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TVディレクターがメディアでは伝えられないニュースの裏側を日々レポート。
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雲助?
JUGEMテーマ:日記・一般

僕らは特別に許可をもらった場合を除いて、原則として仕事では運転しないことになっています。
疲労などにより、事故が起きた時に責任問題になるからだと思います。

そういったわけで、交通事情の悪い地方に行くとタクシーを頻繁に使うことになります。すると、東京では体験できないような場面に遭遇することがあります。

昨日も大変珍しい体験をしました。

「鹿児島市内の***まで行ってほしいんですけど、急いでいるんで高速使って下さい」
ホテルで呼んでももらったタクシーに乗るなり、僕はこうお願いしました。

「高速代はどうしますかね?」
「あとでまとめて払う感じでいいですか?」
「まとまてね。はい」

「ちょっと寝ていっていいですか?」
「はい、ゆっくりしていてください」

ところが、10分も走らないうちに、降りろと起こされました。
「????」
「鹿児島市内、詳しい人に代わってもらいますから」
「?????」
「料金は2300円です。あとでまとめて払ってくれればいいですから」
「??????」

意味も分からず、タクシーを乗り換えました。
そのまま、タクシーは30分ほど一般道を走り続けます。
高速入り口の看板は…無視されます。

「すいません、高速はいつ乗るんですか?」
「は?高速乗るんですか?」
「さっき、お願いしているんですけど」
「いや、何も聞いていません」
「あの、行く先は分かっていますか?」
「鹿児島市内とは聞いています」
「あの、***ってどこにあるかわかります?」
「いえ、わかりません」
「あの、詳しい人に代わるから、と聞いたんですけど」
「いえ、私、行ったことないですよ。あそこ(乗り換えた現場)にいてくれと言われただけで…。なんかガスがないからと言われました」
「…」

結局、高速に乗ったのはこの後30分ほど走ってからで、鹿児島市内でも道に迷い続け、通常かかる時間よりも30分ほど遅く現場に到着しました。

料金は合わせて2万円近くなっていました。

さらに不思議に思ったのはこのタクシー会社は一定の料金以上になると割引が適用になるんですが、最初の2300円分は割引きの適用にはなりません。これってどうなんでしょう?と思って東京のタクシーの運転手に聞くと「これ、最初の料金は払う必要ないですよ」と言われました。

つまり、こういうことだそうです。乗った時に行き先を告げて走り出した時点で、運転手と客との契約は成立している。だから運転手は客を目的地まで送り届ける義務が発生する。最初から乗り換えることを承知しているのならともかく、そうでないのなら、これは契約違反にあたる。本当ならお金返してもらいたいなぁ。。東京の運転手さんは「タクシー会社に領収書を添えて言えば返してもらえると思いますよ」と言っていました。

でも、こういう体験多いです。
一度、滋賀でタクシーをチャーターしようとした時にはこう言われました。

「4時間ほど貸し切りでお願いしたいんですけど…」
「メーターにしますか?時間制にしますか?」
「どちらがいいですかね?」
「それじゃ、ちょっと計算してみますから、料金の高い方でお願いします」
「?????」

さすがにこの時は断りました。

なんで、こういうことが多いのでしょうか?
僕は、これは規制緩和の影響もあるのではないかなと考えています。

鹿児島のタクシー運転手の平均年収は規制緩和の行われる前の平成13年は236万円だったそうです。しかし平成20年度(鹿児島空港交通圏タクシー特定地域協議会資料より)は220万円。
鹿児島県内の全産業平均との格差は233万円まで拡大しているそうです。しかも労働時間はほかの産業よりも長い。

こういった労働条件の悪化がサービス低下を招いているのではないかと思います。

規制緩和の影響でツアーバスの事故が問題になっていますが、実はあらゆるところに悪影響を及ぼしているのではないでしょうか。どんなメリットがあってどんなデメリットがあったのか。一度きちんと検証しないといけない問題だと思います。





 
posted by iwajilow | 07:53 | なんのための規制緩和? | comments(1) | trackbacks(0) |
加害者側の事情
 JUGEMテーマ:日記・一般

今朝の新聞の一面もバス事故でした。

亡くなられた方には深く同情しますが、運転手さんにも僕は同情します。
そして過当な競争の中、ギリギリでの経営を強いられたのかもしれない社長も
一方的に非難する気持ちにはなれません。

行きすぎた規制緩和が起こした事故なのだろうかと思います。

そういう意味では現場を何も知らず「官から民へ」と何でもかんでも
市場原理主義に委ねた時の政権の浅薄さは問題にすべきだと思います。

そして、もうひとつ今朝の新聞に気になる記事がありました。

「貸し切りバス事業者に対する調査では670キロ以下でも交代要員としての運転手を乗せる会社があることも判明。そうした実態があるのに。上限を670キロとする国交省の基準に対し総務省は10年9月に『運転手の健康面を考えておらず運転手や有識者らの意見も汲んでいない』と指摘、行政評価に対する権限を定めた総務省設置法に基づいて勧告をした。
 だが国交省は10年9月までに実施したバス業界などとの私的懇談会で『変更の必要がない』との方向性を出したことなどを踏まえ、改善していなかった」
2012年5月1日 朝日新聞 


このバス業界などとの私的懇談会というのは、業界団体のことなのでしょうか?

日本バス協会という社団法人があります。バス会社が集まって作っています。
82名の理事がいますが、ほとんどの方はバス会社の方で78名が非常勤です。

4名の常勤理事がいました。そのうち3名は天下りでした。

代表理事 理事長 藤井章治 元国交省海上保安庁次長
業務執行理事 常務理事 元国交省 自動車交通局 旅客化新輸送サービス対策室長
業務執行理事 常務理事 元総務省自治行政局公務員部公務員課給与能率推進室長兼大臣官房参事官

そして非常勤の理事の中にも天下りの方々がいらっしゃいました。

理事 副会長 越智秀信 広島電鉄株式会社
             
            元国交省大臣官房参事官

理事 副会長 木村操 名鉄バス株式会社
           元運輸省航空局次長

バス会社にも天下っているということですね。


で、天下りを受け入れてくれる団体とお話しをして「運転手二人を義務化」することは見送ったわけです。こういう方々も少なくともその経緯について事情聴取を受けるべきだと思いますがいかがでしょうか。


僕は単純なので、事件を表面的にとらえがちです。
しかし、加害者側の言い分などを聞いていると、事件というのはそう単純なものではないと考えさせられます。

先日、傷害致死事件の裁判がありました。

酔っ払いがケンカして勢い余って殺してしまったという事件でした。

論元で暴行、翌日男性が死亡 江東、容疑の男逮捕
 2011年10月10日 朝日
 口論相手の男性の首を絞めるなどしたとして城東署は江東区亀戸保険会社員N容疑者(51)を傷害の疑いで8日よる現行犯逮捕したと9日発表した。男性は意識不明の渋滞になって病院に運ばれたが9日夕に死亡。署は容疑を傷害致死に切り替えて調べている。
 署によるとN容疑者は8日午後9時20分ごろ、同区亀戸7丁目の路上で差遣を飲んで自転車で走行中、歩いていた同区亀戸のAさん(60)ら3人と口論になり、Aさんの首を絞めるなど暴行した疑いがある。Aさんは死亡、もう一人の男性(65)と女性(53)は首や腕などに軽い怪我をした。
 N容疑者は調べに容疑を認め「通り過ぎようとしたときに男の人とトラブルからケンカになり、首を絞めた」という趣旨の話しをしているという。


この事件は裁判員裁判でした。

弁護側は意見陳述で以下のようなことを訴えました。


「Nさんはこの事件の起こる2週間ほど前の9月24日、自転車で走っていて縁石を乗り上げるのに失敗して落ちた際、右肩を脱臼していました。この日は病院へ行ってテーピングをしていました。夕方5時半ころ、妻と待ち合わせをして居酒屋に行きました。Nさんには二人の娘さんがいて、1週間に1度家族で飲食をすることを楽しみにしていました。

午後9時過ぎ、居酒屋を出て自転車に乗って帰宅する途中、路上に立っているAさんたちの横をすり抜けようとしました。そのときにAさんに自転車を蹴られました。

Nさんは自転車から降りてAさんのほうに向かっていくと口論になりました。

『ふざけるな』『何するんだ』

お互いが胸倉を使うような形になり、Nさんは仰向けに倒され組み伏せられました。このときにNさんは『ボコボコにされる』と思い、Nさん左手で体勢を入れ替えました。そのまま首の辺りを押さえ込むと、Aさんがぐったりしました。そして翌日Aさんは低酸素脳症で亡くなりました」

弁護側はこういいます。

「Aさんを押さえ込むことが目的であり、軌道をふさいだり気絶させることが目的ではありませんでした」

事件が起きたのは土曜日の夜です。9日、10日と連休で、事件が起きなければNさんは火曜日には会社に行くはずでした。

Aさんが亡くなったことを聞いたNさんは、どのように賠償していいかずっと考えているそうです。そして現実にAさんの遺族に1000万円を支払いました。

「Nさんは12月28日に保釈されてからは毎日近くの神社に参拝に行き、冥福を祈っています。毎月9日の月命日には現場に行き花を供えています」

大学卒業後、保険会社に入社したNさんは29歳のときに結婚、二人の娘さんと妻の4人で暮らしていました。

その会社も12月に退職しましたが、2000人を超える人から減刑を求める嘆願書が届けられたそうです。

奥さんは一緒に現場にいながら止めることができなかった自分にも責任があるとNさんの刑を自分に科してほしいと訴えたそうです。

「被告人、証言台に来てください」と裁判長に促されたNさん。

傍聴席に一礼をし証言台に向かいます。

「最後に言っておきたいことがあれば言いなさい」といわれ語りだしました

「Aさんには本当に申し訳ないことをしました。心よりご冥福を申し上げます。今朝も妻と近くの神社にお参りをしてきました。決して許されるとは思っていませんがずっと続けていくつもりです。

残された遺族の方たちにはなんと言ってお詫びを申し上げていいのかわかりません。昨日の夜もずっと何を話すか考えていましたがどんな美辞麗句を並べてもご納得いただけるとは思えません。

Aさのご遺族を考えたときにどうしても自分の娘たちとダブってしまいます。もし立場が逆であったら絶対許せないと思います。そう考えれば、おそらく一生許してもらえないと思います。私は一生かけて償うつもりです。

妻が『刑の半分を科してくれ』と証言しましたが、この事件を引き起こしたのは私です。責任は100%私にあります。どんな処罰でも受ける所存でございますのでよろしくお願いします。

本当に申し訳ございませんでした」

検察の求刑は懲役5年でした。

次の日、裁判員が判決を下しました。

懲役4年。執行猶予は付きませんでした。

 
posted by iwajilow | 10:38 | なんのための規制緩和? | comments(1) | trackbacks(0) |