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再審へ…守大助さんの父の思い
JUGEMテーマ:日記・一般

おかしいという思いに時々書かずにいられなくなる時があります。。。

現在、再審請求審の行われている北稜クリニック事件。
先週の土曜日、支援者の方々の交流会が行われ僕も参加しました。

僕はこの事件はマスコミが作りだした事件の一つだと思っています。

直接証拠もない中での犯人視報道。警察の発表をなんら検証することなく
そのまま垂れ流し、凶悪犯のイメージだけを作りだして行った。

そして今、弁護団により検察主張の矛盾が次々と明らかにされています。
しかし、なかなか大きく報道されない。

それはなぜなのか?
ここに僕は先日の小林事件の裁判所と同じ構図を感じています。

小林事件では刑を確定させた最高裁に対して
異を唱えられない下級審という構図を感じました。

では、北稜クリニック事件では?
この事件が起きたのは今から14年前です。

この当時、報道の現場にいて守大助犯人視報道をした方々は
すでに第一線を退いて、管理職になっているのではないでしょうか?

そういった先輩方の報道に対して
果たして部下が異を唱えられるのか?
ある面でそういったことが問われているような気がしてなりません。

表立って何かということはないと思いますが
上司の顔色を見る人間もいるかもしれません。
少なくともかなり慎重な取り扱いになるのではないかと推察されます。
できれば社内で波風を立てたくないというのが人情です。

冤罪を訴える人たちはそういった目に見えないものとも
闘わなければなりません。

その闘いの最前線にいるのがご両親です。

この交流会に出席されたお父さんのご挨拶を紹介します。
「いつもお母さんの話が9割で、お父さんも息子帰ってくるの待っているんですからその辺のところ一つご理解いただきたいと思います(笑)。

私も裁判傍聴を仕事しながら約7割傍聴しました。そうするとこの裁判の異常性が出て来るんですね。皆さんは難しいというけれども鑑定論と病態論に検察官が誘導していったんですね。
その他にないのか?犯人性とか証拠とか、そういうことが全く議論されませんでした。

鑑定論や病態論は専門家以外の我々が入ることができません。でもそうじゃないんです。事件というのは犯人性とか証拠などいろいろあるんですけどそっちは全く議論されず、難しい方へ難しい方へと誘導されました。そこへ乗ってはダメなんです。

我々もタッチできることもあるんです。検察官は裁判官とマスコミを本当にバカにしている。大阪の科捜研は犯罪捜査規範にのっとらないで仕事してもいいんだ。大阪科捜研は第三者機関だからって検察官が言うんです。平気で言うんです。本当は大阪府警警察本部刑事部の科捜研です。

我々から見ると明らかにウソだとわかります。ところが検察官は裁判で堂々とそういうんです。するとそういうのを1日目に裁判所で言うからマスコミはこぞってそれを載せる。すると第2回目でそれに対して反論したときには小さい記事にしかならないから最初に言った方の勝ちなんです。

裁判の順序もたまには逆にすればいい。弁護団から言って検察官が反論するとか。

検察官はこうも言うんです。11歳の女の子についての病態論は確かに裁判でやりましたけども、11歳の女の子以外の他の4人の病態はどうなんだと。89歳のおばあちゃんは心筋梗塞だと、他の3人はこういう言い訳なんです。あの北稜クリニックという小さい病院で1年間に渡って急変が起きたのだからどういう病態でもいいんです。ただ筋弛緩剤が検出されたから守大助が犯人だと裁判ではこういう認定の仕方なんです。

だからほかの3人はうちの息子がいなくても、普通、いないと犯人にならないですよね。直接点滴しないと、皆さんはどう検察が立証したかご存知ですか?いなくても犯人にされるんです。うちの息子が休暇でいても犯人にされたんです。

検察官はこういうんです。前の日に置きしたからそれを第3者の看護婦を通じて点滴させたと、こういう立証の仕方なんです。それを裁判所が認めた。

指紋があるのか、目撃者がいるのか、これが全く立証されていない。普通なら血液の同一性とか、誰の血液なのか鑑定をしなければならないのに、それを全く鑑定しないで警察官二人の証言が一致しているから、病院の先生が言うから私立病院の医者が言っているからとかそういう立証の仕方なんです。

この裁判は裁判員制度が始まる前だったんです。裁判員制度のモデルケースにしようと1週間に2回公判を開いたんです。そうすると弁護団も反論する時間ないですよ。それでどんどん進められて155回の公判やったものの中身は全くやってないんです。

だから難しい人は病態論とか入らなくてもおかしなところはたくさんあります。

皆さん今後ともよろしくお願いします」


挨拶する守大助さんのお母さんとお父さん


posted by iwajilow | 09:39 | 北陵クリニック事件も謎だらけだ | comments(1) | trackbacks(0) |
両親が元気でいるうちに帰らせてください
 JUGEMテーマ:日記・一般

再審請求がされている北稜クリニック事件。
8月28日には三者協議(再審請求についての検察、裁判所、弁護側の話し合い)が開かれました。
検察側は反論を用意してなく、年内に意見書を出すということになったそうです。

支援者の方は、この三者協議に合わせてビラ配りなどの支援活動をしたそうですが
「支援活動にはテレビも新聞もたくさん取材に来ていました。今までこんなことありませんでした。
 やはり冤罪事件に対する関心が高くなっているんでしょうか」と話していました。

そうだと僕も仕事がしやすくなるかもしれません。。

さてその守大助さんから先日、手紙が届きました。

「盛夏の疲れが出やすい時節となりましたが
ご体調を崩されてはいませんか」

いつものようにこちらがわに気遣ってくださる文章で始まります。

「千葉に来たのが2008年7月9日。北京オリンピックでした。それから4年、ロンドンオリンピック…。
早いですネ。あっという間の4年でした。
今年2月には再審請求を仙台地裁へ提出しました。
本格的な闘いがスタートしています。
請求審担当の裁判長には積極的に動いてほしい」
と綴られています。

中身は非常に専門的な話になっているのでここでは割愛しますが
「私は絶対にやっていません。無実です」と力強く訴えています。
そして「両親が元気でいるうちに帰らせてください」と。

このブログでも何度か報告していますが
この裁判って本当に医学的知見に基づいたものなのか
僕はかなり危ういと感じています。


守さんもこう訴えています。

「本件は残ったものは処分してすべて洗浄して返却されているんです。
これは『全量消費』じゃなく、『証拠隠滅』です。
ロンドンオリンピックでは04年アテネオリンピックの検体をまた検査して
ドーピング検出で決勝に出られなかった選手が出ました。
8年前の検体が保管されているんです。スポーツでさえこれです、本件は『殺人』
とされているのに…。
こんなことが許される司法はなんなんですか?」

チホン、陽性反応で出場せず 男子ハンマー投げ
2012.8.3
23:08 [陸上]
陸上男子ハンマー投げのイワン・チホン(36)=ベラルーシ=が2004年アテネ五輪の際に採取された検体の再検査で
禁止薬物に陽性反応を示した。国際陸連関係者によると、このため3日のロンドン五輪の予選に出場しなかった。AP通信が報じた。

建前どおり、「疑わしきは被告人の利益へ」という精神で裁判が行われているのであれば
鑑定試料の全量消費が行われてしまって、その鑑定結果がチェックできない
という事態に陥ったのであれば、被告人に有利な判断が下されるはずです。
チェックできないのであれば色々な可能性が考えられるから当然です。

ところが、日本の場合は「しゃーないじゃん」と言って
検察のいうことをそのまま信用する仕組みになっています。

これって、捜査機関の「やり逃げ」ってことになるんじゃないですか?
捏造したデータでも、「ごめーん、全量消費しちゃった」といえば
再鑑定でウソが発覚することはないからです。

逆に万が一、弁護側は被告に有利な鑑定結果を出してその試料を全量消費して
再鑑定できないとことに陥った場合、裁判所はどういう判断を下すのでしょうか。

裁判の究極の目的は「無実の発見」と言われていますが
日本の場合、そんなそぶりは微塵も感じません。

「有罪の可能性が少しでもあれば有罪という判断を下す。何よりも秩序を守ること、
つまり、検察は間違えないということを保証するのが大事なのだ」というのが
今の日本の裁判であれば、きちんと裁判はそういうものなのだと国民に説明すべきです。

正義のふりをして不正義を振りかざす
中立のふりをして強いものに拠ってたつ。
本当に恥ずかしい限りです。。

posted by iwajilow | 08:12 | 北陵クリニック事件も謎だらけだ | comments(2) | trackbacks(0) |
親の気持ち
JUGEMテーマ:日記・一般

今日は子どもの日です。どんどん少子化が進んでいると新聞が報道しています。
少子化が問題だというけれども、子どもを持つと「損」と思わせるような社会になっていませんか?

電車の中で、妊婦を押しのけて席の確保に走る顔の大きなおばさん。
眼の前に子どもを抱いた人が立っていようがお構いなしの若い男女。

しわ寄せは常に弱者に来るのですが、自分さえよければいい、自分よりも弱い人たちには眼もくれない。そういった余裕すらない、余裕がないことを恥ずかしいとも思えない世の中になってしまっているということでしょう。

この空気は政治そして行政が作り出しているのだと思います。
それは子ども手当に対するバッシングが代表しています。

自分たちを支援する業界には平気で金をばらまくクセに子育て世代に金をばらまくことは許せないという自民党や公明党の方々。

直接給付は自分たちの利権にならないから利権が発生する、保育園の拡充などの関節給付にするべきだという行政。そして権力のお気に入りになるべく、行政の主張に追随するマスコミ。ロクなもんじゃないと思います。

そもそも子どもを政争の具にする人たちに政治を任せようとは僕はちっとも思えません。
自分たちの子供はお金いっぱい、コネいっぱいに育てて、ご立派な先生になるから今の制度でいいと思いなのでしょうねぇ。。。

少子化対策なんて本気で考えている人は官僚にも政治家にも一人もいないと僕は感じています。
子どもたちは選挙権持ってないですから…。

さて、昨日一昨日とこのブログで紹介してきた北稜クリニック事件の学習会のリポートです。今日は一人息子を取り戻そうと奮闘する守大助さんのご両親の言葉を紹介します。

「皆さん、こんにちは。いつもお世話になっております、守大助の母親でございます。今日はお忙しいところたくさん集まっていただきありがとうございます。

昨日、息子の面会に行ってきました。2ヶ月ぶりだったので楽しみにしていたらちょうどお風呂に入るところだということで看守の方が来ましてせっかく遠いところから2ヶ月ぶりに親が来たのでその30分以上待たせるの悪いなと心配していましたってわざわざ声をかけに来てくれたんですね。夫がそのときにいいからゆっくり入れてくださいっていったんですが時間が決まっているんゆっくりは入れないんですよなんて言われましたけど、30分、40分待っていたらつるつるした顔で入ってきました。

2月10日が再審請求を提出していただいた後に手紙がいつもより来るのかなと楽しみにしていたらしいんですけどもなんかゼロの日がずっと続いてちょっとさびしいといって、2か月分のたくさんの山を昨日(宅下げして)もらってきたんですが、1か月分だと袋いっぱいに入るんですが2か月分でも隙間があったくらいで私もどうしたのかなって、息子も何かみんなに悪いことしたかなって心配していました。

そのくらい毎日手紙を楽しみして待っているようでした。そして一歩一歩自分の明るい日差しが近づいてきたということを大変喜んでいました。そしてきょう皆さんにお会いし巣路t期はいつもいつも温かいご支援を頂いて本当にありがとうございますというのを言ってくれということでした。本当に私たちもこれからもっともっと全国を歩きますので皆さんのご支援を頂きたいと思いますのでどうかよろしくお願いします。

皆さんこんにちは。いつも女房のそばでボーっとたっている警察のずさんな捜査によって無期懲役の判決を受け現在千葉刑務所に収監され不自由な生活を11年にわたって強いられている守大助の父親です。よろしくお願いします。
昨年の3月11日の東日本大震災に対しては皆さんに非常にご協力いただいて今復興のさなかに降りますがまだ冬の時代です。私も冬の服装で来て本t脳にこちら暑いですね。もう初夏ですね。冬の服装で着てようやく仙台は桜が満開でうちのほうは仙台から離れているものでようやく咲き始めて桜みられるようになりました。いつも私は夢を見るんですよね。うちの息子が東日本大震災にね医療従事者として携わっていることを夢見るんですね。

息子が悔しい思いをして面会するたびに話しには出さないんですけども、何で俺がここにいるんだと。仙台で生まれて仙台で育って仙台で就職して仙台があんなに被害受け手なんで俺が参加できないんだろうと悔しさがあるんでしょうね。それを一日でも早く皆さんのお力添えを頂いて息子が宮城の復旧に携われるようにご支援をお願いしたいと思います。本当に仙台は復興復興といっていますけどまだまだなんですよね。まだまだ冬の時代が通り過ぎません。

私も毎月1回くらい宮城県内回って復興状況を見て歩いているんですけどまだまだなんですよね。兵庫県に行ったときに、兵庫のほうは現場を取り除けばすぐに更地になって家を建てられるんですけど、宮城の場合は地盤沈下、あるいは津波が来るところ、などなど課題が山積みで、皆さんも1年も経ったので宮城の復旧も終わったということではなくてこれからもボランティア活動などどんどん宮城に来てもらって、宮城の復興が進めばなんかうちの息子も宮城の復興とともに刑務所から解放されるような気がするんですよ。だから宮城も今年も復興元年ということなんですが、再審元年となるように皆さんの力添えをお借りして頑張っていきたいと思います。ひとつ今後ともよろしくお願いします。今後ともどうぞよろしく願いします」
 

守大助氏のご両親



 
posted by iwajilow | 19:06 | 北陵クリニック事件も謎だらけだ | comments(0) | trackbacks(1) |
二枚舌
JUGEMテーマ:日記・一般

今朝の新聞を見て思わず吹き出してしまいました。検察という組織には恥という文化はないのでしょうね。
よく人前を歩けるものだと感心してしまいます。

「虚偽知らず検察審へ」
石川智裕衆院議員を取り調べた東京地検特捜部の検事が虚偽の捜査報告書を作成した問題で佐久間達哉・元特捜部長(55)ら当時の特捜部の幹部が検察当局の取り調べに対し「事実と異なる内容が記載されているとは知らないまま、検察審査会に提出した」と説明していることが分かった。
審査会にこの報告書を提出した理由については「特捜部の捜査結果をわかりやすく説明するためだった」という趣旨の説明をしているという。
2012年5月4日 朝日新聞より


小沢氏を強制起訴した理屈の一つとして、ヤクザの親分論がありました。親分が直接指示してなくても子分が拳銃を持っているだろうなぁと思っていれば、親分は責任を取るべきだ、と散々吠えていたわけです。その時、持ち出されたのは2003年5月1日の最高裁判例です。

「被告人とCらとの間には,Cたる者は個々の任務の実行に際しては,親分である被告人に指示されて動くのではなく,その気持ちを酌んで自分の器量で自分が責任をとれるやり方で警護の役を果たすものであるという共通の認識があった」
〜中略〜
「被告人とCらとの間にけん銃等の所持につき黙示的に意思の連絡があったといえる。そして,Cらは被告人の警護のために本件けん銃等を所持しながら終始被告人の近辺にいて被告人と行動を共にしていたものであり,彼らを指揮命令する権限を有する被告人の地位と彼らによって警護を受けるという被告人の立場を併せ考えれば,実質的には,正に被告人がCらに本件けん銃等を所持させていたと評し得るのである。したがって,被告人には本件けん銃等の所持について,G,E,M及びHらC5名等との間に共謀共同正犯が成立するとした第1審判決を維持した原判決の判断は,正当である」

ご感想をお伺いしたいものだと思います。

さてそんな検察にはめられてしまった、守大助さんの再審支援集会、阿部弁護士の話の続きです。

昨日は警察鑑定の不備と信用性についてでしたが、この警察の鑑定はさらにおかしな点があります。なんとデータも添付されていないそうです。

 「実はこの大阪府警の鑑定書にはこの258なるものが鑑定試料からも標品からも258が質量分析で出てきたというデータがないんです。実証性の裏づけになるデータがないんです。これがまた大事なんですよ。データの付いてない鑑定書というのは鑑定の命を欠いているわけです。

それが2001年に出てきた鑑定書。その後仙台高裁で258論争やって最高裁でもやるわけです。2007年に最高裁で珍しいことに検事が答弁書を出してきました。答弁書の中に何が書いてあるかというと何ページにもわたって258は出るんだ、出たんだ、出うるんだと書いてあるわけです。そんなごちゃごちゃ言うよりもデータのひとつでもつけて来い。100万言を費やすよりもひとつのデータだよ。2001年のときもデータつけられない。2007年のときもデータつけられない。何でつけられないんですか?検察の権力をもってすれば簡単でしょう。出るというんだったら実証データ出しなさい。自分たちで実験して出たというのならデータ出せとこういうことですよ。

答えは簡単ですね。規則性があって258は出てきませんのでつけられないんです。これがこの事件の鑑定の本質だと。前からデータが付いてないのおかしいなと思っていたんですよ。実証性のない鑑定書なんていうのは紙くず同然なんですよ。これがこの事件の根幹になある。258なんかベクロニウムから出てこないからですよ。規則性を持ってしかフラグメンテーションは出てこない、こういうことですよ。

結局大阪府警の鑑定書というのはウソとでたらめの典型的な表れなんです。データがつけられない理由はベクロニウムから258が出るという実験ができないんですよ、実証データが取れないわけですよ」
 
続いて出たのはきっかけになった病態。これが筋弛緩剤によるものか他の病気による症状なのか。阿部弁護士は一貫して筋弛緩剤の症状とは矛盾すると主張してきました。そして今回、この症状を充足する病気がわかったということです。

「病態と症状論。これがこの事件が犯罪だと迷い込む入り口になった案件です。11歳7ヶ月のお嬢さんのこの方が腹痛と嘔吐を訴えて北稜クリニックを受診したわけです。これが重要なんです。朝に持久走大会のために小学校の校庭を10周しました。運動負荷があって午後からおなかが痛い、そして嘔吐、3回嘔吐するんですね。こうした突発性嘔吐で北稜クリニックを受診します。盲腸の可能性かなと女医先生が言うんですね。心配だから入院したら、といって入院することになるんです。

そして守君が整腸剤を点滴するわけです。点滴を始めてから5分くらい経ってお母さんに『なんか目が変』と目をぱちぱちさせながら言うんです。ものが二重に見えるという。ここから異変が始まるわけです。そこからろれつが回らなくなる、そのあと苦しいという感じで寝返り打ったり、看護婦さんの記録によると深昏睡、意識レベル最低、叩いても反応なし。という症状を呈して半田郁子先生は『神経症状を呈する』と書いたわけですよ。まったくそのとおりです。

その後症状が悪化して心肺停止になる。そこにちょうど救急隊員が駆けつけて仙台市立病院に搬送するとそして回復したけども、逮捕発表のときにすでに植物状態、今も同じような状態が続いていて今22から23歳ですね、大変お気の毒な状態です。これがこの事件のきっかけなんですね。

さて子供さんがそういう症状でいると、北稜クリニックの先生はもちろん、仙台市立病院の先生方も急変原因がわからない、こういう状態が1ヶ月続く。北稜クリニックの実質経営者の東北大学の教授が東北大の法医に相談したのが12月1日です。ちょうど10月31日の案件でしたからちょうど1ヶ月です。そうすると東北大の法医は当時記憶に生々しい大阪愛犬家殺人事件というのが頭にあってあれは筋弛緩剤の種類が違うのですがサクシンという筋弛緩剤を5人の体に注射して殺したという大事件でした。それが頭にあったものですから宮城県警に自分で足を運んで『犬殺し(筋弛緩剤)は(血液から)出にくいんだよね』と捜査を促したわけです。

そこから宮城県警は舞い上がっちゃったんですよ。そこから1ヵ月後に守君を逮捕したんです。なんですかこの捜査は?外見的には医療行為以外に何も見えないんですよ。筋弛緩剤を注射に仕込んでいるのを目撃したなんていう人は一人もいないんですから。見えるのは治療行為しか見えないんですよ、外形的には。だったら患者に異変が起きたのならやるべきことはあるでしょう。潜在疾患を究明することはもちろんのこと投薬から始まって医師の処方、看護婦さんたちの投薬方法のミス、医療事故そういうものがないのかどうか調べるのは当たり前でしょう。何もやってないんですね。潜在疾患を調べていたそうですが、ところがその最中に、12月1日以降、捜査の手が入っちゃいました、1ヶ月で。急性脳症の原因というのは不明というのが多いんですよね。

それにもかかわらずこの事件の不幸は早々と捜査の手が入った。医療問題に捜査の手が入るとろくなことないんじゃないですか。福岡の爪きり事件そうでしょう。それからフクシマの大野病院の産婦人科事件。だから看護婦さんの話しを聞くと警察が医療の知識もないくせに介入しすぎると、そういった事件のひとつなんです。

そして驚いたことに守君を逮捕したあとにカルテ押収するんです。カルテ押収したの1月15日ですよ。外形的には医療行為以外のナニモノでもないわけです。なんで殺人なの?何で殺人未遂なのってなるわけで、その前にやるべきことがたくさんあるんです。医療事故も調べなければならないし潜在疾患だって調べなければならない。もちろんカルテもみなくちゃならない。市立病院のカルテの中にはこのお子さんの病態を解明する重要な手がかりが眠っていたんです。それを解明したのがこの再審の池田意見書なんです。仙台市立病院のカルテを見もしないで犯罪だって言って1月6日に逮捕して、カルテ押収するの忘れてて10日後に押収です。間違えるの当たり前じゃないですか。

しかし時すでに遅し。1月6日に大々的に発表しましたね。医療従事者が患者に筋弛緩剤を盛るなんてとんでもない世の中になったものだなと、あの事件は守君逮捕から始まるんですね、いきなり。守大助を逮捕しました。容疑は去る10月31日に小6女児に対する筋弛緩剤の投与である。新聞記者も『なんで筋弛緩剤事件なんですか?』と100人もいるマスコミから質問も出ない。症状があうのかあわないのかという追及もない、鑑定が出ているのかという追及もない。

マスコミ報道というのは口を開ければ権力の監視だというけども私はこの事件は露払いじゃないですかとこういっているわけです。守逮捕、筋弛緩剤事件の存在あり、検証なし。マスコミが関心持ったのは『余罪ありそうだぞ。捕まえたのに捜査本部56人で立ち上げたぞ、余罪があるんだな』と。『余罪探しやれ』と。これずべての新聞です。もう日を追うごとに守の点滴に何人死んだって一覧表で掲載ですから。

犯人探しは必要ないでしょう。犯人捕まえているんですから、警察が。後は余罪事件探しをやるわけですよ、マスコミは。その背景には非常に不明瞭なリークがあるんです。それによってこの事件は日本中に浸透していっちゃったわけです。誰一人疑わない。

弱者とお年寄りを狙ったと、これにも理由があるんですけども。子供と年寄りを狙った守は。それには院内の事情があるわけですよ。19床のベッドを満床にするために特別養護老人ホームから重篤な患者を引き受けて最期まで看取る方針とったわけですからなくなるの当たり前なんですよ。インフルエンザ、誤嚥性肺炎で亡くなる、その日になくなる、2日後に亡くなる、3日後に亡くなる。そういう事情何も捜査しないで逮捕する。小児が救急病院に搬送されるのは小児科の問題なんですよ。救急処置ができないだから運ばれるわけです。そんなことは看護婦さんも医師も百も承知なわけです。それを外部から見るとあんな小さい医療機関で10人も死んでいる。守の犯罪じゃないかとこうなっちゃうわけです。そういう捜査を何もしないで大発表するから引っ込みがつかなくなります。

検事もカルテ見てないでしょう。カルテ見ないで何がわかるんですか。個々にこの事件の大きな出発の間違いがあるわけです。皆さん点滴にごまかされるわけですね。腹痛と嘔吐なのにこんな症状を呈する。ろれつ障害、痙攣、意識不明、深昏睡。そういう症状を呈しているわけですけども、点滴に原因を求める。点滴をしたらこうなった。神経内科の先生こういうんです。『点滴、関係ないんだよ。急変の前にこの点滴が開始されたということが位置づけられているだけで、それが後付で点滴が原因のように警察が思い、1億人がそう思っちゃっただけで点滴なんて関係ないんだよ』というのがこの事件の本質なんです。

要するに中枢神経症状を筋弛緩剤で説明しようとして失敗しているのが明々白々なのに有罪にしているわけです。この筋弛緩剤マスキュラックスというのは末梢性の薬なんですね。肩こりや腰痛や筋肉のコリをほぐすために飲む筋弛緩剤というのがあるでしょう。あれは中枢性なんです。このマスキュラックスなど手術に使うものは末梢性の筋弛緩剤で神経の末端と筋肉の連絡部分を絶つわけです。したがって筋肉に刺激が伝わりませんから筋肉が弛緩する。こういう末梢性のものなんですね。

この子供さんは見るからに中枢性の症状でしょう。ろれつ障害なんてそうですよ。この子供さんは中枢性の症状を呈していたんです。それを筋弛緩剤によって説明しなければいけないということに検察と警察と裁判所は追い込まれたわけですがでたらめを言うわけですよ。呼吸が苦しくなって脳がやられたんだって。バカを言いなさいって日本医大の教授は証言したんですよ。『本件は筋弛緩剤が原因だとは思いも付きません』当たり前のなんですよ、医者の目から見れば。

この証言を排斥するのに、裁判所は「この証言はつまるところ筋弛緩剤を否定するものではない」とだって。結局医学的には排斥できなかったんです。

医学というのは教授が証言するから価値があるのではなくて医療の知識を持っていれば誰でも証言できる科学的証言なんです。

この事件は科学裁判だから科学で絶対勝てる。

新証拠の第一部は神経内科学的に診て筋弛緩剤中毒というのはありえないということが書いてあります。第2部で急性脳症の原因はなんなんだと、市立病院のカルテを記録、検査データを含めて鑑別診断をするとミトコンドリア病ナルスという診断ができるんです。有罪判決とか検察警察が何も説明できない、『腹痛と嘔吐』。医学的に腹痛と嘔吐は立派な症状なんですね。

それから市立病院のカルテの中に眠っていた症状、データ。こらは何かというと乳酸値が頻繁に繰り返して高くなっている、高乳酸結晶。12歳足らずの子供なのに肥大型心筋症。それから耳の検査でわかる、難聴なんです。これを有罪判決、検事も警察ももっと言うと弁護団も見落としていた症状なんです。

有罪判決では説明できなかった腹痛、嘔吐と後ろのほうに出て市立病院のカルテにちゃんと書いてある高乳酸結晶、肥大型結晶。難聴、この症状検査デートを見事に説明できる病態というのがミトコンドリア病メラスである。

まさしくこのすべての症状を充足させる診断をした。点滴に目がくらんじゃったわけです。これが池田新証拠の真髄であります。すべて取り込んで完璧に説明できます。これが新証拠の第2です。

第3は浜田寿美男さんの供述心理学で分析したら、本件のような事件性のあいまいなケースで執拗な取調べを受けた人が陥る供述であって法廷での証言はその無辜を象徴している。真犯人なら弁解しないような弁解をしている。真犯人の弁解として不自然で無実のものの面会としてきわめて自然である。それがこの浜田意見書。日本の裁判官というのは心理学知らなくて困るなぁと言うのが彼の主張で、この自白問題、それから参考人の問題も含めてこの供述心理学というのはもう少し生かされないといかんのだというのが浜田先生のお考えです。見事なものですよ。目からうろこの意見書です。

この事件は化学、質量分析学という紛れもないサイエンス。それから医学という紛れもないサイエンス、誰が見てもやっても同じ結論になるという科学。科学裁判を無視したのがでたらめ判決なんです。それを科学裁判やれよと、科学裁判に徹すれば守君の無実はすぐに証明されるんです。裁判所には科学裁判やりなさいと、いうことになるわけです」

阿部弁護士の迫力に圧倒された集会でした。 


阿部泰雄弁護士 

posted by iwajilow | 20:55 | 北陵クリニック事件も謎だらけだ | comments(2) | trackbacks(0) |
憲法の保証する公平な裁判の中身
JUGEMテーマ:日記・一般

今日は憲法記念日です。僕は憲法というものは権力者に課せられた制約だと思っています。
国家はその権力の使い方によっては、無実の人を罪に陥れさらに殺してしまうこともできます。戦争すら起こせます。

ですから、そういうことのないように権力者に対して制約をしているのです。

しかし、現実は権力者たちは自分たちに都合のいいように憲法を解釈して違法行為を続けています。また、実務上は違憲でも外見的に違憲でないような体裁を作ることができれば、違法行為を続けるのが現実だと感じています。

例えば憲法37条というものがあります。
1.すべて刑事事件においては、被告人は、公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利を有する。
 2.刑事被告人は、すべての証人に対して審問する機会を充分に与へられ、又、公費で自己のために強制的手続により証人を求める権利を有する。
 3.刑事被告人は、いかなる場合にも、資格を有する弁護人を依頼することができる。被告人が自らこれを依頼することができないときは、国でこれを附する。

1項にあるように本当に公平な裁判が行われているとは僕は到底信じられません。
2項の後段では被告人が「自分に有利な証人を呼ぶことができる」とされています。現実にそうでしょうか?ほとんどの場合「迅速な裁判」が優先され、被告人に有利な証人が呼ばれないのが現実です。僕はこの条文を改めて読むまで憲法にこの規定があったことすら忘れていました。そのくらいないがしろにされているのです。

そして、常に権力側に有利な裁判が行われ日々冤罪が作り出されていくのです。

その中のひとつ北稜クリニック事件は2月に再審請求がされました。
http://blog.iwajilow.com/?eid=1071185
先週の土曜日(28日)にその支援集会が行われました。

今回は阿部弁護士が再審請求の中身について話してくれました。

長いので何度かに分けてご紹介したいと思います。

まずは最新の状況についてです。5月22日から三者協議が始まるそうです。

「ご紹介いただきました安倍でございます。今日は本当にいい天気でございますが、この明るい天気が同じように再審のいい方向に向かいますように、私がいろいろ全国で語り部になって話しているわけですが、ぜひこの機会にこの事件の本質をしっかりと理解していただければと思います。

この事件は非常に難しい、難解である。特に質量分析ですとか化学、あるいは医療などにこの事件の冤罪の本質が横たわっているわけですけども、この難しい質量分析、化学、医療、これをできるだけわかりやすくお話できればと思います。

支援者の方々が前から言っている『この事件は事件でないと街頭で訴えるのが難しくて仕方ない。むしろほかに犯人がいるということを訴えた方のほうがよほど楽です』とずっと聞かされていました。ほとんどの冤罪ですと事件が起きて犯人探しが始まってその犯人が真犯人かどうかと事件性についてはあまり争いがなくて犯人性の間違い冤罪というのがほとんどのケースだと思うのですがこのケースは殺人事件あるいは殺人未遂事件でありながら事件ではないというところに本質があるわけです。

2月10日に仙台地方裁判所に再審の申し立てをしました。確定判決を出した裁判所に対して再審を申し立てることになっていますから仙台地裁が再審請求審の裁判所であるということになります。裁判所の方から協議に入りたいという話しがつい先日、ありました。5月22日にいわゆる三者協議、裁判所、申し立て側、それから検察側、この3者協議、裁判所のほうでは三者協議の予備協議としていますが実質は三者協議が始まります。動きが出ているわけであります。裁判所の言うところでは90分時間を取りたいといろいろ聞きたいこともあるとわれわれ弁護団としてはこちら側の要請に裁判所が答えてくれたと感じています」


今回の再審請求は3つの新証拠が大きな柱になっています。
まずは東京薬科大学の志田保夫前教授の「質量分析実験鑑定書」。これは犯行に使われたとする筋弛緩剤の鑑定は間違いであるというものです。そして長崎大学の神経内科学の池田正行教授の医学鑑定意見書。これは逮捕のきっかけとなった小学校6年生の女の子の症状が筋弛緩剤によるものではないという鑑定です。さらに奈良女子大学の浜田寿美男名誉教授の供述心理の分析です。


まず、筋弛緩剤の鑑定の問題から、説明がありました。
確定判決の問題点の指摘が最初に行われました。
守さんの事件では患者さんの血液、点滴の残りからマスキュラックスという筋弛緩剤からベクロニウムという成分が検出されたことが、筋弛緩剤が使われた最大の根拠となりました。しかし警察はこの鑑定試料を全部使い切ってしまい、再鑑定の機会を奪ったことが大きな問題とされました。足利事件ではDNAの再鑑定が再審無罪の大きな根拠になりましたが、守さんの場合、そういう機会が奪われてしまったわけです。
「事件が有罪になった最大の原因は警察鑑定・大阪科捜研の鑑定で筋弛緩剤マスキュラックスの成分であるベクロニウムが患者さんの血液、尿、あるいは点滴の残余液こういうものから検出されたという鑑定書、これが起訴の決め手になりました。この起訴の決め手になったという鑑定書も実は起訴時になかったんじゃないかという問題もはらんでいるのですが、細かいのでおいておきますが、起訴の根拠、有罪判決の根拠になっています。

この大阪府警の科捜研の鑑定には当初から我々が言っているように非常に問題がありまして、鑑定試料の全量消費という問題があるのです。これはどういうことかと申しますと50ccとか38ccとかあった点滴残余液、それから数cc、少なくもと一番少ないので1ccあった血液を大阪府警が使い切ってしまっている。裁判で再鑑定できなくなったという問題をはらんでいたわけです。当の土橋鑑定人は、『今個々で徹底的に調べるほうが大事で再鑑定よりもそちらの方を優先したんです』と開き直った法廷証言をしています。何のために調べたかというと、『アシカナトリウムだとか砒素、青酸カリ、ありとあらゆる毒物を調べたんです。まだ試料が足りないくらいでした』というんです。

ところがよく考えれば呼吸障害、呼吸の問題で筋弛緩剤が疑われてそれで鑑定しているのに、砒素だとかアシカナトリウムだとか青酸カリだとか呼吸のメカニズムと全く異なる、そんなもの調べる必要性なんて全然ないわけですよ。ですから別の学者はあきれて『消化器症状を呈するものを何で調べるの』とこういうことを取材など言っていたわけです。端的に言えば『再鑑定されたくない』とこういうことなんです。ここにこの事件の不当性がある。

これに対して仙台地裁は『合理性がないわけではない』といったのですが。その日のニュース番組でも解説委員は『本日、仙台地裁で無期懲役の有罪判決が出されました。この刑事裁判で鑑定資料の全量消費がこれだけ争われた事件はほかにありません。仙台地裁は鑑定試料の全量消費に【合理性がないわけではない】といいましたが私には合理性があるとは思えません。きっぱりとした判断をすべきでした』とはっきりと言いました。珍しいですよね。考えてみますと鑑定問題で一番わかりやすいのはここなんですね、不当であると。

これは犯罪捜査規範に違反もしていますし、オリンピックのドーピング問題とか競走馬のおしっこの検査問題にしてもA検体、B検体と二つ作って不利益な判定をされた人に再鑑定の機会が与えられるわけですよ。これは世界の近代の常識なんです。それを一番必要な裁判においてないがしろにする。この鑑定をめぐる不当性を容認する裁判所というのはなんなんだと、この事件の鑑定の根幹に横たわる大問題です。これを裁判所と同じようにいいんだという人は一人もいませんよ。これがもし裁判員裁判だったらどうなるでしょうということを考えると、一目瞭然ということになるんです。こういう鑑定だったわけです」

これが憲法のいう「公平な裁判」の現実なわけです。
被告人の防御権も何もあったもんじゃないですね。。
無期懲役の有罪判決が下った後の控訴審でも裁判所にしかわからない「憲法遵守」があります。

「二審において福岡大学の法医学の先生が『大阪府警の鑑定は全くでたらめですよ』と、「筋弛緩剤を抽出したなんていう代物ではありません」というお話をいただいて鑑定書を書いてもらいました。そしたら、筋弛緩剤マスキュラックスの成分であるベクロニウムの分子量m/z557である、まぁ下4桁あるんですが、この質量分析すればベクロニウムの分子量が検出されるはずではないですか、世界の4論文見たって私がやったって今までのどの文献見たって大阪府警が出したようなm/z258というベクロニウムの分子量とは関係ない、分子量とは関連しないそういうものを出しているのは大阪府警だけだとこういうふうに述べてくれました。当時発表されていました世界の4論文でもm/z557とかその2価イオンであるm/z279という分子量を検出しているわけなんです。それ以外にも壊れた形でフラグメンテーション起こして出てくるイオン数があるんですがm/z258というのを検出しているのはどこにもないんです。

鑑定試料をそのものは全量消費してしまったということで再鑑定ができないことになっています。しかし大阪府警の鑑定というのは日本の標準品のベクロニウムを質量分析したらm/z258が出てきたとなっています。さらに鑑定試料、血液、尿、点滴残余液を質量分析したら同じようにm/z258が出てきたと、ここに大前提があるわけです。比較鑑定ですね。大阪府警の鑑定というのは比較鑑定であって標品のベクロニウムから出たものと同じ数字が鑑定試料から出たんだというところにこの鑑定の正当性を主張しているわけです。

そこで弁護団は『ベクロニウムの標品、標準品、見本、それを鑑定して質量分析されたい』こう鑑定請求したわけです。ところが仙台高裁は紛れもなく標品の鑑定をやって258が出たんだ。それと同じ258が鑑定試料から出ているんだ。それから世界の4論文、福岡大学の実験装置は大阪府警の実験装置と違うだろし分析条件も違うだろうから、装置の分析条件が違えば別の数値が出てもいいと。なんですか、これ?
 
ナショナル、日立、三菱のテレビ、違ったって同じものが映るじゃないですかね。メーカーが違うからといって変わるんですか?科学というものは装置が違っても原理が一緒の装置であれば同じ数字が出るから科学的な議論が世界でできるわけですよ。科学の発展というのはそこにあるわけでしょ。この仙台高裁にはあきれます、全く科学を理解していない。結論ありきというんでしょうか、付き合っていられません。ウソとでたらめ。いかにでたらめな判断で守さんは千葉刑務所に入れられているのか、ということです。

いいですか、競走馬だっておしっこから興奮剤が出てないか、馬の足を弱らせる薬が出てないか、調べるときにA検体、B検体やるわけですよ。当たり前ですよ。だから守さんは言葉は悪いですが馬以下の扱いで千葉刑務所に入れられているわけですよ」

被告人は自分に有利な証言をしてくれる証人を呼ぶことができる、はずなんですけども、こういうのを「空手形」とか「絵に描いた餅」というのでしょうね。。

そして再審請求審ではこの点に対して新証拠を提出したそうです。

「志田保夫先生に仙台高裁が絶対やらなければならなかった鑑定をやってもらったんですよ。標準品を質量分析をしてもらったんです。そうするともちろん分子量を反映するm/z557というのが出ます。それとその2価イオンであるm/z279というのも出ます。それから分析条件によってはフラグメント4というのが出てきます。フラグメントというのは断片化というんですね。分子は断片化といって壊す、分解する、乖離させるときも規則的に壊れるわけです。イオンがフラグメント、断片化起こすときも規則性を持ってフラグメンテーションが起こる。そうすると我々弁護団が予測していたとおり、m/z258というのはベクロニウムの分子量を反映するものでないばかりかベクロニウムを質量分析で壊していったときに出てくるものではない。つまり規則性から外れるものである。これが志田鑑定の本質なんです」


志田先生は意見書の中でこう言っています。
「どのような分析装置であってもベクロニウムからm/z258イオンが検出されることはないといえる」。
裁判官というのは自分を「全能の神」だと思っている節があります。しかし、彼らは法律のプロであっても、事実認定のプロではない。さらに文系の頭だからこういった化学も医学もド素人と言えると思います。

このド素人が専門家面して判断するほどご迷惑な事はありません。

以前、1ヶ月ほど長期滞在していた田舎で車が故障し、ちょっと車に詳しい人に見てもらって騙しだまし、乗っていた事があります。帰る前に不安だからときちん整備工場で見てもらったんですが「こりゃ、ひどいな」と言われました。事情を話すと、「そういう少し知っているという人が一番危ないんですよ」と言われました。

整備工場のあんちゃんの方が裁判官よりもよほど本質を知っていると思います。

阿部弁護士の話しは次回に続けます。

 


 
posted by iwajilow | 07:27 | 北陵クリニック事件も謎だらけだ | comments(0) | trackbacks(0) |
看護師が語る北稜クリニック事件
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先日、一部報告させていただいた北稜クリニック事件の集会のもうちょっと中身を今日は報告させていただこうと思います

この集会は北稜クリニック事件に疑問を持つ看護師さんたちが自分たちの疑問点を話してくださるというのが趣旨でした。

医療素人の僕には、そんなものかなぁと思うようなことでも、医療従事者からみると裁判所の認定していることはとてもおかしなことがあるようです。

ただ僕は素人なので、わかりづらいかもしれませんのでそのあたりはご容赦ください。

まずは「赤い針箱」の話からです。僕は赤い針箱というのはマチ針とかが入っている箱のことだと思っていたのですが、違いました。これは使用済みの注射針を捨てるために入れておく箱だそうです。

そして守大助さんが12月4日に北稜クリニックから持ち出そうとしたこの赤い針箱の中からこの事件の犯行に使われたとされるマスキュラックス(筋弛緩剤)の空アンプル(空の入れ物)が見つかったとされています。

看護師さんはそもそもこの赤い針箱に空アンプルを入れる事があるのか?と疑問を呈しています。

「『赤い針箱の中身』という話をさせていただきたいと思います。

赤い針箱というのは注射針が入っているモノなんですが、使い終わった使用した後の注射器にセットされていた、点滴にセットされていた針だけを感染性廃棄物として処理します。わかりやすく言うと外来で受診された時に熱があるが駐車を討ちましょうとかお腹の痛みを止めるために処置室で駐車してもらって下さいと言われた事があると思います。

看護師さんに注射してもらって下さいという場面が往々にしてあるんですけども中堅の病院以上の大きさの病院だと、たいてい処置室があります。点滴が必要な場合は処置室で点滴を受けることになります。処置台には赤い針箱、使い終わった注射器入れ、アンプルを入れるガラス専用のごみ入れと分けて捨てる。

ですからこの針箱の中にアンプルが入っているというのはどうなの?と私は思いました。特にマスキュラックスは麻薬、毒薬、劇薬類として管理が法律で決められているきちんと指示所とアンプル類の数を確認しているわけです。毒薬劇薬類は一般薬品と違って管理をカギのかかるところにしなければいけないので、そういう杜撰さも含めて、この針箱にアンプルが入っている事はないだろうと思う」


処置台の左端に針箱が置かれている

さらにこの赤い針箱が半年以上も病院内にあることが信じられないとも言います。

さて続いて犯行に使われたとされる三方活栓。この三方活栓からマスキュラックス(筋弛緩剤)を混入したとされているそうですが、僕はこの三方活栓も何のことかさっぱり知りませんでした。点滴のときに使うものだったんですね。


三方活栓


「三方活栓について話したいと思います。

被害者とされているA子さんの場合点滴ラインを点滴液で満たしたうえで三方活栓からマスキュラックスを溶解した溶液がボトルの方に向けて混入されたと考えられるとされています。

三方活栓がここにありますが、ここから上に向かって2ccを入れたということなんですね。普通にセットしたというふうに言われています。普通にセットした段階では、3分の1から半分くらい入っている。そうすると三方活栓から2cc逆に入れると、ここの高さがかなり満杯に近い状態になります。2cc入れるともうポタッ、ポタッと落ちるのが見えるか見えないかくらい所まで駅麺が上がってくる。

そういうことだと普通看護師さんや医療現場にいる人は不自然だと思う。最初から逆に入れようとすれば普通の量をセットしたのであれば本当に不自然になる。ですから不自然に見えないようにするにはギリギリのところまでセットしておいて2cc入れて普通の量にするということなんですが、証言では普通にセットしたということなので、非常に不自然になります。

また当時の輸液セットというのはセットした後に滴下をカウントするようになっていたのですが
これを2cc逆流させた状態だと滴下もカウントできません。非常に不自然に見えます。


点滴の落ちるところが満杯になるそうだ

そして守君も『僕は三方活栓から入れた事は一度もない、看護学校でもそういうやり方を習ったことはない』と言っています。私もやった事はないのですが技術的にやれないことではない。

現場の看護師に何人か聞いてみました。一人もそういうやり方をした事はないし、教わったことも無いと言っていました。それくらい特殊なことです。基本的には下から上に向かって物を入れるというのはまず医療従事者としてはやらない方法です。基本的には上から下に向かって入れる。

A子さんは5分で症状が現れ始めたとされている。A子さんには点滴にマスキュラックスを入れて接続をして全開で落としたと言われている。全開で落とすと、子どもでも15秒間で3.6cc入ります。文献によればマスキュラックスが体内に入ってから2〜3分で薬効が出てくるそうです。ですから5分というのが適当なのかどうかということもあります」

そもそも不思議なのは三方活栓から点滴ボトル側に筋弛緩剤を溶かした液を混入したという自白はありません。それが判決では三方活栓から混入させたと認定されています。これは大学教授が「そう考えられる」と言ったからです。何の証拠もありません。

証拠なく、想像だけで有罪認定する典型的な例と言えますね。
posted by iwajilow | 16:16 | 北陵クリニック事件も謎だらけだ | comments(0) | trackbacks(0) |
時給29円80銭
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ご両親が懸命に息子さんの無実を訴える北稜クリニック事件

ご両親は昨日の集会でこう挨拶をされていました。

「みなさん、こんばんは。本当に息子のためにこうやってお忙しいところを駆けつけてくださいましてありがとうございます。

再審も間近だと思うのですが、1日も早く帰りたいということでまた本当の看護師になって一生懸命力を注ぎたいと言っています。今、紳士ものの高級靴を作っているのですが時給が29円80銭で1ヶ月1700円いただいているとのことです。

何銭という言葉はわからないと思うのですが、売店で売っている下着なんかは1700円以上の値段だといっています。またこの冬寒くなってきてますが、今後は売店からしか差し入れすることができないということなのだそうです。

今日はありがとうございました」


「こんにちは。大助の父親です。今日は皆さん本当にありがとうございました。皆さんのおかげで、元気が出ました。今日、6時前に仙台を出てきたのですが、元気が出ました。

11月19日に仙台で守る会の総会があって、弁護団がこれほど矛盾が多い事件はないんだと再審前にこんなにわかっているのだからこれは必ず勝てるというこれは手前味噌ですけど。それで足らないのは何かというと世論に知らしめる努力が足らないということで、皆さん一人ひとりお話していただいて全国に広がれば必ず再審は勝ち取れるのではないかということを思っております。今日のようにベテラン看護婦さんが出て説明していただければこの事件が冤罪であるということがわかるんじゃないかと思って、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

皆さん一人ひとりが、一人に伝えていただければ全国に広がっていくと思います。おかげさまで今全国に支援する会が26出来上がっています。はじめはい箇所宮城から始まってだんだん広がってきました。今後ますます広がるんじゃないかと思っていますので皆さんお力でよろしくお願いいたします。本当に今日はありがとうございました」
 
posted by iwajilow | 10:49 | 北陵クリニック事件も謎だらけだ | comments(0) | trackbacks(0) |
守大助さんのご両親
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昨日、「医療関係者の語る北稜クリニック事件」という集会がありました。
大変、興味深い発言が沢山あったので、これについてはまた後日改めてリポートしますが
ここでは守大助さんのお母さんについて。

お母さんは先月まで1カ月ほど入院されていたそうです。
膵炎になってしまったとのことで、胆のうを摘出したそうです。

お父さんは「危なかったんですよ。森首相の息子さんは同じ病気で亡くなったそうです」
と話していらっしゃいました。

守さんが収監されてもう10年。
再審の扉は本当に重く、一生ものだと改めて実感しましたが
他人の一生を奪う冤罪という国家犯罪にただ怒りを感じるのみです。




posted by iwajilow | 08:10 | 北陵クリニック事件も謎だらけだ | comments(1) | trackbacks(0) |
刑務所の3.11…仙台北稜クリニック事件・守大助さんからの手紙
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今日で震災から半年。僕はあの日、石原都知事の出馬会見を取材するために都庁にいました。
地震は会見を待っている時に起こりました。急いで揺れている最中のリポートを取り、会社に連絡を入れましたが携帯は繋がらず、かろうじて固定電話がつながりました。

どうやら仙台が震源地らしい。その時点ではそれしかわかりませんでした。

エレベータが止まり、階段を下りて外に出ると高層ビルからたくさんの人が出てきていました。
止まって電車から脱出した人たちが総武線の線路の上を、 歩いていました。

新宿から車で靖国神社方面に向かったのですが、全く動かず赤坂見附の交差点まで2時間。そこで僕は車を降りて取材テープを持って会社に走りました。

僕らでさえ、携帯が通じず断片的にしか情報が入ってきませんでした。日本で最も情報が遮断されている所、刑務所はさぞかしひどい状態だったのではないだろうかと心配していました。

昨日、北稜クリニック事件で無実を訴えながら千葉刑務所に収監されている守大助さんから久しぶりに手紙が届きました。そこには3.11のことが綿々と綴られていました。

「日中の日差しはなお厳しいものがありますが、夕刻ともなれば秋の涼気が次第に感じられるようになしました。

いわぢろうさん、お元気ですか?

3.11東日本大震災から半年になろうとしています。地元・宮城を思うとこんなところで何もできないでいることに腹が立って…悔しくて仕方ありません。

私は正直あの日震源地は房総沖だろうと思っていました。なぜなら施設は一般の建物よりも頑丈なのですがその建物がかなり揺れで立つことさえ難しかったんです。

教育的処遇日(第2、第4金曜日)といって、工場で作業せず舎房で録音録画教材を視聴したり音楽鑑賞、読書したりする日でした。午後の教材も終了して便りを作成している時にガタガタとドアや窓が鳴り出したと思ったらあの揺れです。長い揺れは建物は大丈夫なのかと心配したほどです。

塀の外からはサイレンが鳴り続け…窓からはコンビナートの爆発音とともに黒煙、炎が見え!!いったいどうなっているんだと。

施設側はNHKニュースを流してくれ少しずつ状況を知ることができました。震源地は宮城沖・家族は6強…信じられなかったのが『大津波警報』です。

これまで津波といっても数十僉1mくらい!!まさか映画やスマトラ沖での津波みたいのが日本へ押し寄せてくるなんて考えもしませんでした。

ラジオからは“仙台に10メートルの津波” “仙台空港浸水” “南三陸町、津波で崩壊” “気仙沼・石巻、浸水” “松島基地、隊員200名と連絡とれず!” と耳を疑いたくなる事ばかりで身体が震えました。余震がずーっと続き、家族・彼女・友人らのことが心配で心配で、居ても立ってもいられませんでした。

夜になり、TVを見て今度は目を疑った…。

信じられない映像で気仙沼が炎の海になっていて泣いてしまいました。

仙台空港・松島・南三陸・名取…上空からの映像は地獄絵でした。

市原コンビナート爆発も大変なことでしたが!!津波の映像を見てしまったら千葉は良い方だと。家族の安否が取れたのは5日目の夕方に妹からの速達とジャーナリストの方からの連絡でした。

彼女も無事だったしご家族は唐桑なのですが、津波による被害はなかったと便りが届きホッとしました。
被災地では医療従事者が不足しているのに私は高い塀の中に閉じ込められたまま!!

無実なのに、こんな状況なのに!!両親のもとへも駆けつけることさえ許されない…。
母親がこの震災で入院し手術をしたというのに!
付き添ってやることもできませんでした。こんな生活はもう嫌です。冗談じゃないです!

ミスを隠している医師が検察・裁判所に守られているなんて全くおかしいです!許せません!震災で遅れていた再審請求が今月?提出することになりました。確定から3年7カ月!!今度こそ公正な裁判であると信じて闘います」




3.11午後3時頃 新宿中央公園


3.11午後4時過ぎ 千駄ヶ谷付近 線路上を歩く人々


3.11午後6時前 ため池から六本木へ向かう道には人があふれる


posted by iwajilow | 09:06 | 北陵クリニック事件も謎だらけだ | comments(0) | trackbacks(0) |
息子はもう39歳になりました…守大助さんのご両親の話
「大助さん、おいくつになられました?」
「もう39歳になりました。同級生はもう皆さん結婚して、中学生のお子さんがいらっしゃる方もいるんですよ…」

昨日のブログの続きです。7日仙台の阿部弁護士の裁判で守大助さんのお母さんにお会いした時にそんな話をされました。

守さんのお父さんは事件当時、現職の警察官でした。そして事件後も勤務し定年まで勤め上げました。

「息子が5人も人を殺していたら勤めることなんてできないです。息子は無実なんです。裁判でもみんな(警察側は)負けると思っていたんです。息子が犯人なら証拠を見せてくれといったんです。みんな黙っちゃうんです。証拠なんてないんですよ。私は内部にいたからよくわかるんです」

公判終了後、ご両親があいさつをされました。

「どうも皆さん、おばんでございます。弁護士の先生方大変ありがとうございました。また支援者の皆さん本当にありがとうございました。えん罪で苦しんでいる守大助の父親です。

歴史にIFはないと、『もしも』はない言うことを言われているのですが今日の裁判が平成17年6月16日の仙台高裁でこの話が行われていれば、はたして高裁の田中裁判長は有罪を出せたとでしょうかということです。今日の話を聞いて皆さんうちの息子が無実だということがありありとわかったのではないかと思います。

本当に今日は再審裁判の前哨戦。再審裁判を彷彿させるような弁護士さんたちの弁論でした。私も涙を流しながらこれが平成17年に行われていればマスコミといえどもうちの息子を有罪とは書けないんじゃないか。歴史に『もしも』ということはないけども裁判にもしもというのがあれば助かったんじゃないかと思います。皆さん一つ今後とも再審に向けて弁護士の先生が方もがんばっておられますので一つ今日も弁護士から協力の依頼がありましたけれども皆さんよろしくお願いいたします。本当に今日は大変ありがとうございました」

「本当に今日は遠いところから駆けつけてくださってありがとうございました。ホントに前回もだったのですがなんか阿部先生の裁判だったんですが、これは息子の裁判を仙台高裁というのは満足にしなかったので、今これが仙台高裁でやっているのかというくらい勘違いしてきました。本当に今日も(涙)、みんな頑張っているから頑張るんだよということを帰ったら息子に手紙を書こうと思っています(涙)。本当に皆さんお忙しところありがとうございました」


守大助さんのご両親

地方のテレビ局に勤務されていて定年退職した方に法廷で声をかけられました。
「私もうリタイアしちゃっているんだけど、この事件どう考えてもえん罪だよね」

以前のブログはこちら



posted by iwajilow | 17:53 | 北陵クリニック事件も謎だらけだ | comments(0) | trackbacks(0) |