残業代不払いを求める裁判がありました。

法廷では原告の店長の意見陳述がありました。僕は間に合わなかったのですが、意見陳述書のコピーをいただきました。一部を紹介します。

「会社に店長という役職がこんなにも大変で苦しいことを知っていただきたいのです」

「私自身、時間外労働が100時間を越えて働いていた月もありました。07年の8月の1ヶ月は約340時間働きました。しかし店長だからと言って残業代がつきませんでした。これは時給換算すると約742円で働いていたことになるのです。時給742円は最低賃金以下なのです。店長だから仕方ないことだの一言で片付けられる問題ではないと思います。何より、これほどの長時間労働を強いられることが問題なのです」

「一歩間違えれば過労死してもおかしくないそのようなことさえ予想できるからです。現に私が働いていた時に、上司が2名倒れ、うち1人は入院しました。私が裁判を起こしてからも、この会社で体調を崩し退職した人がいたと聞きました」

「私はこの裁判で何か特別なことを要求しているのではありません。私はただ普通に働きたかっただけです。それだけです」

彼自身、現在「うつ状態」と診断され通院し、毎日6種類の薬を飲んでいるそうです。もちろん働くこともできません。

公判の後で彼は「ここに来るまで1年くらい費やしました。大変苦しい思いをしてきました。会社側の問題を徹底追及したいと思って、今日は意見陳述しました」と話していました。

弁護士さんによると、今日の公判で会社側はパートやアルバイトのシフト表を出してきたそうです。これにより会社側は「店長は不要な働き方をしていた。働く必要がないのに働いていた」と反論しているそうです。これが現実的かどうか、それはそれぞれの考え方だと思います。

ただ僕は残業もつかないのに無駄に340時間働かないです。

法廷で裁判官は「和解をしてはどうですか?」という提案をしていました。

弁護士さんは「どうなるかは話し合い次第」と言っていました。


しかし、僕もけっこう長い間休んでないような気がします。残業代もつかないなぁ…。
posted by iwajilow | 23:46 | おいらは名ばかり店長… | comments(0) | trackbacks(0) |
店長なのに時給は最低賃金以下だった…「名ばかり店長」の悲劇
「正社員となって胸を張って働きたいと思っていました。ところが長時間労働により上司が倒れ同僚が倒れ最後に自分が倒れました」

18日 東京地裁八王子支部でいわゆる「名ばかり店長」の公判が開かれました。

これはSHOP99の店長だった清水さん(29)が2007年6月から10月までの期間の残業代相当額74万8923 円さらに、原告を長時間労働等によって病気にし、就労できない状態したことについての慰謝料として、金300万円の計約450万円の請求をしているものです。

清水さんによれば「月々80時間から130時間の残業があって、それでも店長ということで残業代は支払われなく、最後はうつ状態になってドクターストップがかかりました。今は休職中です」とのことでした。

清水さんはSHOP99を経営する「九九プラス」に2006年9月入社しました。「そもそも求人広告を見て正社員になって胸を張って働きたいと思った」そうです。

  そして「入社後わずか3ヶ月で、実質店長の立場に置かれ、9ヶ月後の2007年6月からは正式に店長に就任。」したそうです。

ですがその苛酷な労働の中で「上司が倒れ、同僚が倒れ、最後は自分が倒れ」ていきました。

その状況は「NPJ」に詳しいので抜粋しました。

 「『SHOP99』 では、各店舗に正社員が一人しかおらず、あとは全てアルバイトである。24時間営業のコンビニエンスストアで、アルバイトがシフトに入れない時間帯は、正社員がシフトに入らざるを得なかった。何時間働き続けているとか、休日を取れたかとか、そんなことは関係なく、シフトに穴が開けば、働かざるを得なかった。清水さんは、もっとも長い場合で、39日間、休日なしで働き、一番ひどいときで、4日間で80時間を超える労働を行った。4日とは、物理的な時間が96時間である。そのうちの80時間の就労である!

  このような状況で、清水さんは体調不良、不眠、食欲不振に悩まされるようになっていった。
 わずか1年の間に、6店舗に異動させられたことも彼のストレスを募らせた。
 2007年10月、ついに清水さんは体調不良で働くことが出来なくなり、休職することになった」

そういった中での残業代の支払いと病気になったことに対する慰謝料の支払いを求めての裁判です。

弁護士の先生によるとこの裁判の争点は二つだそうです。

ひとつは過酷な長時間労働で体を壊したのは事実かどうか、もう一つは店長は管理監督者で残業代の支払い義務がないのかどうか、ということです。

弁護団によれば会社側は、「清水さんは管理監督者なので残業代を支払う必要はない」とし、さらに長時間労働についても当初は「タイムカードが改ざんされている」、さらに「店長の仕事は商品を発注するだけで、そのほかの時間は空いているのできつい仕事ではない」というような呑気なことを言っているそうです。

ところが裁判所が
「改ざんしていると主張するのなら、その証拠を出してほしい」と言うと
会社側は「そういう証拠を出す予定はありません」と言ったそうです。

苦しいなぁ…

また弁護団は経営に参加し待遇面でも優遇される管理監督者であるならば、そうとうな賃金をもらっているはずだと清水さんの給料を時給換算してみたそうです。

すると、一番高い月で1099円、一番安い月で742円。ちなみに最低賃金は時給770円だそうです。つまり会社側は最低賃金以下の時給しか支払わず、それでも「管理監督者」だという面白いことを言っているのですね。。

ユニオンが多摩地区の「SHOP99」30店の店長の平均残業時間を調べたそうです。すると一番多い人で1か月128.8時間、最低で32.9時間、平均すると78.8時間だったそうです(どのくらいの期間における平均か聞くのを忘れてしまいました。すいません)。

清水さんは
「こんな長時間労働をなくしたい。こんな人が壊れていく職場はないと思う」と話していました。

正社員も地獄…ですね。
どうしてこんなになっちゃったんだろう。。


原告側弁護団

posted by iwajilow | 08:38 | おいらは名ばかり店長… | comments(0) | trackbacks(0) |
「なんちゃって正社員」も「名ばかり管理職」も何も解決してない
昨日、闘っている組合員を励ます集会が行われました。

美容院の方が話してくれた勤務実態に唖然としました。

「朝は7時くらいに出勤して夜も24時、24時半にならないと帰れない。1ヶ月に休みは5日程度でそれでも給料は11万5千円くらいです」

今まで3回の団交をしてまだ会社と話し合っている最中です。

美容院の管理職の方
「何の権限もありません。電球1個買う結成もない名ばかり管理職です。パーマ液なども一定の制限を越えると自腹を切って買わせられていました」

美容室の店長
「時間外労働がとにかく長かった。泊りがけも多い、終電で帰れないときが多いので店に泊り込んで働いていました。1日19時間から20時間働いていました」

またあるコンビニでは月に200時間〜300時間のサービス残業をしていた店長の訴えに対して
「3.6協定守るんですよね?」
会社「調べてみないと解らない」
「えっ労働基準法守らないんですか?」
会社「いや、だから実態を調べてみないとわからない」

36協定…1週40時間・1日8時間を超えて働かせる時間を
協定するのですが、上限時間が次のように定められています。

・1ヶ月−45時間
     (1年単位の変形労働時間制の場合は42時間)
・1年−360時間


と法律を守るかどうかすら約束できないというやりとりもビデオで紹介されました。


派遣切りばかりが話題になっていますが、決して「名ばかり店長」や「名ばかり管理職」「なんちゃって正社員」が解決したわけではありません。

「雇用が確保されているだけましだろ」なんて言葉にごまかされないようにしないといけないですね。

posted by iwajilow | 22:34 | おいらは名ばかり店長… | comments(0) | trackbacks(0) |