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布川国賠裁判その2
JUGEMテーマ:日記・一般

22日の布川国賠裁判の報告の続きです。

弁護側は検察による違法な公判活動も糾弾しました。
ここでは捜査官による偽証も明らかにされました。

痴漢えん罪裁判でも捜査官が出廷し証言することが多々あります。
裁判所は証言が被告と対立した時に、「警察官がウソを言うわけながない」と
警察官の証言を信用します。
しかしこれは明らかな間違いです。
この布川の例を見ても明らかなように「警察官が組織に不利になることを言うわけがない」というのが真実です。
そしてどんなウソをついたとしても組織を守るための嘘であるなら、警察も検察もウソつきを守り通します。

しかし、真実を証言した場合、検察、警察は組織をあげて個人に襲いかかります。
かつて静岡県で二俣事件という冤罪事件がありましたが
この時に真実を証言した、警察官は偽証罪で訴えられただけでなく、精神病者にされ
すべてをはく奪されました。

警察、検察とはそういう組織です。僕には腐った人間の集まりとしか思えません、。

さて、弁護側の主張です。

「積極的で違法な公判活動をした。

この事件では被告の無罪方向を示す証拠が多数ありながら
検察は故意に証拠隠しを行った。

警察は虚偽の答弁を繰り返し、偽証を行った。

検察は被告に公益の代表として真実を追求する立場から被告に有利な証拠も提出する義務がありながら、証拠隠しを行った。

毛髪鑑定書、死体検案書、首絞めの行われたパンツなど弁護側は30年以上にわたり見ることができなかった。

こういった検察の証拠隠しは確定審の判決に影響を与えたのは明らかである。

確定審の段階で証拠の目録の開示すら拒絶した。
有罪方向と相反する証拠を積極的に隠していた。

特に被告らの無罪方向を積極的に示す、W証言(犯行時間帯に不審人物を見ていないという初期供述)やO証言(現場で目撃したのは杉山さんではないという供述)の証拠、供述調書のうちの検察の主張にあう一部を開示するか全く開示しないという状況だった。

弁護側の全ての開示請求にたいして『関連性が薄い』だとか『証拠価値が低い』と開示を拒否し続けた。

『不審者を見てない』『目撃した日にちが違う』『目撃したのは杉山と全く違う』というこれらの供述は犯人性に重大な疑問を与える証拠だった。

検察はこうした積極的な証拠隠しをし続けただけでなく、再審にも非協力的だった。

O証言の開示は拒み続け、二人が犯人であるというDNA鑑定を請求するなど有罪立証に輿地し続け、救済を妨害した。

確定審に出廷した捜査官は取り調べの録音テープについて『10月11日のテープは存在しない』と3度にわたって証言していた。それまで11月2日の録音テープだけが開示され、自白の任意性を支えるものとして位置付けていた。

ところが第2次再審請求審で10月11日の録音テープの存在が明らかになった。
検察は『失念したいただけだ』と述べるが、このテープには多数の編集点が見つかるなど確定審の段階から開示されていれば自白の任意性、信用性に重大な影響を与えるものだった。

杉山の録音テープに至っては今日に至るまで開示されていない。

強盗殺人事件における捜査官の偽証は検察官も認識していたはずで、3度にわたる偽証を知らなかったでは済ませれない」

原告本人の桜井さんも意見陳述をしました。
その一部です。

「あまりにも異常な検察、警察の実態を知りこのまま何も変わらなくていいのかという気持ちでいっぱいです。

捜査官は今も新聞記者にこう言っているそうです。
『菅家さんの足利事件、あれは無実だ。しかし布川事件は有罪。たまたま有罪が立証できなかっただけだ』
法務省の官僚はこう言っているそうです。
『二人は有罪。何も検証する必要はない』

再審で無罪になった人間に対して無罪判決を認めないと行政官が公言するのはどういうことなのでしょうか。

私は警察による偽証と証拠捏造、検察による証拠隠しで有罪にされてきました。

この度の民事裁判でも検察は証拠隠しを行っています。
検察官が証拠隠しを行うことを国民は認めないでしょう。

税金で集めた証拠です。

検察官は『証拠を開示せよ』という法律はないと言っていますが
『証拠を見せないで良い』などという法律があるのでしょうか。

このような検察を許しているのは検察のいいなりなっている裁判所にも責任があると思っています。

証拠のねつ造をしどうして私を犯人にしたのか実態を解明してほしいと思っています」


 
posted by iwajilow | 10:12 | 青春を返せ…布川事件 | comments(2) | trackbacks(0) |
犯人は捜しだすものでなく、作り上げるもの?…布川事件国賠訴訟
JUGEMテーマ:日記・一般

昨日、東京地裁で布川事件の冤罪被害者、桜井さんが警察、検察を相手取って起こした国賠訴訟の第1回口頭弁論が行われました。

そこで主張された警察、検察の捜査はまさに犯人を作りだすための創作でした。

メモできた分だけですが、できるだけ詳しく報告したいと思います。

まず弁護団は捜査の違法性について主張しました。
供述を変遷させて自分たちにあうストーリーを作り上げていく状況が良くわかります。

「布川事件の捜査はもっぱら自白獲得だけを目的とし
脅迫的な違法な捜査が行われた。

捜査担当の警察官、検察官は原告および杉山の犯行日前後のアリバイをも誘導し自白を強要、客観的事実との矛盾をなくすべく腐心している。

これは取り調べの範疇を超えて違法な職務行為であることは明らかである。

原告および杉山は強要、暗示に基づいた取り調べの中でいったん自白しているが実際、犯行は行っていないので、その事件行為の詳細は暗示、誘導、強要しての供述しか得られていない。殺害行為、金品奪取、逃走の全てにおいて供述が著しく変遷している。

例えば原告の初期供述において『犯行当日の8月28日、安孫子駅において杉山とSにあった』というものがある。5日後、杉山も同様の供述をしているが、Sがその場にいなかったことが判明すると、いつの間にか、二人の供述からSが消えてしまう。いずれも説明はされて入るがその理由は不合理極まりない。こういった変遷は捜査側の都合によるものが分かるものである。

その目撃証言においては犯行当時、現場までの足取りついて目撃証言は随所で変遷している。

例えば安孫子駅での二人を目撃したという証言も日にちを特定するために強引に供述変更されている。杉山と一緒にいた人物もあいまいにさせている。

事件当日の8月28日の栄橋での目撃証言も強引な供述変更が行われている。

事件当日に被害者宅前で二人連れを目撃したという証言についても強引に杉山と原告・桜井とし、その目撃証言の特徴が当初、杉山とかけ離れていたのを杉山の特徴に近づける変更を行っている」


続いて弁護団は違法な公判請求について糾弾しました。
事実には目をつぶり、犯人を作り上げるために検察は暴走していきます。

「第1は物的証拠の不存在。
毛髪鑑定書、O証言などが再審請求審で開示され、30点の物的証拠も含まれていたが
原告に結びつくものは何一つなかった。

何十点もの遺留品があったが、原告と結び付くものはなかった。
毛髪、指紋も発見されたが原告とは結びつくものはなかった。

原告の持ちものの中に被害者から盗まれたものなどもなかった。
被害者から奪ったとされる金品が発見された事実もない。

それどころか無罪を推認させる証拠が多数あった。
開示された毛髪鑑定書によれば、事件現場から7本の毛髪と1本の陰毛が発見された。
そのうちの3本は被害者のものだったが残りは原告らでも被害者でもないと鑑定されている。
これは第3者の犯行を強く推認させるものである。

事件に極めて近接した時間に被害者宅の前を自転車で通過したときに2人連れをみたといいうO親子の証言があった。

Oは8月30日に目撃状況を聞かれ、その後数回にわたって聴取を受けている。

その証言は玄関先にいた男は身長164センチくらいと、身長が180センチある杉山の身長とはかけ離れている。また『髪を伸ばしていた』と証言しており、当時短髪だった杉山の特徴とも違う。またOは杉山とは面識があったにも関わらず、『杉山』をうかがわせるような証言は一切ない。

また(被害者宅前で夜7時半頃不審な二人を見たという)W証言も起訴当時においては不審者をみたという供述はない。

当日の5人の目撃証言においてはそもそも、原告らの日常的な行動範囲での目撃証言であり、当初は日にちも特定されておらず、いずれも有罪に結びつくものではない。

また原告らの自白も違法な取り調べによって得られたものであり、任意性はない。秘密の暴露も存在しておらず、信用性も認められない。

また原告らにはアリバイも存在していた。

杉山は事件当日、映画を見ており、その映画館を出ると雨が降ったいたと供述している。これは客観的事実と符合する。

また事件当日の夜9時頃、桜井はスナックに行っていたと主張しているが、その証言を裏付けるスナックのママの調書も存在していた。

物的証拠がない、多数の無罪証拠があった。自白に信用性も任意性もない。アリバイ存在の可能性もあった。ところが検察は違法な捜査を繰り返し客観的証拠も合理的な証拠もないことを認識しつつ、違法な起訴に踏み切った。そして積極的に違法な公判活動を行った」

続きは次回に報告します。


布川事件>誤判「原因の究明を」 口頭弁論で桜井さん

毎日新聞
3月21日(木)21時3分配信 
 
 1967年に茨城県利根町布川(ふかわ)で起きた強盗殺人「布川事件」で再審無罪が確定した桜井昌司さん(66)が国と県に計約1億9000万円の損害賠償を求めた国家賠償請求訴訟の第1回口頭弁論が21日、東京地裁(石栗正子裁判長)であった。桜井さんは意見陳述で「なぜ警察官は証拠を捏造(ねつぞう)し、検察官は多くの無実の証拠を隠し私を犯人にしたのか、実態を解明していただきたい」と誤判の原因究明を求めた。国、県はそれぞれ答弁書を提出、請求棄却を求めた。
 
 訴状では、別件逮捕や誤った起訴など警察や検察の違法な職務行為により43年間も冤罪(えんざい)に苦しめられたとしている。
 




 


 
posted by iwajilow | 08:13 | 青春を返せ…布川事件 | comments(1) | trackbacks(0) |
布川事件無罪確定…決して謝らない検察、警察、裁判所
昨日午前0時、布川事件の無罪が確定しました。再審公判が行われている時から、無罪判決後の検察控訴を杉山さんも桜井さんも一番心配していました。
桜井さんに「再審無罪で控訴なんてしないでしょう」て言うと「奴らは特別抗告までしてきたんだよ。何してくるかわからない」と言っていました。

布川事件で再審決定が地裁で出たのが2005年9月です。喜びもつかの間、検察は即時抗告し高裁で再審の審理が始まります。高裁では2008年に再審開始の決定が出されます。するとこともあろうか、検察は今度は最高裁に特別抗告します。これがも棄却され再審が決定したのは2009年12月でした。

地裁が再審を決定してから検察はまさにイチャモン、言いがかりをつけ続け4年以上も税金と二人の時間を無駄にし続けました。すでに64才の二人にとって、あと4年は本当に長い。遅きに失したのは言うまでもありませんが、これ以上無駄な時間を重ねなかったことについてはとりあえず、ほっとしています。

検察は無罪判決が出ても謝ることすらせず、未だに「二人は犯人だ」となぜ、ここまで執拗に言い続けるのか?直接証拠が全くなく、「目撃したのは別人」という証言を隠し、二人の自白と殺害方法も違っていた。二人にはアリバイがあった。夏の盛りにもかかわらず、毛髪も指紋も出てこなく、鑑識課員には「指紋を合わせろ」と指示していた。二人以外の指紋は多数検出されていた…。ここまで無罪の証拠が揃っていて本気で今も二人が犯人だと信じているとしたら、よほどのアホです。僕はさすがにそんなアホは数少ないと思います。ではなぜなのか?

この事件、DNAという証拠(?)があった足利事件と違い有罪の根拠は二人の自白だけです。

つまり足利事件で検察はDNA鑑定が間違っていて、そこに引きずられたと言い訳ができた。しかし、布川事件は自白しかないから、間違えていたとすると自分たちが虚偽自白を引き出したことになってしまう。自分たちの非を認めざるを得なくなるのです。なぜ、虚偽自白が生まれたのか?わざわざ自分から虚偽自白する人はいません。そこにあるのは強引な取り調べ、脅迫、強要、ウソ、取引です。そんなことがあったことを認めたら…袴田事件は?名張毒ブドウ酒事件は?狭山事件は?…だから絶対認めません。

裁判所も謝りませんでした。それどころか、「事件現場で目撃したのは二人ではない」という検察の隠していた証言を「変遷していて信用するには躊躇する」と言い放ちました。おい、この女性はずっと目撃したのは二人じゃないって言い続けてるんだよっ…。

しかし、おそらく裁判所はそんなことは百も承知で「躊躇する」と言ったのだと思います。
なぜか?この証言の信用性を認めてしまうと、この重要証言を隠していた検察を断罪することになってしまう。でも「信用性ない」のだから、隠していてもまぁいいんじゃないの、となります。裁判所はここで検察のメンツを立てた。「だから控訴するなよ」というメッセージだったのではないか、とついつい深読みをしました。

いずれにせよ、民間会社ならこんなミスをして謝らないなんてありえません。トップの責任問題にも波及するはずです。それがまったく処分されないという素敵な国ニッポン。まさに公務員天国ですね。ただ関係者は人間として最低だということをよく自覚していただきたいと思います。

二人に支払われる刑事補償ですが獄中にいた29年分が支払われるという話もあります。しかし仮釈放されてからも二人は選挙権もなく海外にも行けず、引越しすら自由にできませんでした。その分、無罪確定までの44年分の補償も当然すべきです。できれば税金でなく、冤罪を作り出した検察官や裁判官の財産を差し押さえてそこから払うべきと考えます。

少なくとも僕は冤罪を作り出してもらうために税金を納めているわけではないのですから。
posted by iwajilow | 10:26 | 青春を返せ…布川事件 | comments(3) | trackbacks(0) |
布川事件・この期に及んで有罪だと言い張る人々
JUGEMテーマ:日記・一般

「飲み過ぎてダメでです」
布川事件で無罪を勝ち取った杉山さん、
一昨日は勝利の美酒に相当酔ったみたいです。

しかし、まだ気を抜けません。
昨日は検察に「控訴断念」の要請に行ったそうです。

この期に及んでまだ「有罪」とする警察・司法関係者やマスコミの人間もいるからです。
マスコミの人間については裁判記録も読まずに現場に一度も足も運ばずに
印象だけでわかったようなことを言っていている人も多く、ただただ呆れるばかりです。

警察関係者についてはこんな報道が昨日ありました。

「むちゃな取り調べは一切していない」。
逮捕時に杉山さんを取り調べていた茨城県警捜査一課の
元係長は無罪判決が出てもなお、脅迫や自白の誘導を否定する。
「犯罪立証できる完全な調書だと思っている」。
事件後に県警の鑑識課長を務めた元捜査員も
「無罪とは思えない」と語った。

2011年5月25日 朝日新聞

これ、きちんと前提を書いておかないと、知らない人は
この方々がまともなことを言っていると間違ってしまいます。

それ以前に「無茶な取り調べ」かどうかは取り調べた本人が評価することではなく
第3者が、無茶かどうか判断するものじゃないでしょうか?
記者ならそのくらいの突っ込みを入れてほしいものです。

そのうえで「1日12時間近く畳の上に座らせて『お前がやったんだろ』と言い続けたが
『無茶な取り調べは一切していない』とこの捜査官は語った」。ときちんと書いてほしいものです。
さらに「海外では6時間以上の取り調べでで虚偽自白が生まれる可能性が高くなる」という
研究結果も紹介するべきです。

「犯罪立証できる完全な調書だと思っている」。
というコメントの前には「秘密の暴露はないし、殺害方法も自白とは違うが」と
いう前提をきちんとつけるべきでしょう。

鑑識課長の話の前には
「夏の事件でありながら現場から指紋も毛髪も出てこず
『指紋を合わせろ』と言われた鑑識課員もいるが」
とつけたうえで「無罪とは思えない」とすべきでしょう。

そして検察です。

「強引な取り調べはなかったのに自白している」
「取り調べも際の録音テープは編集なんてしてない」という声が
検察幹部の間に強かったことが
強気の姿勢の背景にある。

2011年5月25日 朝日新聞

この録音テープのくだりも
「テープには編集されたという痕が
何か所もあるが」ときちんと言った上で
「編集なんかしてない」という声が強かったとすべきでしょう。

編集痕について触れないのはアンフェアです。
それが嫌なら編集痕について合理的な説明をすべきです。

またこの記事には裁判官の
「物証がなくても有罪になる事件はいくらでもある。
(有罪判決が)間違っていたとは思わない」というコメントがありますが、
これはつまり「証拠がなくても検察が犯人だといえば有罪だ」という
今の裁判の置かれた状況を端的に表しています。

いずれにせよ、こう言った方々はうそををついている可能性も高いので
一度引っ張ってきて桜井さんや杉山さんに同じように取り調べて
もらうのがよいと思います。






posted by iwajilow | 10:05 | 青春を返せ…布川事件 | comments(1) | trackbacks(0) |
NOという勇気
JUGEMテーマ:日記・一般

昨日、つくば市で布川事件・茨城の会の新年会が開かれました。

この席に元読売新聞の記者の方も出席されていました。
この方、実は今から30年以上前の1978年、
当時上告が棄却され有罪が確定した布川事件の最高裁判決を批判する社説を
書いた方です。

権威の象徴である、最高裁判決に対して読売新聞というメジャーな新聞の
しかも社説で批判する。凄いことだと思いました。 

取材で最高裁に便宜を図ってもらうこともあるでしょう、
協力をしてもらうこともあるでしょう。
また最高裁という司法という独立した(とされる)、
正しいとか公平(とされる)機関を批判するのも相当な覚悟がいると思います。

ご本人はごあいさつの中で
「そうはいってもあれから30年以上何をしてたんだと言われると返す言葉もない」と
謙遜されていましたが、僕は感銘を受けました。

1978年7月6日付のその社説には弁護団も勇気づけられたと言います。

この社説は
「えん罪の疑いをもたれている事件が、またひとつ、最高裁によって、あっさり有罪間違いなしとされた」とはじまり

「被告人が奪ったとされる金のあった場所と金額、分配の場所と額など肝心の金に関する供述は実に曖昧なのである。それは捜査官が知らない事実だから、えん罪の被告人には今日実させようがなかった、とみるのが自然ではないだろうか。

決定は『一般に、捜査官が被害金額を確認しえない案件では、故意に金額などについての供述を変転させ、後で犯行を否認する足がかりにする』という。『厳しい追及を受けず』『自発的に』事実について自白を始めた、と最高裁が認めている犯人が、」なぜ、ウソをつく必要があるのか。しかも、その反面、捜査官があらかじめ知っている事柄については、明確に供述しているのである。
と判決を批判。そして

「これでは、最高裁は有罪の先入観にとらわれている、と受け止める人が少なくないだろう」
と結ばれています。

至極、もっともなことが書いてあるのですが、権威にたてつくときはこれっぽっちのことをいうにもものすごい圧力があると思います。
現在、79歳のこの大先輩の足元にも及ばないけども
少しでも近付けるように、頑張らねばと思いました。

posted by iwajilow | 12:15 | 青春を返せ…布川事件 | comments(0) | trackbacks(0) |
未だに二人を犯人と言い続ける検察…布川事件新年会
JUGEMテーマ:日記・一般
昨日、布川事件の新年会が行われました。あとは無罪判決を待つのみということで会場は和やかな雰囲気でした。

しかし、ここに来るまでの44年間は本当に厳しい日々だったと思います。そして未だに自分たちが間違えた、いや、証拠を捏造して犯人を作り上げたことを認めない検察に批判は向けられました。

以下、二人のあいさつの要旨です。

 
杉山さん
「あけましておめでとうございます。もうすぐ無罪判決を受けるということでどんな正月になるんだろうと思っていたんですが、緊張感が薄れてしまってはっきり言って寝正月でした。毎年、家族で旅行に行っていたのですが子どもも大きくなってもう親となんかいかないと言われまして何もやることがなくてボーっとしてました。

今ニュースを見ていたら(挨拶の前に結審の時のニュース映像が流された)、沸々と怒りがこみ上げてきました。ああいうことをしていた裁判所と検察に対して怒りがわいてきました。

12月に青学で話をする機会がありました。大阪地検特捜部の証拠改ざんをスクープした朝日の人も話をしたのですが、日本の司法というのは検察の言いなりだと。裁判所に起訴された時点で有罪。私も段ボール9箱分の証拠を隠されていたと言ったらメディアもその隠された証拠を発見して発表しなければならないと言っていました。さすがスクープを撮る人は違うなぁと思いました。

きょう日本テレビも(取材に)来ていますが、どうか頑張ってください(笑)。あとは桜井に任せます」

桜井さん
「44回目、45回目の正月かな。どんな正月を迎えるのかと思ったら風邪をひきました。声が出なくなってこれでは歌手廃業だなって(笑)。本当にのどの具合が悪くて。

こないだテレビの取材もきていましたけど、うちはもうすぐつぶれます。ここまで生活を顧みないで再審請求にかけてきました。負けるかもしれないと思っていたけど言いたくはなかったんですね。

『勝つ、勝つ、勝つ』って言ってたら本当に勝っちゃったんです。どんな状況の中でも勝つんだと言葉を出したら道は拓けるんだなと思いました。なぜ勝つ状況になったんだろうと思いました。

我々(桜井さんと杉山さん)は一緒にいたんですね。
あの事件のあった夜、兄貴のアパートに一緒にいたから信じられた。お互いにやっていないのを知っていたんです。これは大きいと思いました。

裁判で勝つのは当然だけど、勝っただけでは面白くないですね。さっきのニュース見て平然と我々をまだ犯人と言い続けている検察って何なんだと思いました。でっち上げた証拠を真実だと未だにい続けています。

そして社会の常識が通じない裁判が行われました。絶対許さないですね。

勝った次の日から、、また戦いたいと思っています。
証拠隠した警察には我々と同じように29年間入ってもらいましょうよ。
今までえん罪事件たくさんありましたけど、誰一人として責任取ってないじゃないですか。
足利事件だって表面上ごめんなさいってい言った、それだけ。

俺たちはそんなこと許しません。お金もらって一件落着にはしません。なぜこういうことが起きたのか追及したい。来年は新しい戦いです。布川が終わっても戦いは終わりません。今塀の中にいる仲間のために少なくとも検察官が好きなように証拠を出したり入れたりすることは許しません。

私、失敗も多いですがこれからも尻を叩いてください。どうぞよろしくお願いします」

新年会であいさつをする桜井さん、杉山さんと弁護団

和やかな雰囲気の桜井さん、杉山さんと弁護団
posted by iwajilow | 08:42 | 青春を返せ…布川事件 | comments(1) | trackbacks(0) |
これがきっと最後の布川事件現地調査に参加する
「これがきっと最後の現地調査になります」

水戸地裁土浦支部で事件から43年目にしてやっと再審が行われている布川事件。
昨日(11日)、事件の起こった利根町布川で20回目となる布川事件現地調査が行われました。参加者はおよそ140人。杉山さん、桜井さん、弁護団とともに現地を歩きました。

スタート地点はJR成田線布施駅。
事件当日の8月28日夜7時ころ駅のベンチに杉山さんを腰かけているのを見たと当時の駅員が証言しています。


JR布施駅

弁護団は夜の帰宅ラッシュであり、その当時も350人くらいの乗降客があった。しかも1ヶ月半も前のことを正確に覚えていられるのか、といいます。

ものすごく観察眼も鋭く記憶力のいい駅員さんだったんですね。

弁護士さんはこう言います
「本当は駅員さんが見たのは8月25日。それを28日と言わされている。杉山さんは8月25日に4人くらいで駅前をぶらぶらして酒飲んだりしていたいた。駅員さんの見た状況というのはそれとぴったり」

杉山さん
「28日はここにきてないんですけどここに食堂が二つありましてそこで飲むのが当時のワル連中のステータスみたいになっていまして、25日に駅前にベンチがあったんですけどそこに4人か5人でいました。それを駅員が見て25日のことを28日だと言わされたんだからわからないんですけど28日に私を目撃したとなっている。

ここら辺は一番悪いことをしてきたところなので、これが最後の現調(現地調査)になるかと思うと何か感慨深いものがあります(笑)」


杉山さん

検察はこの駅から東京に向かったとしていることにしていますがその目撃者は、駅員も含めて誰もいません。そのことについてこう言っています。

桜井さん
「私は利根町で悪いことしていませんので(笑)。私は東京の方でこそこそっと悪いことしていただけです。今は12時、1時まで皆さん起きていますけど、その当時夜の10時とかいったらこの辺誰も通りません。夜9時50分の終電で東京に行ったなんて言ったら杉山なんてわからないはずないですよ。全然切符買わない人ですから(笑)。切符買ったところ見たことないですから。俺はたまに買いましたけど(笑)、杉山は全然買わないんですから、それは保証します。そういう人が見られないはずないです(笑)」

続いて被害者宅に駅から向かう経路です。


当時地元の不良だった杉山さんはこの場所でカツアゲをした

杉山さん
「すいません、私の悪いことばかり話さなければならないのですが…。当時Kという男をここで恐喝しました。
その時に確か5000円札しかないと言われて、5000円取っちゃまずいなと思って、そこでバナナでも買ってくずして来いっていって(笑)。それでお金崩してもらっていくらもらったんだっけな?確か2000円か2500円位。それで確か500円くらい返したと思うんだよね(笑)。良心の呵責で(笑)。そういうことが9月1日にありました。ここを通ったのが8月28日だということにさせられました」

弁護士
「今の話で分かるように、杉山さんがお金を得ようとすればいくらでも簡単な方法があった(笑)。無理に知らない人のところに入っていって危ないことまでする必要は全然なくてパッと金が入る。まず動機の不合理性というのがここで明らかになります」

謀議したとされる利根川の土手です。


謀議したとされる利根川の土手

ここから被害者宅に向かって杉山さんと桜井さんは歩いて行ったことにされています。一度被害者宅の行って借金を申し込んだものの断られ、もう一度も同じ場所に戻ってきて二人で相談し、もう1回被害者に金を借りに行くというストーリーが作られたと言います。

ところが1回目の帰り道は二人の供述が食い違っています。杉山さんは元北道(表通り)をそのまま戻ってきたと自白し、桜井さんは裏道を通って戻ってきたとなっています。どうしてなんでしょう。

桜井さん
「ここから架空の話が始まるんですけど、当時ここにバス停がありまして、当時(私たちは)そのバスに乗って帰って行くわけです。ここで午後7時23分のバスを見送った後に二人で金策をしたということになっているんですけど、なぜ二人の供述が食い違っているのかというと、人を殺すような話だから表通りを通らない方がいいだろうと感じが自分はして裏通りってしました。

土手を上行ったり下へ行ったりしていたというのは、どうやって話をしていいかわからないんですよ。被害者の家に行った。『金を借りた』と言えば殺しちゃえないでしょう。『貸してもらえなかった』『じゃあどうしたの?』って(取調官に)聞かれて『すいませんと帰って来た』『それからどうした?』って聞かれて『どうやって殺したらいいんだろうって下に降りた』とか。

我々がもし二人でここにいたら全然下降りないで、誰か来るの待ちますよ。で、杉山がいつもの手を使ってお金を作ってくれるんじゃないかと思って(笑)。大体そうですよ。それで下に行っている間に、あそうだ杉山が中に入って殺したことにすればいいやと思いついてまた行ったという話を作ったんですね」

ウソの自白を強要された二人。お金を盗んだことはこう作られたと杉山さんは言います。

うばった金が10万円位とされたのは、最初●●が、
「 いくら金とった 」
と言うので、私は答えようがないので
「 全然とらない 」と言うと、
「 そんなはずがあるか、いくらとったんだ早く言え 」
と言うので、私は町の噂で4百万円位とられたという話を聞いていたので、
「 じゃ、4百万円位か 」と言うと、●●は、
「 そんなにあるはずないだろう、さあいくらとった 」と言うので、今度は、
「 じゃ、5千円位か 」と少なく言うと、
「 そんなに少なくない 」と言うので、私はいくら位とられたのかわからないので、
「 俺は、そんな金いくら位とられたのかわかんねえよ、勝手に書いてくれ 」と言うと、△△が、
「 杉山よ、何万円か位だから、そこの所適当に話せよ 」と言うので、
「 じゃ、10万円位か 」と言うと、●●は納得して、うばった金は10万円位と決定され、その後も一貫して調書にも10万円位うばったとされた訳です。

上告趣意書より


杉山さん
「私は財布のこと話します。『(被害者宅から)財布取ってきて中身だけ抜いた』と言ったら『それで空の財布をどうしたの』って言われたので『川に投げたんだ』って言ったんですけど、そしたら実地検証をやられました。『そこいらへ立ってみろ』言われて、古い橋の上で『どこへ投げた?』と言われまして、警察官が20人くらいで財布を捜索しました。でも投げてないのに馬鹿な奴らだなと思っていましたけど(笑)」

ウソの自白を強要し、そこで得たウソの自白に基づいて裏付け捜査をする。捜査当局の方々はどのようなお気持ちで捜索にあたったのでしょうか。もちろん財布は発見されていません。

さて事件当時、桜井さん、杉山さんを被害者宅で目撃したというW証言があります。この証言は有罪の有力な証拠とされました。しかし、弁護団は信用性に問題があるとしています。

Wさんは当日2回二人を目撃したと言っています。まず午後7時ころ時速30キロで走るバイクに乗って被害者宅前を通り過ぎる際に二人の男を見た。一人が杉山さんでもう一人が桜井さんだったというもの。もう1回は夜9時ころ120メートルほど離れた場所から二人を目撃したというものです。

この目撃者は、第1回公判で二人が否認をした後、事件発生から実に6か月経って突然現れました。この目撃者は事故直後の警察による聞き込みで被害者宅前を通ったことは話していましたが、誰かを見たということは言っていなかったそうです。

この日の現地調査では120メートル先にいる人の顔が見えるかどうか現場で実験をしました。左奥の木の下に緑色ののぼりを持った人がいます。僕はコンタクトをして視力は1.0から1.2ですがほとんど見えませんでした。

Wさんは夜の9時ころに二人の男を目撃したそうです。


この位置から120メートル先の二人を目撃した

さて10日の再審公判で新たに出てきた目撃者はこのWさんの証言を否定するものです。
Oさん(新証言者)は被害者宅に大工仕事を頼もうと訪ねたところ先客がいるのであきらめたとうものです。そして玄関前にいたのは「杉山さんではなかった」というものです。バイクで一瞬通りすぎた際の目撃証言と訪ねた人が見た目撃証言とどちらが信用性があるのでしょう。

しかし警察はこの証人を隠していました。

杉山さん
「事件が28日でしょう。発覚が30日でしょう。29日にこの辺ウロウロしていたの。事件あったのも知らないし、この辺に桜井の同級生がいてそこで麻雀やったりお腹すいたから夜中にバイクで川向こうまで行っておにぎり屋行ったり、もう少し早い時間は、被害者宅の先で3人で暴力行為やって、その事件で捕まったの。29日この辺でいろいろいっぱいやっているの。大胆不敵だよね、(事件)やってたら」

現地調査は1時間ほどで終わりました。
その後のあいさつで桜井さんがこう話していたのが印象的でした。

「現地調査というと地元の感情というのは本当に複雑で大体こういう会をしても来る人はほとんどいません。やはり解決しない事件に対する地元の思いというのはあるんだろうなと思います。我々の勝利確定後、私の家のお墓のお茶がいつも転がっているということがありまして、たぶん今までは同情している方もあいつらうまくやりやがったなという感情が出ているんだろうなぁと思うんですね。自分は勝った後が怖いと思っています。勝った後にまた何か始まるんじゃないかと思っています」










posted by iwajilow | 08:03 | 青春を返せ…布川事件 | comments(0) | trackbacks(0) |
布川事件第3回再審公判に行く
43年間も無実を訴え続けて重い再審の扉をこじ開けた桜井さんと杉山さん。
昨日、布川事件の第3回公判が行われ、僕も裁判所へ向かいました。

「杉山さんとは別の男」 布川事件再審 現場目撃女性が証言 茨城
産経新聞 9月11日(土)7時58分配信

 利根町布川で昭和42年8月、男性が殺害され現金が奪われた「布川事件」で、強盗殺人罪などで有罪が確定後、仮釈放された桜井昌司さん(63)と杉山卓男さん(64)の再審第3回公判が10日、水戸地裁土浦支部(神田大助裁判長)で開かれた。再審開始の決め手の一つとなった証言をした女性(77)が証人として出廷、改めて「現場で目撃したのは杉山さんではない」と証言した。


公判は1時30分なのですが、傍聴の抽選締め切りは午前10時40分。発表は11時05分〜15分。僕も10時半ころ裁判所に着いたのですが、残念ながら抽選から外れました。

報告集会は抽選でなく、誰もで入れるのでそちらには参加しました。

桜井さん
「今日はどうもありがとうございました。法廷の中に入った人はわかるでしょうけども今日はOさんという43年前に事件現場で目撃した方の証言を聞いたのですけども、42年前に彼女が法廷に出てくれば明らかになったことがたくさんあったと思うんですね。

忘れた、わからない、そして彼女自身が記憶がゆがんでいること。ですから公判で聞いていまして検察官がいろいろ尋問をしてなぜこういう存在を隠していたんだと改めて思いました。

彼女の被害者の家の前を通過した通過時間に対しては(午後)7時15分ころじゃないですかとかいろいろ言っていたんですけども、彼女というのは事件のあった夜に野菜の買いだしに行き、その前に被害者宅に寄ろうとしたんです。そういう存在の調書を残さないはずないじゃないですか、常識的に考えて。

彼女の法廷に出ている捜査報告書(実際は捜査メモ)というのは10月16日付で、今日も証言していましたけれども何度も聞かれている。被害者の家に行こうとした女性の捜査報告書を作らないわけないんですよ。

未だにそれがないと言っている、不見当と言っている。そこに検察官の作為といいますか汚さといいますか。隠している証拠でもっと分かっているだろうと言いたかったですね。Oさんの本当は作られている調書を出しなさいよと言いたかったですね。

いつの日か(隠している)調書が日の目を見るかどうかどうかわかりませんけど、たぶん隠してある証拠を出せばしかしたら彼女はもっと明確に言っている。我々が無実だと言うわかる事実を語っているかもしれないということを改めて感じた証言でした」

杉山さん
「今日、Oさんの証言聞きまして最初、顔合わせた時にすごい懐かしさを感じましたね、40数年ぶりに会いまして。そしてお互いに年取ったなぁと思いまして、でも一生懸命答えてくれている姿を見てちょっとかわいそうになっちゃいました。

あんな今頃になって証人尋問するんだったら、(Oさんの)調書(の証拠採用)を同意していれば今日の尋問必要なかったはずですよね。それをわざわざ同意しないで今になって同意して(公判の後、裁判所と弁護団と検察の3者協議が開かれそこで検察は証拠採用に同意した)それをやらせているという検察官に対して凄い怒りがわいてきました。

それで数人の人に言われたんですけど、今日法廷で杉山はすごいイライラしていると、私としては今日来てもらって『立っていたのは杉山じゃない』それだけ言ってあとはもう『忘れた、忘れた』でいいと思っていたんですけども、やっぱりいろいろ思い出しながら答えようとしている姿に同情ともう忘れたって言っちゃえっていういらだちが心の中にありまして、それでイライラしているように見えたのかもしれないですけど、

今日Oさんが『杉山じゃない』と『他の人間だ』と言ってくれてそれだけで良かったなと思っています。今日は本当、無実にもう1歩近づいた第3回公判でしたので非常にうれしかったです。どうもありがとうございました」

この後、杉山さん、桜井さんや弁護団の方ともお話をしたのですが、皆さん心配しているのは「無罪判決」の後のこと。「検察は控訴するかもしれない」と。

これまで再審無罪のあと、控訴したことなんてないそうなのですが、実は高裁の再審請求審で再審開始決定が出された後、もう1回審理をやり直せなんていう、検察による特別抗告なんてこともなかったそうです。

それでもこの布川事件で検察は特別抗告をして検察は再審開始をいたずらに延ばしました。だからやりかねないと言っています。

以前、桜井さんが話していたことを思い出します。
「足利事件はDNA鑑定が間違っていたと他人のせいにすることができた。ところが布川事件の証拠は自白だけです。検察は自分たちの捜査が間違っていた、自白を強要したことを認めることになる。だから絶対認めないんです」。

昨日の村木さんの無罪判決もそうですが、そろそろ検察という組織のあり方や権限も見直す時期に来ているんじゃないでしょうか。

例えば被告に有利な判決あるいは決定が出た時には検察による控訴、上告を認めないとか…。

名張毒ぶどう酒事件の奥西さんなんて1審で無罪が検察による控訴で死刑判決。それが維持され再審でも地裁での再審決定が検察の抗告によって高裁で逆転の棄却です。2度も無罪が出ているくらい疑わしいのに死刑にするなんておかしくないっすか。


記者会見する杉山さん(左)と桜井さん(右)
posted by iwajilow | 17:34 | 青春を返せ…布川事件 | comments(0) | trackbacks(0) |
布川事件・杉山さんの話
「大きな山越えたのであとは無罪判決だけです」

いつも飲みの誘いなのですが、昨日は珍しく事件についてのメールが杉山さんから届きました。

無実を訴え続けて44年。ここまで本当に長かったと思います。

布川事件 再審、DNA鑑定実施せず 無罪の公算大に
7月30日20時55分配信 毎日新聞

 茨城県利根町布川(ふかわ)で67年、大工の男性(当時62歳)が殺害された「布川事件」の再審第2回公判で、水戸地裁土浦支部(神田大助裁判長)は30日、遺留品のDNA鑑定を実施しないことを決めた。検察側は有罪立証の要を失った形で、無期懲役が確定し仮釈放中の桜井昌司さん(63)と杉山卓男さん(63)は早ければ年内にも、発生44年目で事件について無罪となる見通しが強まった。


20歳そこそこで逮捕されてから29年間、20代、30代、40代の一番いい時期を拘留されていたお二人。時折話してくれる刑務所の中の生活は想像を絶します。

「エッチとかしたくならないですか?」
「したくなるけど、できないからさ、自分でするんだよね。でも見つかると『陰部摩擦罪』って懲罰なんだ」

そんな杉山さんの話で印象に残っているエピソードを一つ。

刑務所に入ったばかりのころ杉山さんはまじめにやっていなく、刑務官たちに呼ばれて説教をされたそうです。

「お前は無罪を訴えているくせになんでマジメにやらないんだ」
そう言われた杉山さん切れてしまったそうです。
「無実の罪で刑務所に入れられて、どうしてマジメにできるんですか!」
そう言いながら涙がボロボロ流れたと言います。刑務官たちは黙ってしまったそうです。

以前の布川事件についてのブログはこちらです




posted by iwajilow | 12:34 | 青春を返せ…布川事件 | comments(0) | trackbacks(0) |
布川事件…懲りない人々
10日に布川事件「杉山さん桜井さんを守る会」の総会がありました。

(以前の[ブログ])

(事件の内容については[こちら])

昨年の12月にようやく再審が決定したこの事件。捜査にどんな問題点があったのか弁護団が話してくれました。

まず刑事裁判がいかに供述に依拠しているか。この事件は自白と目撃証言だけです。これ以外に何もありません。

そして、えん罪の温床である代用監獄の危険性。
再審請求審の高等裁判所は
「否認したならば桜井さん、杉山さんを代用監獄に戻すと。これは虚偽自白を生み出す危険性があり大変問題」と指摘しているそうです。

さらに一部可視化の危険性についても触れていました。この事件は取り調べのテープがあるのですが、その一部分だけをとらえて自白に任意性があるとしています。

「確定審の最高裁では『流暢にしゃべっているから任意性があるんだ』と言っているが今回の再審高裁の決定では『あくまでも全過程の供述の中の一部にすぎない。実際にしゃべったことをひっくり返している。全体を見ないとわからない』と言っている」そうです。

最後に「証拠隠しの恐怖。証拠開示の必要性を明らかにした」と。

再審開始にあたって2月に検察官に対する申し入れをしたそうです。

それは「そもそも再審で検察官に有罪を立証する資格があるのか」ということだそうです。

この事件では捜査の違法、不正が次々と明らかになりました。

「もともと指紋がない、桜井さんの自白では『扼殺』になっているのに死体検案書には『絞殺』になっている。無罪の証拠はいくらでもあったのにとことん軽視をする。その一方で供述証拠は次々と作り出していく。誘導によって自白を作り出してきた」

「その証拠に自白そものものが著しく変遷していく。地栽高裁の決定が『ここにも誘導の跡が見られる、ここにも誘導の跡が見られる』と裁判所自身が取り調べ段階の違法な取り調べについて指摘している」

また再審公判でも検察官の活動にも大変違法があるといいます。

「自白テープ、毛髪鑑定書、死体検案書、そういった証拠が本来出ていれば確定審の段階で無罪だったはず。それを検察官はじっと抱えて持っていた。

弁護人が『あるはずだ』というと検察官は『そういうものはない』と平気で言っていた。挙句の果てにはテープの存在などに対して偽証していたことも明らかになった。捜査でも違法をし公判でも違法を繰り返し、確定判決をかすめ捕った。そういう検察官に改めて有罪を主張する資格はあるのか。

まずは過去の違法な行為について裁判所が明らかにしているのだからそれについて謝罪をすべきだ」

しかし3月19日に行われた進行協議で検察官は
「謝罪はしない。有罪立証をする」
と言っていたそうです。

今まで再審請求審で何度も有罪立証のチャンスがあったにも関わらず、何もしないでこの期に及んでするそうです。しかも保存状態も明らかにされていない何も記録されていない42年前に殺害に使われたパンツ(被害者はパンツで首を絞められていた)をDNA鑑定するそうです。

弁護団はこの鑑定について警戒しています。

「どういう状態で保存されていたか記録も何もない。くしゃみか何かで唾液が飛ぶことで(DNAを)とられてしまうこともある。髪の毛も指紋も取られている中で何をされるかわからない。

鑑定資料がどういう状態で保存されたかという担保がなければしてはいけないと思う。

下手をすれば新たなえん罪を巻き起こされてしまう可能性もある。
むしろ有害ではないかと思う」

「指紋をあわせろ」と指示する組織ですから、自分たちのメンツのためには何をするかわかりません。

本当に組織防衛のためにはなんでもやる、とんでもない組織だとおもいます。


布川事件弁護団

posted by iwajilow | 10:45 | 青春を返せ…布川事件 | comments(0) | trackbacks(0) |