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TVディレクターがメディアでは伝えられないニュースの裏側を日々レポート。
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ゴビンダさんを犯人にするために参考人まで逮捕していた
JUGEMテーマ:日記・一般

昨日、ゴビンダさんを支援する会の解散式がありました。
僕は飲み会のみ参加(笑)したので、式の内容はわかりません。

ただ、無実のゴビンダさんを有罪にするために、参考人まで逮捕していたという話を聞き
怒りで体が震えました。警察は犯人を作り上げるためにここまでするのか。。。

この話をしてくださったのは、ゴビンダさんの同居人の弁護人を務めた方です。

この事件では、ゴビンダさんを有罪にするために警察は「犯行現場のカギを持っていたのはゴビンダだけだ」とする必要がありました。

実際にはゴビンダさんは犯行よりも前にアパートの鍵を管理人に返していました。
しかし、そうすると、ゴビンダさんが犯行日には鍵を持っていないことになります。

そこで警察は管理人や、鍵を管理人に渡したゴビンダさんの同居人を締め上げて
警察の都合のいいように、供述させる必要があります。

アパートの管理人のネパールレストランには連日、警察が訪れたといいます。

そしてゴビンダさんの同居人は参考人としてひっぱりました。

そこで、供述を作るために何をしたのか。
この参考人は実はネパールから密入国をしていました。
ところが、当時の法律では密入国は5年で時効だったそうです。
彼は密入国から5年過ぎていましたので、時効が成立していました。

では警察は何をしたのか。
警察の思惑通りに話さない彼を「外国人登録法違反」で逮捕しました。
つまり、渋谷区に居住していながら、渋谷区に住民登録してないという罪です。

そして、彼はゴビンダについて拷問のような取り調べを受け続けたのです。

これ、完璧な別件逮捕ですよね。
本来、外国人登録法違反で逮捕したのならば
その件についての取り調べしか出来ないはずです。

ところが、その件についての取り調べはなく、
ゴビンダさんが「鍵を返却した日は事件よりも後だったはずだ」ということばかり
詰問されるわけです。

結局、外国人登録法違反では不起訴になるそうですが
僕はこの1件だけでも国賠の対象になるような気がしてなりません。

本当に警察は犯人を作りだすために平気で犯罪も犯します。
ひどいもんです。


posted by iwajilow | 08:00 | 東電OL殺人事件 | comments(1) | trackbacks(1) |
ゴビンダさん無罪判決へ


今日、午前10時半〜東京高裁でゴビンダさんの再審判決公判が開かれます。
僕は残念ながら、これから福島で取材なので行くことができませんが
ようやくこの事件に区切りがつくことになります。

1997年に事件が発生してから15年間、ずいぶん時間がかかりました。

僕がこの事件の取材を始めたのは判決が確定したずっと後でしたが
冤罪だと確信しても本当になかなか発表する場がありませんでした。

「国民の大多数は警察に守られたいと思っているんだよ」
「冤罪報道なんて大嫌いなんだよね」
「精子がどうのこうのなんてできるわけないじゃん」
「ゴビンダはホシだから」

そういって全く取り合ってくれなかったら多くの人たち。
その一方で僕の取材報告に耳を傾けてくれた人もいました。

「ゴビンダが冤罪だって半信半疑なんだけど、確証はあるの?」
「ゴビンダさんが犯人だとすると遺体発見現場と1mも離れていないマンションにゴビンダさんは事件を起こしてから1週間以上住んでいたことになるんですよ。もし自分が殺したのであれば、事件が発覚する前にとっとと帰国するでしょ」
「…説得力、あるな」

こうした数少ない理解者がいてくださったおかげで僕も取材を続けることができました。

しかし、たった一人で異国の地で無実を訴え続けたゴビンダさんと、何の支援組織もない中でゴビンダさんの無実を訴えて立ちあがった人々の勇気があったからこそです。

こういった人たちの勇気が裁判所を動かし、弁護団を支えました。

本来はこういった権力の監視はメディアの仕事です。ところが今回もメディアはほとんど何の機能も発揮しませんでした。それどころかゴビンダさんを犯人視する報道もたくさん行いました。僕が一番印象に残っているのは逮捕当時のこういった報道です。

「逮捕されたネパール人は事件発生直後から行方が分からなくなっていました」

これ誤報でしょ?ゴビンダさんは事件発生直後に居なくなったわけではありません。
事件が発覚し、警察官に職務質問されてオーバーステイがばれてから行方が分からなくなったのです。これこそ印象操作でしょう。

メディアにいる人間は、検察、警察、裁判所批判をすることも重要ですが自分たちがなぜ警察の言い分を垂れ流したのか?なぜ冤罪に気がつかなかったのか。報じなかったのかきちんと検証すべきだと思います。

検察が言っていたことを報じただけだから問題ないとし何の反省もしない人間が大多数だと思いますが、これは戦前に大本営発表を垂れ流していたマスコミと何も変わらないと思います。

少なくとも一人の人間の人生を奪うことに加担したわけですから、反省すべきです。

でも、現実は全く反省なんてしないんだろうなぁ。。。


先月29日 再審公判での支援者の方々 東京高裁前

posted by iwajilow | 07:06 | 東電OL殺人事件 | comments(4) | trackbacks(0) |
東電OL事件再審公判詳報
 JUGEMテーマ:日記・一般

昨日、とりあえずご報告させていただいた東電OL事件の再審公判。
今日はもう少し詳しい内容を報告させていただきます。
僕はこの公判のポイントは検察による謝罪のないこと
そして冤罪の原因をDNA鑑定ができなかったことにしている点だと思っています。

DNA鑑定が再審の大きなポイントになったのはその通りですが
DNA鑑定だけが真実を伝えていたわけではなくて
あちらこちらにゴビンダさんは犯人でないという無罪を示唆する証拠はあったわけです。

それをことごとく無視し、どうにでも解釈できる
状況証拠だけを有罪方向に見立てて並べてこれだけの冤罪を生んだわけです。

いい加減な目撃証言なんて最たるものです。
1週間前に車の中から見たアベックの姿をどうして覚えているんだ?
しかも何十メートルも離れて、視認状況の悪い夜見たアベックを
どうして東南アジア風の男だったとか、ポシェットをしていたとか覚えているんだ?

当然、こういった冤罪を生んだ責任者は責任を取るべきです。

そういった兆候は何もありませんが…。


さて公判が行われたのは102号法廷です。
弁護側は9人、検察側は2人が着席していました。

懇意にしている佃弁護士は真っ赤なネクタイをしていました。
(公判終了後、「勝負ネクタイですか?」と聞くと
「ええ、もう大勝負ネクタイですよ。一番真っ赤なやつをしてきました」
と話してくださいました)

まずは検察側の意見陳述です。

「間接事実により被告人が事件犯人であると主張してきました。

事件現場アパートに遺留された陰毛のDNA型と
同じ方のDNA型が被害者の身体内外および着衣に含まれていると
考えられ、また被害者の爪に当該男性由来のDNAが付着しているいえるという
鑑定結果を踏まえ、これらにより被告人以外のものが同事件現場アパートに
入った可能性を否定できず、被告人を有罪と認めることが出来ないと結論にいたりました。

そこで被告人は無罪と意見を述べるしだいであります」

弁護側は「公訴の取り下げをすべきだ」と申し立ててきました。

「裁判長、なぜしないのか、釈明を求めてください」

検察側
「法律上再審において公訴取り下げは出来ないと考えています」

こんな言い訳をしていました。

「一般に確定判決の効力は再審開始決定では失われない。
この再審で判決がなされるまでは確定判決は執行してない。

再審開始決定が確定した上でさらに審判しなければならない」

弁護側は畳み掛けます。

「法律上、出来ないということだと理解しますが心情的には
公訴取り下げをすべきだとお考えですか?」

検察側
「お答えは出来ません」


続いて弁護側の10月19日付の意見陳述です。

「今回、検察官が提出した3点の証拠により被告人が無罪であることはいっそう明らかになりました。

101号室のカーペット上に残された陰毛のDNAが
被害者の膣内に残された別人男性の精液のDNA型と一致しました。

被害者の乳房、陰部、肛門、爪から同男性のDNAが検出されました。
コートの血痕から同男性のDNAが検出されました。

その一方でゴビンダさんのものはありません。

つまりこの男性は現場となったアパート101号室内において
前偽をしながら性交した最後の人物であると言うことを示しています。

そして被害者の爪からこの男性のDNAが検出されたことは
被害者が暴行を受けたときに爪に付着したと考えるのが合理的です。

この鑑定結果は101号室に被告人以外のものが入った可能性を否定しきれない、
被害者の定期券が被告人の土地勘のない場所から発見されていることを説明できない、
として無罪を言い渡した一審判決が正しかったことを証明しています。

平成23年7月23日付けの鑑定書によれば
被害現場アパート101号室6畳間カーペット上に遺留された陰毛のDNAと
被害者膣内精液のDNAが一致し
カーペット上に残されたほかの2本の陰毛のDNAが被害者とこの376男性のものを合わせたもの
であるとしています。

平成9年4月3日の鑑定書によれば
被害女性の左乳房、右乳房に付着していた唾液はO型の反応を示したとなっている。

平成24年3月4日付の鑑定書によれば
被害女性の陰部、肛門、乳房に376男性のDNAが付着し
被害女性のコートの血痕、ブラスリップから376男性のDNAが検出されています」


このとき、弁護側は「平成9年4月3日」という部分を特に強調しました。

そうです。ゴビンダさんが事件が発覚したのは平成9年3月19日です。
ゴビンダさんが入管法違反、つまり不法滞在で逮捕されたのが3月23日。
そして殺害の容疑で逮捕されたのが5月です。
ゴビンダさんの血液型はB型でした。
つまり、警察はゴビンダさんの逮捕前に、ゴビンダさんの無罪方向の証拠を握っていたのです。
そして、この証拠は通常審の裁判ではその存在すら明らかにされませんでした。
隠していたと言われても仕方ないことを行っていたのです。
一体何のために?
ゴビンダさんを犯人に仕立て上げるために、以外には考えられません。


検察側が提出した証拠の中身を説明しました。

「平成24年7月24日付けの鑑定医師の供述書では
コートの左肩の血痕には376男性のDNAが含まれている。
これは被害者を殴打した際に血液に男性の皮膚片が付着したと考えるよりも
被害者の血液に精液か唾液がついたと考えるのが合理的である。被害者の手の付着物は
扼殺時に被害者が抵抗した際に付着したと考えるのが合理的である。

10月5日付鑑定書によれば
爪の付着物は6本の指についており
左手、親指、人差し指
右手親指、中指、人差し指、薬指に376男性のDNAが付着していると考えられる
またそう考えても矛盾はない。

なかでも右の親指、中指にはDNAが付着していると言える。

コート左肩の血痕の周りには精液および唾液が付着したDNAが発見された」


再び弁護側が意見を述べました。

「一審無罪判決は正当です。
刑事裁判のルールに基づけば
不確かになことで人を有罪にすることは出来ません。
犯人であることが間違いないという場合でなければ有罪にすることは出来ません。
少しでも疑問が残れば無罪です。

一審判決は101号室に被告人しか入れなかったのか、
疑問が残るとしました。

疑わしきは被告人の利益へ。
一審無罪判決は正しい判断を下していました」


「検察官が平成9年4月3日付の鑑定書を開示していれば
一審、あるいは控訴審でこの鑑定書が開示されていれば
もっと早く無罪を明らかにできました。

O型の血液を持ったものが被害者と関係を持ったことが明らかになったはずです。

爪の付着物についても同じです。
検察官は当時の鑑定技術では無理だということなのだろうが
当時の鑑定方法によっても何らかのことが明らかになっていたかもしれない。
無実はもっと早く明らかになっていたはずです。

無罪に対する上訴のあり方についても述べたいと思います。
本件では一審では合理的な疑いがあるとしたのに
検察は新しい証拠もなしに控訴しました。

第3者機関による検証で徹底的に検証することが冤罪をなくすことにつながります」

判決は11月7日に言い渡されます。

この事件、これで結審しましたが
たくさんの問題を提起しました。

その中のひとつが証拠開示の問題です。
弁護側が指摘するように
ゴビンダさんの無罪方向を示す証拠がずっと隠されていました。
もし、この証拠が開示されていれば
これほど長きに渡ってゴビンダさんが
拘束されることはなかったはずです。

弁護団は公判終了後の記者会見でこう話していました。

「いまだに私たちはこの事件についてもどれだけの証拠があるのか、知りません。
証拠の全貌は明らかになっていいません。
少なくとも証拠のリストを開示して国民共通の財産にする。
全ての証拠が明らかになるようなことが必要だと
この事件を通じて強く感じています。

ゴビンダさんの無罪方向を示す間接事実が
少なくとも捜査段階で明らかになっていました。
どういう捜査会議が行われたのか?
悪く考えれば隠そうとした。
そのあたりのことが検証されるべきだと思います」

検察も裁判所も自分たちは間違えないとか
自分たちは常に正しいとかそういう阿呆なことを思うのをやめないかぎり
冤罪はなくなりません。

だいたい、最高裁だとか、最高検だとか
自分で自分のことを「サイコー」とか
言っていること自体、喜劇です。
posted by iwajilow | 06:58 | 東電OL殺人事件 | comments(1) | trackbacks(1) |
ゴビンダさん再審へ前進ですが…
JUGEMテーマ:日記・一般

今日午前10時、東京高裁でゴビンダさんの再審開始決定に対する検察の異議申し立てが棄却されました。

これは6月のゴビンダさんに対する再審開始決定を検察が不服として再審開始決定を取り消すように申し立てていたものです。このあと、検察としては特別抗告といって最高裁に異議を申し立てることもできるので、再審開始が確定したわけではありません。しかし、再審開始に向けて大きく前進したことは間違いありません。

僕は、9時50分ころに東京高裁の前に着いたのですが、緊張感に包まれていた前回と違って、この日は皆さん穏やかな雰囲気でした。検察の異議申し立てから2ヶ月しない中での判断、さらには高裁がすでに検察の「釈放するな」という要請を却下してゴビンダさんを釈放していること、などから棄却という判断を確信していたのだと思います。

それでも午前10時、「異議申し立て棄却」が伝えられると歓声が沸きました。

さてここからは僕の考えです。

検察は最高裁に対する「特別抗告」を検討するのでしょうが、そういうことをやっている場合なのか?と思います。これ以上、検察にどんな反論する材料があるのでしょうか?被害女性の膣から検出された精液と部屋に落ちていた陰毛がゴビンダさんとは別人男性のもので、二つともその別人男性のDNAが検出されているわけです。被害女性のおっぱいについていた唾液もこの男性のDNAと一致しているわけです。それでも殺害直前にセックスしていたのはゴビンダさんと言い張りますか?

その程度の捜査能力と推理力と想像力しか有していませんか?

今必要なことは、捜査の検証じゃないですか?

ゴビンダさんの事件では、同居人やゴビンダさんの友人のネパール人たちが検察によって暴力的な取調べを受けたといっています。脅迫も受けたといっています。さらにはもし警察の言うとおりに証言するのなら「いい仕事を紹介する」という利益供与も受けたといっています。そしてもし証言を翻したら「お前を殺してやる」と言われたそうです。

本当に、そういったことがあったのか徹底的に第3者機関が調べるべきでしょう。

目撃証言もあいまいです。目撃者は暗がりの中で、ハーレーダビットソンのジャンバーを着て赤いポシェットをした東南アジア人が被害者女性とアパートに入っていく姿を見たといっています。しかし本当にあの暗がりの中で赤いポシェットを見ることはできるのか?ハーレーダビットソンのジャンバーを見分けることができるのか?そもそも2週間以上前の夜の12時近くに何気なく目撃した人間のことを覚えていますか?僕はさっき電車の中で自分の前に座っていた人の服装はおろか性別すら覚えていません。これが普通ではないんですか?

犯行現場となった、部屋のトイレに残されていたコンドーム内に精子が残されていました。警察はそれがゴビンダさんのものだったから、ゴビンダさんが犯人だと警察は決め付けました。しかし、同じような条件での劣化実験は行っていません。弁護団は同じような条件で実験をして、劣化具合からこのコンドーム内の精子は犯行日時よりも前のものである可能性が大きいとしました。なぜ、警察は同じ条件で劣化実験をしなかったのですか?都合が悪くなるからですか?

自分たちの意地やプライドのためにいたずらに再審開始を遅らせるのではなく、なぜゴビンダさんを犯人としてしまったのか?自分たちの捜査に誤りはなかったのか?検証することが「信用」を取り戻すことだと思いますが、検察とか、警察って国民を馬鹿にしているから「信用」なんて必要ないと思っているんでしょうねぇ。。。


午前10時 東京高裁前



posted by iwajilow | 11:39 | 東電OL殺人事件 | comments(3) | trackbacks(0) |
検察には反省する力もないのでしょうか
JUGEMテーマ:日記・一般

その瞬間、さすがに「おおっ」と僕も叫んでしまいました。
昨日のゴビンダさんの再審開始決定。
先日の、名張の件があったばかりだったので
一抹の不安がありました。
ところが、完璧な「開始決定」に
刑の執行停止まで判断してくれました。

当たり前といえば、当たり前の判断なのですが
司法ムラではその当たり前が通じません。
「裁判官の常識は一般人の非常識」という言葉があるくらいです。
今回、当たり前の判断を小川正持裁判長が出したことに
敬意を表します。
ただ、これで小川裁判長が他の事件で無罪判決を出しにくい状況に
追いやられるといやだなぁと思っています。
例えばこの事件とか…。
http://blog.iwajilow.com/?eid=1071333

さてそれにしても検察です。
「到底承服しかねる」そうですが、
この人たちにはメンツしかなく、反省する力もないのでしょうか?
こんな人たちに起訴権なんて強大な権利を与えていていいものなのでしょうか?

これはある弁護士さんが今回の件について
「この新証拠で立場が逆だったら検察はなんと主張するのだろうか」
と言っていました。

今回の新証拠は被害者の唇、両胸(つまりオッパイ)、膣、肛門などにゴビンダさん以外の第三者の唾液がついていました。そして膣内に残された精液もこの第三者のものでした。さらに遺体発見現場に落ちていた陰毛も第三者のものがありました。そして被害者の着ていたコートの肩についていた血痕からも第三者のDNAが検出されました。

対してゴビンダさんについては被害者の身体からは何もゴビンダさん由来のDNAは検出されていません。現場のアパートの部屋のトイレからゴビンダさんの精液の入ったコンドームが発見されました。しかもかなり劣化が進んでいました。つまり時間が経っていたとみられるものです。さらにあぱーとの部屋からゴビンダさんの陰毛が発見されています。ゴビンダさんはかつてこの被害女性とこの部屋で性交したことは認めています。しかしそれは事件よりも前と言っています。

さらに女性の死後、巣鴨で発見された女性の定期券については何一つ解明していません。もちろんゴビンダさんと巣鴨を結び付けるものは何もありません。

この証拠で、検察は事件当日にこの部屋でセックスをして被害者を殺害したのは第三者でなくゴビンダさんだと言っているのです。

それはこういう理屈です。

「この第三者とはどこかわからないけど屋外でセックスをしてその後、アパートでゴビンダさんとセックスをしたのだ」

これもし逆にゴビンダさんでなく、この第三者が容疑者として挙がっていても弁護側が同じような主張をしたら検察はその言い分をもっともだというのでしょうか?

つまり、膣内に精子があり、身体のあちこちに唾液がついていて、部屋の中に陰毛が落ちていて、被害女性のコートについた血痕からもDNAが発見された男性が容疑者としてあがって、
彼が「どこか覚えてないんだけど、外でセックスをしただけです」といって、「その通りだな」と言って釈放するのでしょうか?

しかも外でしたというのに、例えば衣服や足の裏に土がついていたという証明もないのです。

これで検察は「今回の決定は推論だらけだ」と言っているわけです。

どっちが推論だらけなのでしょうか?
大体、合理的な疑いを挟む余地のない程度に有罪の証明をしなければならないのは検察の仕事です。これで「いや、間違いなくゴビンダさんが犯人だ」と言えるのでしょうか。

自分たちのプライドとメンツのためだけに
人を苦しめるのはやめてください。








 
posted by iwajilow | 11:40 | 東電OL殺人事件 | comments(4) | trackbacks(1) |
東電OL事件再審開始可否決定へ
 JUGEMテーマ:日記・一般

今日、午前10時に東京高裁で東電OL事件の再審可否決定が出されます。


昨日、奥さんのラダさん、娘さんのミテラさんエリサさんが来日しました。
僕も横浜まで3人に会いに行きました。

バンコク経由で来た彼女たちは疲れきっていて
飛行機に酔ってしまったエリサさんは
「自分の中で地震が起きているみたい」と言っていました。

そんな思いをして来た彼女たちに良い知らせが届くといいなぁと祈るばかりです。

彼女たちまだ日本食を食べたことがありません。
前回、ネパールに行ったときに
「タコ、食べに行きましょうね」と僕が言ったのをエリサさんは覚えていました。

良い結果が出たら、ぜひ、タコしゃぶでも行きたいと思っています。
posted by iwajilow | 01:24 | 東電OL殺人事件 | comments(5) | trackbacks(0) |
なんでまだ再審開始されないのか
JUGEMテーマ:日記・一般

最近、「検事失格」という冤罪を作り出した元検事がその内情を告白するという本を読みました。自分たちのメンツのためだけに有罪にしていくという検事たちの姿が赤裸々につづられていました。

僕はここに描かれている検事たちは「人間失格」だと思いました。腐臭が漂います。

特に無罪判決が出た後に「控訴審議」という会議が開かれるそうですが、このときの「なんでそんな証拠開示に応じたのだ!」みたいなやりとり。真実を追求する姿とは程遠い、ただ有罪にするためだけの捜査なんだと思いました。

市川氏はきっと「僕は『検事失格』だけど『人間失格』ではないという思いで書いたのだと思います。
彼が「人間失格」なのかどうかは読む人の判断だと思います。

ただ僕は彼が自分の「不正義」を上司や組織のせいにしていると思えるところに引っかかりました。

彼がここまで告発して検察の一端を明らかにしてくれたことは評価されるべきだとは思います。
しかし…、と僕は考えてしまうんですね。。。






さて東電OL事件もそのひどい捜査と裁判の典型だと思います。その東電OL事件の集会が昨日開かれ弁護団による、これまでの流れの解説が行われました。

東電OL事件について、弁護団はずっとDNA鑑定を求めていました。その鑑定に検察が応じたのが去年3月です。7月21日に読売新聞が「再審の可能性」というスクープを放ち、鑑定結果が明らかにされました。

弁護団はこの鑑定結果を知らされていなかったので検察に問い合わせたところ、「概ね記事の通り」という回答があり7月23日付の鑑定書が出されたそうです。

この鑑定結果は被害者の膣内に残っていた精液から2人分のDNAが検出されたというものです。一つは被害者自身のDNA、もう一つはこれまで明らかになっていなかった第3者男性Xのものでした。そしてこのDNAは被害者の遺体のそばのカーペットの上から発見された陰毛のDNAと一致しました。

弁護士の先生はこれが重要なポイントだと言います。

つまり確定判決が有罪の柱とされた「ゴビンダ以外の者がこの部屋に入って性交渉するとは考えられない」という判断を覆す証拠になるわけです。

しかしこれについて検察はこういったそうです。
「部屋の外で別の男性と性交渉してそのうえでゴビンダと部屋に入ってきた」

これに対して弁護団はこう反論しました。
「その可能性もあるでしょう。しかしその男性が部屋の中で性交渉をした可能性も否定できないのではないですか?」

その後、さらに証拠開示がされますが、その中にも重要なものがありました。

被害者口周り、胸などに唾液様のモノが残っていました。検察はその血液鑑定を事件発生当時にしていました。その血液型はO型でした。ゴビンダさんはB型です。これはDNA鑑定をするまでもなく、ゴビンダさんの犯人性を否定するものです。この証拠が開示されていれば確定判決が変わっていたかもしれません。検察はこの証拠を隠していたわけです。

この当時の公判検事は人間としては最低の輩ですが、組織人としては最高の仕事をしたわけです。でも、僕はこういった証拠隠しは「背任」という犯罪だと思いますので、こういった証拠隠しをした検事はしょっ引くべきだと思いますが、いかがでしょう。

さて弁護団はこれで十分に再審決定すべき証拠になるとしましたが検察は抵抗します。

「鑑定が可能な42点の証拠についてすべてDNA鑑定したい」

弁護団は検察が自分たちに不利な証拠が出てしまったのでこういった鑑定で逆転を狙ったのだろうと言います。

もはや再審決定すべきなのは明らかなのですが弁護団は42点のうち重要と思われる15点についてのDNA鑑定に同意しました。これはもし、鑑定を拒否して再審開始決定を勝ち取っても検察が「十分審理が尽くされていない」として異議を申し立てる可能性を考えたということでした。

10月31日 胸や口周りの鑑定結果が出ました。5か所のうち数カ所から男性XのDNAが出ました。ゴビンダさんのDNAは出ませんでした。

そして現在、その15点のすべての鑑定結果が出て、その中からゴビンダさんのDNAは検出されませんでした。
本来ならこれで裁判所は再審すべきかどうか判断すべきです。しかし検察は残り27点についての鑑定を申し出ました。裁判所は「必要ない」としました。すると検察はこういったそうです。

「捜査権としてやらせてもらいます」

とはじめました。そしてその結果が4月半ばに出るということです。

この鑑定はすでにすんでいるそうで、この報道が一部先日ありました。それによると「一致するものが出た」という報道と「可能性が否定できない」とか「出てない」とかまちまちだったそうです。

弁護団によると「高検が新聞記者を集めて話したのだが、別々に話したとは思えないので、記者による評価の違いで表現が分かれたのだろう」とのことでした。つまり完全に一致してないからこういう表現になったのではないかということです。

またもうひとつ弁護団から興味深い話がありました。

この東電OL事件では被害者のハンドバックの取っ手の部分が引きちぎらていました。これは被害者と加害者でバックの取り合いになってちぎれたのだろうと推測されこの取っ手の部分は重要な証拠とされました。

事件当時このDNA鑑定もされましたが、「鑑定不能」という結果になりました。この取っ手の部分は剥がされてDNAを採取するため水溶液にされました。この水溶液、全量消費されていなく、もしかしたら再鑑定できるかもしれません。弁護団が検察に提出を求めたところ回答は「ない」ということだそうです。しかし捨てたとは言っていない、なくしたとも言っていない。どうしたのでしょうか?不思議です。

さて、こういった話から、これだけ有罪判決に合理的な疑いが出てきているのに、未だにゴビンダさんが犯人だと言い続ける検察は気がふれているとしか思えません。いくら拘束し続けても、自分たちが国家賠償を払うわけでも、罪に問われるわけでもないから平気でメンツだけのために時間の引き延ばしをしているのでしょうか。

僕はこういったメンツだけのために働いていただくのは壮大な税金の無駄使いだと思いますので検察官一人一人に責任を負っていただくべきだと思います。メンツだけのために国家賠償が増えるのであれば、少なくとも増えた分については検察官が支払うべきではないでしょうか。払えない場合は懲役に行っていただくのが相当だと思います。


ゴビンダさんの集会



 
posted by iwajilow | 07:51 | 東電OL殺人事件 | comments(4) | trackbacks(0) |
ゴビンダさんからの年賀状
JUGEMテーマ:日記・一般
 
今年もゴビンダさんから年賀状が届きました。

12月は年賀状しか送れなかったそうです。
そういう刑務所の処遇も大問題ですが、それよりも何よりもここまで無実の証拠が出揃っていながら未だに拘束し続ける日本の司法に末期的なものを感じます。

この瞬間も証拠をねつ造した検事や警察官はのんきに正月気分を味わっています。何一つ良心の呵責はありません。

僕はただ、ただ胸が痛くなります。


posted by iwajilow | 20:55 | 東電OL殺人事件 | comments(0) | trackbacks(0) |
東電OL殺人事件に関するちょっとした事実
JUGEMテーマ:日記・一般
 
昨日は、なんとか無事放送することができ、またたくさんの方から反響もいただきありがとうございました。

この東電OL事件を取材していて改めて気がついた事があります。

まず二審で逆転有罪判決をくだした高木俊夫という男。

この方、足利事件の二審のときの裁判官で、佐藤弁護士の無罪主張に対し控訴棄却で有罪判決を維持し、さらに狭山事件の第2次再審請求を棄却しました。そして何より、この東電OL殺人事件の逆転有罪の判決に際しては、「警備上の理由」により判決前の法廷での撮影を拒否してます。そしてそういった功績が認められ07年に瑞宝重光章を受勲しました。


また、ゴビンダ氏が逮捕された当時、彼の事が「事件直後、行方をくらましていたネパール人」と報道されています。

これはウソではありませんが、本当のことでもありません。

事実は「事件発生10日後、オーバーステイがばれて行方をくらましていたネパール人」です。

報道機関は、逮捕直後は警察取材で報道します。ですからこれは警察が話した内容なのだと思います。

日本ってすごい国です。
posted by iwajilow | 16:00 | 東電OL殺人事件 | comments(1) | trackbacks(0) |
なぜここ『刑務所に』いなければならないのですか…ゴビンダさんからの手紙
JUGEMテーマ:日記・一般

脅迫や暴行、誘導によって犯人を作り上げていった疑いの濃い東電OL殺害事件。。ここにきてようやく絶望の暗闇の中に一筋に明かりが見え始めました。

東電OL殺害事件 支援者ら「即時釈放を」要請書提出 
産経新聞 8月4日(木)18時4分配信

 東京電力の女性社員殺害事件で、無期懲役が確定したネパール国籍のゴビンダ・プラサド・マイナリ受刑者(44)の再審請求を支援する市民団体「無実のゴビンダさんを支える会」は4日、マイナリ受刑者の即時釈放などを求める要請書を東京高検に提出した。

 事件をめぐっては、東京高検の鑑定で、被害者の体内から採取された体液と現場に残された体毛からマイナリ受刑者以外のDNA型を検出。第三者が現場にいた可能性が浮上している。

 要請書は「新鑑定結果を見れば、罪を犯していないことは誰が見ても明らか」と強調。「一日も早く釈放してネパールに帰してほしい」などとする本人や家族の声を伝え、「再審開始の遅滞につながる行動はとらないでほしい」と求めた。



そしてその別人のDNAが被害者体内にあったという事実が発覚してから初めてゴビンダさんの手紙が届きました。

「DNA事件でこれほどはっきりした真犯人の証拠が出て私が犯人じゃないことが分かったはずです。それなのになぜここ『刑務所』にいなければならないのですか?日本のJustice systemおかしいです。The Suicide Japan Justice System. 1日にも早く釈放してねぱーるに帰してくれることを信じています。でもあっという間に人生の全てを奪われました。この『人災』は警察、検察、裁判が作り上げたものです。大変、辛い、悲しいです」


昨日、ゴビンダさんと面会にいった支援団体の客野さんによると「ゴビンダさんはとても落ち着いていた」と言うことでした。来月には奥さんとお兄さんの来日も決定しています。

「DNAの件から1カ月経って『今はよく眠れるし、落ち着いている』と言っていました。『家族にも会えるし、今までと違って良い報告ができる明るい希望が見えるので頑張れます』と言うことでとても明るく元気な様子でした」と話してくれました。

お兄さんと』奥さんは来月14日に文京区民センターで開かれる緊急集会に出席されるそうです。


9−14 緊急集会
新DNA証拠で無罪は明らか!今こそ再審開始し、ゴビンダさんを故郷に帰そう!
妻ラダさん、兄インドラさん来日!

[日時] 2011年9月14日(水) 午後6時半〜8時半(6時開場)
[場所] 文京区民センター(2-A会議室)
                                JR水道橋駅東口下車(徒歩10分)
                                三田線・大江戸線春日駅(徒歩2分)
                                南北線・丸の内線後楽園駅(徒歩5分)

[プログラム]
ゴビンダ再審弁護団からの報告/佃克彦弁護士
家族のアピール/妻ラダさん、兄インドラさん
特別ゲスト/布川事件・杉山卓男さんご夫妻、桜井昌司さん
特別メッセージ/やくみつるさん
国民救援会の挨拶
支える会事務局から活動報告と今後の方針

posted by iwajilow | 07:50 | 東電OL殺人事件 | comments(3) | trackbacks(0) |