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求人詐欺…控訴審判決
「原判決を破棄する」

昨日(2月5日)、以前取材した会社ぐるみの詐欺事件の共犯者の控訴審判決がありました。

以前の[ブログ]

この事件は池袋の三共システムという会社がなんの収益事業もしてないのに、『幹部候補募集』と嘘の求人広告を打ち、応募してきた中高年に対し「役員で迎えるから互助会に入ってくれ」と7000万円を超える金額を騙し取った事件です。

応募者たちは互助会費を支払い、それだけでなく「会社の資金がショートしたから助けてくれ」と家を担保に借金をしたり、サラ金からお金を借りたりした人もいました。もちろん給料はもらえません。中には鉄拳制裁などの暴力を振るわれた人もいました。


被告は黒いスーツに濃紺でストライプの入ったネクタイ姿でした。

1審の判決は懲役2年の実刑判決。それが重過ぎると情状酌量を求めての酵素でした。

裁判長は「原判決を破棄する。被告を懲役2年6月に処する。5年間刑の執行を猶予する」と告げました。

つまり実刑を避け執行猶予付きの判決を下しました。

裁判長は「被告は共犯者(主犯)と共謀し」「事業収益も役員報酬を支払う能力も意思も能力もないのに」うそをついて「5名から1120万円を騙し取った」ことは「中高年の弱みに付け込んだ悪質な犯罪」と厳しく断罪しました。

さらに自分も金品を奪われ主犯の従属的立場にあったとはいえ、懲役2年は重過ぎないとしました。

しかし1審の判決後、被害者に対し200万円を超える金額を弁済としていることなどを考慮すると「原判決は若干重すぎる」とし「社会内において更生させるのが妥当」として今回の判決になったようです。

判決を聞いた被告は腰を90度に曲げて裁判官席に向かって長い時間、礼をしていました。裁判官が退席してからも頭を下げたままでした。


なお、この判決の日程について勘違いしてしまって以前のブログに2月4日と書いてしまいました。この情報で裁判所に行ってしまった方、貴重な時間を使わせてしまい本当に申し訳ありませんでした。
posted by iwajilow | 01:26 | 求人詐欺 | comments(2) | trackbacks(0) |
求人詐欺事件の控訴審
以前取材しその後、逮捕された求人詐欺事件というものがありました。

以前の[ブログ]

求人詐欺事件
 池袋にあった三共システムという会社が新聞に「中高年幹部候補募集」という求人広告を出し、応募してきた人に「幹部候補は互助会に入ってもらう」と実態のない互助会費などを騙し取った事件。社員は給与も支払われず、就職してからもカードを作らされ勝手に使われたり、「会社の資金がショートしそうだ」などとさらに金銭を騙し取られた人もいる。08年2月主犯の会長ほかが逮捕された。


会社ぐるみで、中高年の求人難につけ込む悪質な詐欺事件でした。被害総額はおよそ6000万円、最終的に起訴されたのは9人です。
主犯の会長は懲役12年の判決後、控訴していますが、もうひとり一審で懲役2年の判決だった共犯の役員が控訴しています。

この事件、主犯の会長が次々と求職に来た人を巻き込んでいきました。なので社長も含め役員たちの中には最初は被害者でありながら、たとえば自分のお金を取り戻すために加害者になっていった人もいます。

そして今日、その元役員が情状酌量を求めての控訴審がありました。主張では最初、会社に金を騙し取られた、命令されてやっていたということです。
そして主犯の会長から何度も殴られたと言います。

少しだけ覗いてきましたので報告します。

被告席に座っていたのは濃紺のスーツを着たなんだかしょぼくれたおじさんでした。
当然でしょうが僕が取材していたときとはだいぶ印象が違います。

弟さんが情状証人として出廷していました。

「とても面倒見がよくて、僕が大学を出て就職が決まったときもとても喜んでくれました」と話していたのが印象的でした。

「職を探して何とか立て直したい。名古屋にも自分が勤めている会社の店があるので職場をしょうかいできるんじゃないか」と言っていました。

被告は現在、岐阜の自分の息子の家に住んでいるそうです。

本人は現在求職活動中だそうです。そして少しでも早く就職先を見つけて働いて被害の弁済をしたいと言っていました。

「新聞の求人欄を見てもなかなか仕事がないのでハローワークで検索したりしていますが、現在のところ年齢ではねられています。何とかして就職したいという気持ちです」

―職を選んでいるんじゃないですか?

「選んでいません、自分の専門だった服飾と考えていましたが非常に求人がありません、年齢とか…」

今は息子の家に住みつつ、「光熱費や息子にも50万円工面してもらっているのでその分も月々返している」そうです。

「どんな仕事でもやるつもりです。今月くらい目処をつけて、この際掃除でも何でもやるつもりです。少しでも被害者に弁済したい。そのためにはどんな職業でもやるつもりです」

―奥さんはどう言っていますか?

「お互いに二人で頑張って働いて弁済していこうと…。ただ今体調を崩してしまっているのが気がかりです」

―当時は被害者という意識だったと言っていましたが

「その当時は被害者という意識だけで、自分の思慮のなさを深く反省しています。自分がお金を取られたときに考えればよかったと。上からの命令でそうなってしまったけど、被害者の皆さんに申し訳ないです」

―就職のとき「変だ」という家族の話に耳を傾けなかったそうじゃないですか。また同じようなことになるんじゃないですか?

「よく妻と弟、息子と就職先について検討してもらってやろうと思います」

今、生活費は年金だそうです。
カツカツなので「就職して働いたその分8割、9割は被害者の方の弁済にまわしていこうと」思っているそうです。

裁判官から「前科があって(前の会社での横領→ほぼ弁済したそうだ)l今回またやったということは法律が守る意識が欠けているんじゃないですか」と質問がありました。

「今回は上から強引に命令されて面接してやって最初の段階で全然気がつきませんでした。こういうカタチになって自分自身情けない。被害者の方に申し訳ない。どういうカタチでも弁済していきたい」と話していました。

判決は2月4日午前11時506法廷だそうです。

被告は岐阜から始発に乗ってくるそうです。

弁護士から「前の日に泊まれないですか」と聞かれると
「それは無理です」と言ってました。

posted by iwajilow | 22:03 | 求人詐欺 | comments(4) | trackbacks(0) |
求人詐欺初公判
以前取材した中高年層を狙った求人詐欺の初公判が今日ありました。

[以前のブログ]

この事件で逮捕されたのは6人。
会長だった田島滝三郎被告(69)をはじめ、社長だった中込順一(61)被告、統括本部長中村勇二被告(51)、副社長古谷被告、役員だった名越被告、秘書室長だった木美あずみ被告(43)が法廷に並びます。

田島被告はかつての偉そうにしていた面影はなく、すっかりおじいちゃんに見えました。

かつて、会長の愛人といわれ、会社内で誰も口答えできないと言われていた秘書室長はピンクのジャージ姿で、ずっとうつむいていました。

警官は被告一人に2名、総勢12名でした。

傍聴席には何人か被害者の方の顔も見えました。

さて、今回の起訴は5件の詐欺事件についてです。

手口は新聞などの求人広告を使っての社員の募集です。
被告たちは役員報酬を支払う能力もなく、事業収益もなく、利益配当の実体もなく、入会金での利益もなく、返還する意思もないのに、役員になるには一口70万円の互助会に3口以上入会しなければならない。毎年1割以上の配当がある。退社時には全額返還されるとして、一人当たり70万円から350万円を共謀し騙し取ったということです。

起訴事実については秘書室長が共謀ではなく幇助だ、ということでしたが、他は全員認めていました。

当初は三共システムという会社名で募集をかけていたのですが、新聞に「詐欺」ということがばれ募集広告が打てなくなります。すると募集する会社名をアリスプロモーション、ホワイトレーベル、ITトレード、サンルネッサンスと次々と変えていきました。

一般社員は月給30万円、役員は40万円とか、互助会でイベントを開催し、去年は新巻鮭を売って儲けたとか、配当は1割とか、極端に高額でないところがなんとなく現実感を感じる手口です。

その上でぜひ役員として迎えたいと応募者のプライドをくすぐっていたようです。

田島被告は高卒後法律事務所に勤め、その後色々な職を転々とした後極東会の構成員となり脱退。離婚暦3回、現在内縁の妻と同居しているそうです。覚せい剤、詐欺など前科12犯ということでした。

僕も前の2つは知っていましたが、前科が12もあるとは知りませんでした。

傍聴席からも「えー」と言う声が漏れました。

統括本部長だった中村被告は高校中退後、暴力団の構成員となり、平成9年脱退。迷惑防止条例、賭博などで前科9犯、名越被告は業務上横領での前があるそうです。

けれども、他の中込被告、古谷被告、木美被告に前科はありません。

中込被告なんかは61歳ともういい年です。しかも彼も古谷被告も名越被告も求人広告で応募してきて入会金を支払っているそうです。

その上で、会社に実体がないことを知り、自分の損失を取り戻すために田島被告に加担するようになったそうです。

中高年の就職難の悲しい結末ですね。

また愛人だった木美被告(43)も募集広告を見て平成13年(つまり38歳のとき)に秘書として入社したそうです。現金の管理をする中で、会社に実体がなく騙し取っていることを知りながら、社内での地位を固めるために加担し、親子ほども年の違う田島被告と同居するようになったということでした。彼女は離婚暦が2度あります。

女の人の40近くなってからの再就職も厳しいのだろうなぁと想像してしまいました。

また田島被告も前回の詐欺での出所後、手っ取り早く現金を手に入れようと、父親が設立し休眠状態だった会社を利用して今回の犯行に及びました。

確かにこの年で出所してもなんら、就職先はないですね。

もちろん、そういう中でも地道にやっている人はいるので同情する余地は全くありません。が、まっとうにやっていたら、いい思いはできないと思ったのかもしれませんだね。

この年になってもお金が一番としか思えない人生が悲しくもあります。もちろん必要不可欠なものですが。。。

一度躓いた人間は二度と夢を見られないという現実を象徴している事件のようにも思いましただ。弱い人が弱い人を食い物にしているようです。

検察は5月中旬に追起訴を予定しています。僕の取材した方々も今回の起訴には入っていませんでしたし、まだまだ余罪はあるようです。

なんだか物悲しいです。
posted by iwajilow | 22:24 | 求人詐欺 | comments(23) | trackbacks(0) |
ついに逮捕かぁ…中高年詐欺
去年から追いかけていた事件の犯人がようやく捕まりました。

再就職話で詐欺の疑い 4人逮捕、被害1億超か
2008年2月4日 11時59分

 中高年者に「会社の役員として迎える」などと再就職話を持ち掛けて現金をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は4日までに、詐欺容疑で住所不詳、廃棄物処理装置販売会社「三共システム」(東京都豊島区)の実質的経営者田島滝三郎(69)と東京都品川区西大井、元同社役員中込順一(61)の両容疑者ら4人を逮捕した。

 捜査2課は、同社に経営実態はなく、田島容疑者らが再就職を望む中高年者60人以上から計1億円を超える金を詐取したとみている。

(共同通信より)


人生の終盤に「もう一花咲かせたい」という退職者をカモにしたとんでもない輩でした。

あちらこちらの番組が取り上げてくれて、朝から晩まで張り込んでいた甲斐がありました。

ありがたいことです(少しこっぱずかしくもありますが…)。


しかし、まさか自分の就職した会社の社長が自分をだまして金を巻き上げるとは思わないですよね。

なんともはやです。






posted by iwajilow | 08:55 | 求人詐欺 | comments(4) | trackbacks(0) |