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上告棄却…山本さんからの電話
「今、お電話大丈夫ですか?」

昨日(22日)の昼過ぎ、痴漢えん罪を訴え最高裁で戦っている山本さんから電話がかかってきました。

「はい、大丈夫ですよ」
と答えると少し間があり、山本さんがこう切り出しました。

「今日、最高裁から通知が来て…上告棄却でした」

「えっ…」

(山本さん事件のブログはこちらへ)

山本さんが上告趣意書を提出したのが6月29日。それからわずか3週間です。先週山本さんにお会いした時も、「8月1日には補充書を出すための弁護団会議がある」と聞いていましたし、戦う意欲満々でした。
それがこんなに早く。。

「全く予想していなかったので…、少なくとも年末くらいまでは、と思っていました…。これからのことも何も考えていないので弁護士先生とも相談して考えようと思います…」

僕の脳裏には有罪判決の時に泣きじゃくっていた娘さんの姿や涙をこらえていた奥さんの姿が思い浮かびました。

「ご家族の方は…」

「ええ、ピンチをチャンスに変えて家族で頑張ります」

心配をかけまいとしてそう話す山本さんの気持ちが痛いほど伝わります。
判決が確定すれば失職の危機なのに…、一番下の息子さんはまだ中学生なのに…。


山本さんの弁護を担当した先生は「連絡を受けた時に何かの間違いかと思った」そうです。

「事実そのものを争っている事件にしては異常に短い。(上告趣意書を)出してまだ20日、記録をきちんと検討しているとは思えない。全く予想していなかった」と話していました。

今年1月の高裁判決から半年かけて弁護団が作成した66ページの上告趣意書。最高裁は本当にきちんと精査したのでしょうか。

「ぎゅうぎゅう詰めの満員電車」なのに「自分の前だけ15センチほどの空間が空いていたので手を見ることができた」というぎゅうぎゅう詰めの満員電車を裁判官は見たことがあるのでしょうか?

弁護団は「身長差が30センチ近くあるので不自然な格好をしなければ触ることはできない」と言っていました。
対して判決の言う満員電車の中で「脚を広げたり、足を曲げたり、肩を下げたり、腕を伸ばしたり、これらを組み合わせたりすればできる」という根拠は裁判官の想像だけです。検察官も言ってないし、そういった目撃証言もない、「被害」女性すら言っていません。
日本の裁判は証拠がなくても想像ができれば有罪なのでしょうか。

「後ろを見たら掌がこっち側を向いて残っていた」ら痴漢なのでしょうか?被害者が後ろを振り向いているのに、痴漢がそのまま掌をその場に残しておくなんてことがあり得るのでしょうか?普通は引っ込めるのではないですか?それとも後ろを向いて掌が女性側を向いていたら、それだけで痴漢なのですか?僕らは電車の中で自然に手を下げればそれだけで痴漢だということなのでしょうか?

この事件、繊維鑑定もなければ他の目撃証言もありません。女性の証言のみです。山本さんには前科もありません。有罪にするなら少なくともひとつひとつの疑問に対して納得できる説明をしてほしいと思います。この判断が人生を変えてしまうのですから。。。

無念の思いが電話の向こうから伝わってきます。
けれどももうひっくり返すことはできません。

懲役6か月、執行猶予3年これが山本さんに突き付けられた現実です。


「元気出して頑張ります。お世話になりました」


そういって山本さんは電話を切りました。。
posted by iwajilow | 00:36 | 知らないうちに容疑の増えていく恐怖…岡山痴漢爐┐鷓"事件 | comments(4) | trackbacks(0) |
あまりに脆弱な有罪の根拠
「有罪の根拠ってこれだけなんですよね」

14日に岡山の痴漢事件で「えん罪」を訴えている山本さんにお会いしました。

ショッキングな高裁判決から4か月。元気そうだったことが救いです。

山本さんは2件の痴漢事件について起訴され、一審、二審と有罪判決を受けたのですが、そのうち1件の有罪の根拠はこんなんです。

 嵶鷦崙發Aが臀部に暖かさとともに何かに触れらている感覚を感じた」

◆岫,隆兇犬芯掌紊乏稜Г靴燭箸海蹇背後にいる人物の手が少し後ろに伸ばされ、臀部の形に合わせ、指をくっつけた状態で少し丸みのある形で臀部のあった位置にそのまま残っていた」

つまり、後ろを向いたら後ろの人の手のひらが丸みを帯びたような感じで後ろ向いていたので痴漢だと。普通、指先をぴんと伸ばしてなんて立っていませんがどうですか?

さらに言えば、もし痴漢をしていたのなら、手は引っ込めるはずでそのままそこに残すことなんてありえないと思いますが、どうですか?

さらにさらに言えば、背中がくっつくくらいの距離で後ろを振り向けば、肩がぶつかりますが、いかがですか?


それでも周りにだれも乗客がいなかったのなら、山本さんを犯人としても仕方ないとしましょう。ところが「満員電車でしたので(犯人と思った人物の両隣りに乗客は)必ずいた」のですね。「満員電車」ってことは周りにいくらでも人がいるのではないですか?

しかもこの事件、当初被害届は出されていませんでした。

警察官から「被害届を出してほしいという要請」があり、Aさんは「(警察に対する)お礼も含めて(警察に)協力しようと」被害届を出したのです。

ちなみにこの事件、目撃者はいません。Aさんもおしりを触っている手を見ていません。繊維鑑定も行われていません。この女性の証言だけで有罪です。

最初のころ、山本さんも含め周りの方々は山本さんが労働組合の組合員だからきっと公安の嫌がらせでこんな酷い事件が捏造されたのだと考えていたそうです。ところがほかの痴漢「えん罪」事件を知るようになり、これが普通なのだということを知り愕然としたそうです。

なんでこうなんでしょうね。

ちなみに1審の裁判長だった磯貝祐一氏はまだ40代前半ですが退官されたそうです。
posted by iwajilow | 09:42 | 知らないうちに容疑の増えていく恐怖…岡山痴漢爐┐鷓"事件 | comments(0) | trackbacks(0) |
怒りを込めて…岡山JR痴漢えん罪事件
先日の石川代議士逮捕の時に僕はとある代議士の方と飲んでおりました。

その時に話していたのは「説明責任」についてだったのですが、その方は「説明責任、説明責任ってマスコミはいうけど、今回の大量の誤報についてマスコミは何も説明してない」と言ってました。

それもそうなんですが、その前に説明責任をどうして検察に求めないのか不思議です。今回の件で検察は何も公的には話してません。というのは僕の弁です。

全くの僕の妄想ですが、この話って裏表ではないでしょうか。検察はマスコミにリークすることで「説明責任」を果たしていると考える。マスコミも納得し説明責任を求めない。しかし「リークはない」と公式にはされている。もし誤報に対する説明責任を果たそうとすると、リークに触れざる得なくなる。


選挙で選ばれることなく日本を牛耳っている方々は政治家なんかに手を突っ込まれたくない(特に人事)。自分たちの既得権益は絶対手放さない。たとえそれが国民生活をめちゃくちゃにしようとも、自分たちが安泰であることが何よりも大事だ。そこに手を突っ込もうとしている奴はどんな手を使ってでも刺す。

神聖化されて批判することがタブーになっている世界。実はそこは最も荒廃の進んだ世界なのかもしれません。

先日の岡山JR痴漢「えん罪」事件。
全く納得できない判決であることは昨日書かせてもらった通りです。

もう一度この事件について書きます。

この事件は大きく二つの事件からなります。

まず山本さんが逮捕された第1事件。06年11月2日に起きました。これは満員電車の中で、山本さんが数分間にわたり女性の股間をジーンズの上から触っていたというもの。山本さんは降りるときにその女性から痴漢と逮捕されました。

しかしこの事件、いくつもの疑問点があります。

まず女性と山本さんの身長差は25センチほどあり、女性が証言するように女性の股間の奥に指を4本入れるにはかなり膝を曲げるなどの無理な姿勢を取らなければなりません。しかしそういう証言は一切ありません。

女性は3分間、山本さんの肘を本人にわからないように掴み続けたと言っています。しかし「激しくなる手の動き」は肘には「全く伝わってきてない」と言います。手首だけをスナップさせていたんでしょうか?これって別人の肘を掴んでいたから動きが伝わってきてなかった可能性はないのでしょうか。

また女性は山本さんの触っている手を見てその手をたどり顔を見たから本人に間違いないといいます。ところが女性が表現するような「ぎゅうぎゅう詰め」の満員電車では胸から下を見ることはできません。

そのことを法廷で追及されると、女性は急に「キャリーバックが足元にあった」と言い出しました。しかし弁護団が「ぎゅうぎゅう詰め」の満員電車にキャリーバックを入れても「ぎゅうぎゅう詰め」ではキャリーバックの上にも人が押されて立つ状態になり、胸から下を見ることはできませんでした(女性が言っていたキャリーバックはサイズの小さいものだった)。

否認した山本さんは拘留されます。そのまま否認を続け2週間ほど経つと、今度は2か月前の事件の被害届が出されました。
この被害届の出され方も不思議ですが、事件そのものも不思議です。

まず山本さんはその電車に乗っていなかった。しかし、そのことが証明できずに裁判では別の視点で争うことにしました。

事件があったとされるのは06年9月26日です。女性は電車の中で急にお尻のあたりに暖かいものを感じ振り向いてみるとそこに手があり、掌はおしりの丸みに沿ったような形で残っていた、という事件です。触られていたところを目撃したわけではありません。けっしてお尻を「もんだり、さすったり」したのではなく「ぴったり当たって」「暖かいものを感じ」んですね。

しかも、女性の身長は153センチ、山本さんの身長は179センチ。この事件でも身長差は25センチ以上あります。この身長差で女性の言う通り、お尻にピタッと手のひらをつけるのであれば、かなり足を開いたり、かがんだり無理な姿勢を取らないとできません。

そういうこの事件は発生から2カ月近くたって被害届が出されるのです。さらに、この女性は警察から要請されて被害届を出しているんですね。

(平成19年3月30日 第4回公判)
弁護人「今、お話を聞いていますと、被害届を出してほしいという要請があったんですね」
女性「はい」

さらに警察は山本さんが常習だったして、逮捕の5カ月前にあった事件でも山本さんが痴漢をしていたとしました。それは女子高生の目撃証言だけで被害届けも出ていないのですが、裁判所はこれも山本さんの犯行と認定し常習性を認めました。

しかし、この女子高生が2日間続けて見たという痴漢の犯行状況はほぼ同じです。2日間同じことを体験することなんてめったにありません。なぜ、こういう証言になるのでしょうか。これは虚偽供述だから実際体験したことでないから同じようになってしまうのだと指摘する専門家もいます。実際、こんな証言でした。

6月6日の目撃について
検察官「どうしてあなたは、痴漢がわざと触っているとわかったんですか」
女子高生「体の前に、不自然に手が伸びていたからです」
検察官「あなたの体の、おなかの真ん中の前あたりに手を出していたということですか」
女子高生「はい」

7日についてはこうです。
検察官「6月7日、その男は電車の中でどんな行動をとりましたか」
女子高生「前の日と同じで体の中心に不自然に手を伸ばしていました

さらに目撃した被害内容。
6月6日について
検察官「その男はどんな行動をしたんですか」
女子高生「3人組の女子高生の中の一人のお尻を触っていました
6月7日について
検察官「手を伸ばしてどうしていたんですか」
女子高生「2人組の高校生のうちの一人のお尻を触っていました

さらに犯人と自分の位置関係について
6月6日
検察官「その痴漢の男はどこにいたのですか」
女子高生「私の斜め前ぐらいにいました」
6発7日
弁護人「6月7日のことを聞きます。6月7日も6月6日とほぼ同じ位置関係なんですかね」
女子高生「はい」
弁護人「つまり、あなたの斜め前に痴漢の男性がいて、その痴漢の男性の前に被害を受けた女子高生がいたと。ただし違うのは6日は3人だけど、7日は2人だったんですね」
女子高生「はい」

しかも肝心なことはほとんど覚えていません。

痴漢が女子高生のお尻を触っていたのはどちらの手だったか覚えていますか
「覚えていません」
その痴漢の男はどこにいたのですか?
「私の斜め前くらいにいました」
あなたから見て右か左かどちらの斜め前か覚えていますか
「よく覚えていません」
あなたの目の前、斜めに175センチの男が立っていたんでしょう
「はい」
それで175センチの痴漢の前に被害を受けた女性が立っていたんすかね。
「はい」
175センチいうたら結構高いんですけども、ちょっと聞きますね。被害女性のお尻のどのあたり、右か左かどっちに触っていました
「覚えてません」
あなたがずっと目撃してると、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車で、しかもあなたの痴漢の両脇には乗客がいて
被害女性の両脇には女子高生が二人いて、それをあなたが斜め後ろから見るわけですね。150センチのあなたが。
その時に、お尻に当たっている手がずっと手を通じて、腕を通して、肩へ行って頭まで見えますかという、そういう質問です。
「はい、見えます」
(ちなみに山本さんは179センチ。山本さんなら身長差はもっとあったことになる)

この時見た顔の記憶を彼女は半年以上保持したわけです。しかし手の位置は覚えてないし、制服も覚えてない、どこの学校だからもわからない。岡山市にいくつ高校があるのか知りませんが、知らない高校があふれるほど多いのでしょうか。

裁判所はこういった指摘、疑問に対して「2日目は声をかけているから同じではない」というようなことを言ってました。そんな簡単に切って捨てていいんですか?


山本さんの逮捕の後、こうして事件がどんどん増えていきました。
整理するとこんな感じです。

11月2日「女性の股間を触った」と逮捕される
同日 9月26日の事件について警察官が捜査報告書を作成する
11月7日 9月26日にお尻を触られた女性(38歳、教師)の事情聴取
11月9日 6月6日、7日に山本さんがお尻を触ったのを目撃した    
という女子高生の調書が作成される
11月16日 9月26日にお尻を触られた女性が被害届を出す
11月22日 迷惑防止条例違反で起訴

「合理的な疑いを超える証明」というのはよほどのことがない限りまずこの人が犯人であることは疑う余地がない、という証明です。山本さんの弁護団の主張はいちゃもんでしょうか?身長差からいって無理、混んでいたら見えないから人違いの可能性がある、という主張に対して検察はなんら立証してません。しかし、裁判長はすべてについて「合理的な疑いを超える証明」はされているとしました。

判決後、担当した弁護士のお二人と被告である山本さんが会見しました。


左から石田弁護士、山本さん、水谷弁護士

石田弁護士)
お聞きの通り原判決を破棄することを確信していたのですが棄却というふざけた判決でした。怒りをもって抗議をしたいと思う。我々は控訴審で絶対逆転無罪が出ると思っていました。なぜなら裁判所が法廷の中で検証をして物理的に可能かどうかということについてみてくれたと思ったからです。しかしながら一審判決は非常に抽象的な想像でしたけれども、今回もまた想像だった。

身長差からして被害ができないということは明らかであります。その段階でどう考えるかということですけれどもその段階で本来であれば無罪の推定が働くはずであります。ところが今回の高裁判決は肩を下げたり足を延ばしたりすれば可能だという推測をしたのであります。もしそれが本当であるのならば捜査機関がやるべきだと思います。

捜査機関が何ら立証してないことを裁判所が推測に基づいて判断する。これは全くおかしい話でありまして、どちらに立証責任があるのかという問題であります。検察は合理的な疑いを入れない程度に証拠に基づいて捜査し、証拠を出すべきであります。我々はそれに対して合理的な疑いを入れない程度に証拠がないということを主張します。

裁判所はそれに基づいて判断をするわけでありますが、警察官が十分立証してないことを被告人の側に負わせるのは全く不当だと思います。しかも自ら検証しながら、その検証結果からすればできないということが分かりながらそれをまた推測をして形を変えたら出来るんだということを言っているんです。

第2事件に関して言えばギュウギュウ詰めであったのは認定しましたけど、それも非常にそれがどういう結論を導くかについては、最終的にはギュウギュウ詰めであったから肩を曲げたり足を曲げたりしても見えなかった。逆のところでは不利に使いながらまた片一方では逆の意味で使うという非常に不可思議な判決をしました。そういう面で私たちはこの判決を絶対に容認できません。


水谷弁護士)
一審判決よりもさらに後退した判決内容ではないのかということで強い憤りを覚えています。とくに石田主任弁護人から報告したように裁判官は身長差で果たしてこのような犯行ができるのかどうかその点については肩を下げひざを曲げたり指先が届くかどうかという点については不自然とは言えないという理由で一審判決をさらに上塗りした。

結局、満員電車の状態を「ギュウギュウ詰め」と表現し審理が進められてきたわけですけど「ギュウギュウ詰め」という言葉も比喩的で多義的でそういう状況の中で肩を下げたりひざを曲げたりすれば指先が届くとほかに4本を指を入れるにはさらに10センチ下げることが必要だけども、体を傾けないとできないけれどもそういうことをやろうと思えばできるはずだし、一概に不自然とは言えない、車内の混雑状況から直ちに不自然とは言えないという認定をしたんですね。

これについてはどうしてそういうふうな認定ができるのか単なる可能性の一つを示しただけでそういうことがあったのかなかったのか、それが最大の争点の一つであったはずなのに、一審判決よりもさらに想像をたくましくして可能性だけで判決をしてしまったという大間違いを起こしたのが今日の判決でなかったのかと思います。

さらに常習性などについては、女子高生の目撃の不自然なところをまったく省いてしまって厳格な証言、合理的な疑い絵を入れない程度の証言が必要だったのにそれを単なる「考えられなくもない」という前置きを入れつつ前科前歴などのない山本さんに対して常習性の烙印まで押してしまっているのが今日の判決の最大の過ちだと思っています。

当然上告することになると思いますし最高裁判例違反などで舞台は最高裁に移るわけですけどしっかり体制を組みなおして、またしっかりやっていきたいと思います。

山本さん)
極めて不当な判決に対して広島高裁岡山支部に満身の怒りをもって抗議をしたいと思います。逮捕以来一貫して否認をして信念を貫いてきました。警察でも検察でも地裁でも一切私の主張は聞き入れてもらえませんでした。

そして高裁へ行って裁判長の評判がずいぶん悪いことで気になってはいたのですが高裁が始まって裁判長にしては珍しい訴訟指揮でありました。職権で身体の計測をしたり、これは高裁が真実を見ようとしているというような幻想を抱きました。しかしながら今日の判決を聞いて最高裁が慎重にというからポーズをとったんだな、計測の結果、確かに弁護団の言うとおりこの姿勢ではできない。ここで無罪とならずにいろいろな姿勢をすればできるんだ。

では何のために計ったんですか?こういうことになります。一審判決以来高裁に向けて、盆休みも何もなしで弁護団にはご奮闘いただきました。そして渾身の控訴趣意書ができ、誰が見ても無罪だろう。こういった内容の控訴趣意書で、そして弁護団は何度も裁判官に面会をし、そういった弁護団の熱意も通じてああいった高裁の審理につながったのかなぁという風に思っていたのですが、本当に残念な判決です。

いろいろな判決を見てやはり今日の判決を見て思うのは都合のいいところだけを取る。一方ではギュウギュウ詰めでも手は見えるんだといいながら一方ではギュウギュウ詰めだから不自然な姿勢は見えない、裁判官はこういう全く市民感覚から外れた判断をするところだなということを改めて痛感しました。控訴審で弁護団奮闘いただきましてこれで無罪が出ないんだったらやりようがないというくらいやってきました。

恐らくこの3人の裁判官だったら富山の氷見事件みたいに真犯人を連れてこない限り無罪は出ないだろうという風に思います。本来なら捜査機関がこの身長差でもできる。こういう姿勢をしていた、被害者も言っていた、目撃者もいる。後から付けた9月事件なんて警察がそばにいてずっと見ながら一切それも言わずに、捜査のプロが重要なことを長所に残さない。こんなことに疑問もさしはさまずにこれはプロの仕事かというふうに言いたいです。

現代のおける魔女裁判。何を言っても無駄なのかなという気持ちにもなりますが心おらずに最高裁に上告して真実を明らかにする戦いを続けていきます。このまま終わるということは自分の生きざまにかけても出来ません。何としても自分の人間としての誇りを取り戻したいと思っています。ここまで本当に支援者の皆さんとともに堂々と戦ってこれたことを誇りにしながら今後とも頑張っていきたいと思います。どうかよろしくお願いします。


涙をぬぐう山本さん


この判断を下した裁判官は後にこれが誤判であることが証明されても何ら不利益を被ることはありません。しかし山本さんはこの判決が確定すれば生活が崩壊します。

僕はこの国は一部のエリートが自分たちの利益だけを考えて操っていると考えています。そのエリートの不利益にならない限り、安全は保障される。しかし、そこに触れようものなら、逆らおうものなら(それが否認であれ)生活は破壊される。

それがこの国の正義です。


posted by iwajilow | 18:48 | 知らないうちに容疑の増えていく恐怖…岡山痴漢爐┐鷓"事件 | comments(1) | trackbacks(0) |
岡山JR痴漢「えん罪」事件控訴棄却…呆れた
「本件控訴を棄却する」

裁判長がそう告げると傍聴席からざわめきました。

「裁判長!あなた審理を尽くしたの!」
「不規則発言をすると退廷させます」

昨日、岡山高裁でえん罪を訴える痴漢事件の判決がありました。
控訴棄却です。

(以前のブログは[こちら]です)

この事件、2件の痴漢被害の容疑がかけられていました。
第1の事件では被害者と称する女性と逮捕された山本さんの身長差が
30センチ近くあり、女性が言うような痴漢をするには
かなり無理な体勢を取らなければなりません。

それでも裁判長は
「手を下げたり背筋をそらしたり、肩を下げたりすれば」できるので
「身長差は犯行不可能性を証明しない」。

弁護側が「不自然な格好をしているという証言も目撃者もいない」と反論したことについては(女性は)「不自然な格好をしていたかどうか、尋ねられてないから答えてないだけだ」としました。

これって「不自然な格好をして痴漢をしていたかどうか」全く証明されていません。女性が尋ねられてないから答えてないという「可能性」があるだけです。

主任弁護士は判決の後「こちらの不自然な格好をしないとできないし、それを裏付ける証拠もないという主張に対し、不自然な格好をして痴漢をしていた、という証明は検察側がするべきこと。全く納得できない」としていました。裁判官は検察が証明しなければならないことを想像で認定しました。

もう1件は「ぎゅうぎゅう詰めの満員電車」の中で起きた事件です。やはり身長差は30センチ近くありました。

ここでも裁判官は素敵な判断を下します。

弁護側の「『ぎゅうぎゅう詰め』の中では痴漢をしている手を見ることができない」という主張に対し裁判所は「『ぎゅうぎゅう詰め』は比喩的、多義的な表現であるから『ぎゅうぎゅう詰め」であっても手は見える」とします。

しかし弁護側が「不自然な格好をしないと触ることはできない」という主張に対しては「『ぎゅうぎゅう詰め』だったので不自然な格好をしているところは見えなくても不自然ではない」

意味がわかりません。「ぎゅうぎゅう詰め」で痴漢をしている手は見えても「ぎゅうぎゅう詰め」だから変な格好をしているのは見えない。手の周りだけ空いていたのでしょうか?

このほかにも、女子高生が見たと証言しただけの案件についても「痴漢」とし、常習性も認めました。

(この女子高生は、痴漢されていた高校生がどこの高校か、どんな制服を着ていたのかも覚えていないのに、半年も経った後でも一瞬見た山本さんの顔だけは覚えていたそうです。僕なら制服は覚えているかもしれませんが、半年前に見た人の顔なんて絶対覚えていません。無理です)

つまり何ら立証されてない、被害者もわからない、被害届も出てない案件を事件とし、その案件の犯人も山本さんとしたのです。

この有罪が確定すれば山本さんは職を失うかもしれません。奥さんとお子さん3人の生活は間違いなく破壊されます。



裁判所は今、日本で最も犯罪的な行為が行われている場所なのかもしれません。

ちなみに裁判長は小山正明という方でした。



posted by iwajilow | 09:08 | 知らないうちに容疑の増えていく恐怖…岡山痴漢爐┐鷓"事件 | comments(1) | trackbacks(0) |
被告に有利な証拠を隠す検察
ここのところ飲む機会が多く、さすがに肝臓が疲れてきたなぁと実感しております。

そういえば間もなく12月、忘年会シーズンですね。大学の時、カラオケ屋さんバイトしていましたが、12月って半端なく忙しかったのを覚えています。

ですが、今年は不況の真っただ中、忘年会も自粛なのかなぁと思いつつ、でも僕は年末の番組に絡んでいるので忘年会があったとしても出席はできないなぁなどと感慨にふける日々です。

さて昨日は痴漢冤罪を訴える岡山の山本さんとこれまた痴漢冤罪を訴えるNさんと飲んでおりました。

さて山本さんの事件はかなり不思議な事件ということは以前このブログでもリポートしました。不思議な事件なのですが、裁判官は一切検察の主張に疑問を感じることなく、有罪判決を出しました。

あっぱれ。

さて現在、控訴審を戦っていますが、その中で検察が隠していた証拠が出てきました。

この事件の捜査の端緒となったのは女子高生が「痴漢を目撃した」という証言とされています。

この目撃証言があって、鉄道警察官が女子高生と一緒に犯人探しをし、山本さんに目をつけ、その後尾行が始まったとされています。

尾行は半年近くに及びました。しかしその間、一度も逮捕に結びつくような痴漢行為はありませんでした。
(そもそもこの尾行記録自体山本さんの持っていない服装だったり、乗ってもいない電車に乗ったことにされていたり、本当に山本さんを尾行していたのか?というものだと思っています)

この尾行の端緒となった女子高生の証言。この初期の捜査記録が出てきたそうです。

それによると女子高生が目撃したという犯人は電車を降りた後、乗り換えのためにホームを移動していったそうです。ところがその移動していった方向は山本さんが普段乗り替える電車のホームとは違う方向だったそうです。

つまりその犯人は山本さんが通常利用する電車とは違う電車を利用していたのですね。

これは山本さんが犯人でないことを示唆する証拠です。しかし検察はこの証拠を隠していました。控訴審で裁判所が「ちゃんと探しなさい」と指示してようやく出てきたそうです。

警察・検察は真実を明らかにする場所ではなく、犯人を作り出すところだという印象を強く持ちました。

さて山本さんの事件、他にも不条理な点が沢山あります。
以前書いた文章が残っていましたので、要約してここに再録します。

★  ★  ★  ★

痴漢を否認していたら身に覚えのない罪がどんどん増えていく。いつの間にか常習犯にされていく。それまで一度も痴漢なんてしたことないのに…。そんな蟻地獄のような状態にはまってしまった人がいる。

岡山に住む山本さんは06年11月2日、通勤のためいつものように山陽本線金光駅まで自転車に乗り、いつもと同じ7時09分発の通勤電車に乗った。この電車は倉敷駅を過ぎると岡山駅までは身動きが取れないほどの混雑状態になる。

ようやく岡山駅についてホッとしたとき前に立っていた21歳のOL女性に腕をつかまれる。「痴漢したでしょ」。
女性の訴えによれば、倉敷駅から岡山駅の間、ジーンズの上から股間に手を押しあてられ触られたと。山本さんは「いや、やってません」と否認したもの、女性はわかってくれない。冷静になって話せばわかるだろうと、そのまま女性と鉄道警察隊へ、向かった。しかし警察は山本さんの話には一切耳を傾けない。
「『何やったんか』と怒鳴られて『ポケットの中のもの全部出せ』と。携帯から財布からパスから全部出して、名前、住所、職業聞かれて『会社員です』というと『会社員わかってるからどこの会社か言え』といわれました。それでも××社員が痴漢した、と報道されると会社に迷惑がかかると思い『会社員です』押し通しました。すると『もうチャンスは過ぎた』と、手錠と腰縄をされ、そのままパトカーで岡山西署へ連行されました。この間、1時間くらいでした」
そしてこの事件、ここから意外な展開を見せることになる。山本さんにとってはまさに蟻地獄に落ちたアリのような日々になっていくのだった。

岡山西署でも繊維鑑定もなく自白を迫るだけの取り調べ。「やってないものはやってない」と否認を貫く山本さんに警官が罵声を浴びせる。「『お前やっているだろ』『認めなければ出すわけにいかない』とか無言でにらまれたりの繰り返しでした」。そのまま勾留延長。そして逮捕から2週間が過ぎた11月17日、意外なことを聞かされる。「もう一件被害届(11月16日付)が出た」。「えっ?」。山本さんは何のことかわからなかった。聞けば時間をさかのぼること2か月、電車の中で別の女性のお尻を触ったというのだ。「もうわけがわからなくて何を言っているのかなと、まさに狐につままれているような状態でした」。

こうして常習性も疑われたことで山本さんは初公判も留置所から行くことになる。さらに犯行は増えていく。検察の冒頭陳述では、逮捕の5か月前にも2日続けて女子高生のお尻を触ったとされ、6月から11月まで尾行されていたことも明らかになった。
妻は一人で3人の子供と夫の無実を信じて待ち続けた。
「すべてでたらめでしょう。こういうことあるのかなと思いました。面会に行ったときも『信じているから最後まで頑張って』と言いました」妻は面会で子供たち3人の写真を差し入れた。
保釈が認められたのは結局、逮捕から57日経ってからだった。

整理しておこう。
11月2日「女性の股間を触った」と逮捕される
同日 9月26日の事件について警察官が捜査報告書を作成する
11月7日 9月26日にお尻を触られた女性(38歳、教師)の事情聴取
11月9日 6月6日、7日に山本さんがお尻を触ったのを目撃した    
という女子高生の調書が作成される
11月16日 9月26日にお尻を触られた女性が被害届を出す
11月22日 迷惑防止条例違反で起訴

逮捕後、なぜか慌ただしく他の事件の事情聴取が行われ、本人の知らないところで犯行が増えていく。いったい、何が起こっているのか。この事件の弁護士はこう解説する。「一つ一つの事件が弱いので、枯れ木も山のにぎわいと色々な事件を積み重ねた。しかしきちんと見ていけば、どれも証拠がとても薄い」。

一つ一つの事件を見ていくと弁護士の指摘する「枯れ木の山」加減が浮き彫りになる。

まず、そもそも山本さんへの尾行(行動確認)の発端となった5か月前の目撃証言。秋山弁護士は「虚偽供述の兆表が随所に出ている」という。
その根拠は2日間続けて目撃しているのに、2日とも目撃した犯行の内容がほとんど同じなのだ。

6月6日の目撃について、法廷でこう証言する
検察官「どうしてあなたは、痴漢がわざと触っているとわかったんですか」
女子高生「体の前に、不自然に手が伸びていたからです」
検察官「あなたの体の、おなかの真ん中の前あたりに手を出していたということですか」
女子高生「はい」

7日についてはこうだ。
検察官「6月7日、その男は電車の中でどんな行動をとりましたか」
女子高生「前の日と同じで体の中心に不自然に手を伸ばしていました」

さらに目撃した被害内容も同じだ。
6月6日について
検察官「その男はどんな行動をしたんですか」
女子高生「3人組の女子高生の中の一人のお尻を触っていました」
6月7日について
検察官「手を伸ばしてどうしていたんですか」
女子高生「2人組の高校生のうちの一人のお尻を触っていました」

さらに犯人と自分の位置関係について
6月6日
検察官「その痴漢の男はどこにいたのですか」
女子高生「私の斜め前ぐらいにいました」
6発7日
弁護人「6月7日のことを聞きます。6月7日も6月6日とほぼ同じ位置関係なんですかね」
女子高生「はい」
弁護人「つまり、あなたの斜め前に痴漢の男性がいて、その痴漢の男性の前に被害を受けた女子高生がいたと。ただし違うのは6日は3人だけど、7日は2人だったんですね」
女子高生「はい」

2日続けて全く同じことが起きるなどということが、日常の中であるのだろうか?通勤電車の中で、昨日と全く同じ経験をするなどということがあるのだろうか?

さらにはこの目撃した女子高生は被害を受けた女子高生がどこの高校か「わからない」し、どんな制服を着ていたかも「よくわかりません」という。
同じ岡山市内の高校に通いながらどこの高校か全くわからないなんてことがあるのだろうか?

またこの女子高生は事件を目撃したときに顔もよく見てない。
その上で事件から5か月後、警察の写真面割で山本さんを犯人と断定した。

この供述を分析した心理学の教授は「現実にはありようのない世界を作り出してしまっている」という。それは、以下の証言からもうかがうことができるという。

痴漢が女子高生のお尻を触っていたのはどちらの手だったか覚えていますか
「覚えていません」
その痴漢の男はどこにいたのですか?
「私の斜め前くらいにいました」
あなたから見て右か左かどちらの斜め前か覚えていますか
「よく覚えていません」
あなたの目の前、斜めに175センチの男が立っていたんでしょう
「はい」
それで175センチの痴漢の前に被害を受けた女性が立っていたんすかね。
「はい」
175センチいうたら結構高いんですけども、ちょっと聞きますね。被害女性のお尻のどのあたり、右か左かどっちに触っていました
「覚えてません」
あなたがずっと目撃してると、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車で、しかもあなたの痴漢の両脇には乗客がいて
被害女性の両脇には女子高生が二人いて、それをあなたが斜め後ろから見るわけですね。150センチのあなたが。
その時に、お尻に当たっている手がずっと手を通じて、腕を通して、肩へ行って頭まで見えますかという、そういう質問です。
「はい、見えます」

自分より25センチも背の高い人の後ろから、前で痴漢をしている手を見ることが出来た。しかも、その手は右手か左手かも覚えてないのだ。これが痴漢犯人を見た目撃証言なのだろうか

そして9月26日の事件。この事件では山本さんの逮捕後、女性が警察に要請されて被害届を出した。
(平成19年3月30日 第4回公判)
弁護人「今、お話を聞いていますと、被害届を出してほしいという要請があったんですね」
女性「はい」

しかもこの事件はお尻を「もんだり、さすったり」したのではなく「ぴったり当たって」「暖かいものを感じ」たという。しかも後ろを振り向いたら「丸い形」で手が残っていたから痴漢されたとした事件だ。

しかも、山本さんの身長は179センチ、女性の身長は153センチだ。身長差が25センチ以上ある。この身長差で女性の言う通り、お尻にピタッと手のひらをつけるのであれば、かなり足を開いたり、かがんだり無理な姿勢を取らないといけない。朝の満員電車、しかも揺れる車内でそんな無理な姿勢を取ってお尻を触れるのだろうか。しかも片手で新聞を持ち読みながら何のためにピタッと手を添えるという痴漢をするのだろうか。

そして11月2日の事件。この事件は倉敷駅を出発して間もなくから岡山駅の間、およそ10分間、ジーンズの上から股間に手を入れられ触られたという。犯人と特定されたのは女性が「手とその人の顔を見てちょっと確認してから手をつかんだ」(女性証言)からだという。しかし、この電車は「どんどん車内はぎゅうぎゅう詰めになって」「下半身はくつがもうくっつくぐらい」の状況で女性は山本さんとも「密着してた」と証言している。

この状況では、とても手を確認することができない。すると女性は法廷で突然「キャリーバッグが間に挟まっていた」と言いだす。だから山本さんとしか触れてないので、山本さんが犯人だと、キャリーバッグの上あたりには空間があって、その空間で犯人の手をつかんだそうだ。しかし弁護団の検証実験では「ぎゅうぎゅう詰め」の状態ではたとえキャリーバッグがあったとしても手は見えない。

前出の教授はこの女性証言について「事件直後、調書作成の時点ではその時の状況を尋ねられる。これは『手がかり再生』と言って記憶を思い出すときの手がかりになる。しかしこのときに思い出されなかったことが、事件よりも半年以上経過した時点で詳細で新たな出来事が語られるというのはおよそ記憶心理学の研究成果に反する事実。裁判という非日常的な経験の中で自らのアリバイのための苦し紛れの作り話」だという。

さらに「あと3分で岡山駅に着くというアナウンスが入ったあたりでもっと股の奥まで指が入ってきて、今度は激しくもむように手が動いて」きたそうだが、犯人をつかんだ手にその動きは「伝わってこなかった」と証言する。彼女は触っている同じ手をつかんでいるのにである。これは全く別人の手をつかんでいるということでないと説明できないのではないだろうか。

そして、最初の6月の女子高生の目撃証言のあと、6月26日からおよそ5ヶ月間にわたってされたとする山本さんへの行動確認(尾行)。しかし、このメモに記載されている対象者の服装や所持品は山本さんが持ってないものばかりなのだ。
例えば6月26日記載「ベージュ眼鏡、青色半袖カッターシャツ、黒色ズボン」
   6月28日記載「ベージュ眼鏡、黒色ズボン」
   7月3日記載「ベージュ眼鏡、首から携帯電話を下げる、黒色ズボン」
   7月6日記載「ベージュ(オフホワイト)色ポロシャツ、グレーのパンツ、ベージュ眼鏡」…
などなど、最初の10日間(しかも行動確認したのはそのうちの5日間)でも、携帯を首からかけるストラップも持ってなければ、黒色ズボンは礼服しか持ってない。礼服で毎日通勤していたのだろうか?しかもポロシャツを着て。他のシャツは全部持っていない服装だ。さらに田植えに行っていたり自動車で通勤していたり、ソフトボール大会で別の場所に行っていた時も通勤していたとメモが取られている。この行動確認にどれだけの信用性があるのだろうか。

こういった一連の捜査は山本さんを有罪にするための見込み捜査が行われたようにも見える

果たして警察はなぜここまで執拗な捜査をしたのだろうか?
「山本さんは労働組合の幹部をしていたため、組み合いつぶしだ」また「警察が目標検挙率達成のために、作り出した」などさまざまな憶測が飛び交うが、真実は定かでない。

そして今年5月13日、判決を迎えた。

当日は150名をこす支援者が地裁に詰めかけた。そして法廷の中をぐるりと警備員が取り囲む警備法廷で判決が言い渡された。
判決前に裁判官が「傍聴人が拍手をしたり奇声をあげたりした場合ただちに退廷させます」と告げ判決を読み上げた。その判決は
「懲役6か月、執行猶予3年」

なんと有罪判決だった。

法廷で主文を言い渡された山本さんは、判決文を読み上げる前に裁判官から「座っていいですよ」と言われたが「いえ、結構です」と立ったまま判決文を聞いた。不当判決に対する「悔しさと怒り」だったという。

さてその判決だが、「身長差があり犯行が不可能と」いうことに対しては裁判官は「背筋を伸ばしたり、肩を下げたり、腕を伸ばしたり、これを組み合せたりすれば」可能とした。そんなことは誰も言ってないし、見てもいない。検察官ですらそんなことは言ってない。裁判というのは証拠に基づいて判断するということを教えてあげてください。

そして「触っている手は見えない」という指摘に対しては「それほどの混雑度ではなかった」。しかし女性ですら「身動きも取れないほど混雑していた」といっているのだ。何を根拠にしているのだろう。
しかもキャリーバックがいつの間にか間に挟まっていることについては「満員の状態では」「一見不自然と思える位置に存したとしても不自然ではない」とのたまわっている。さっきは「それほどの混雑度でなかった」としているのにである。この裁判官の頭の中を一度のぞいてみたい。

さらに、行動確認メモについては「少々の見間違いがあったからと言って直ちに全体の信用性が否定されることにはならない」「乗車してないとか」「裏付けはない」と判断した。

常習性については「被告人はこの種事犯に対する常習性があって」とあっさり認定している。「通常、常習性が認定されるのは、同種事犯の前科、前歴がある場合」だという。そういう意味でも、「まったく判断してない。最初に有罪判決ありきの判決」(弁護団)と言える。

さて11月25日には控訴審の第2回公判が開かれる。
公正な裁判を期待していますとしか言いようがないのが切ない。。。
posted by iwajilow | 17:29 | 知らないうちに容疑の増えていく恐怖…岡山痴漢爐┐鷓"事件 | comments(2) | trackbacks(0) |
疑わしきは検察の利益に…
どうして日本の裁判所ってこんな素敵なところなんだろうと思える判決が13日、岡山地裁でありました。

まさに「疑わしきは検察の利益に」を地でいっているような判決でした。

山陽新聞5月14日より一部抜粋(プライバシーに関する部分は削除しています)

痴漢の****に有罪判決
岡山地裁 山陽線内で2回

 JR山陽線の列車内で常習的に痴漢をしていたとして、県迷惑防止条例違反罪に問われた被告(44歳)の判決公判が13日、岡山地裁であり、磯貝祐一裁判官は懲役6月、執行猶予3年(求刑懲役6月)を言い渡した。

 弁護側は「被害者らの公判供述はあいまいな上、被告との身長差から犯行は困難」などと無罪を主張していたが、磯貝裁判官は「被害者は被告の顔を十分確認したり、触っている手をつかんでおり、第三者による犯行の可能性はない」とした。

 判決では、被告は2006年9月26日と同11月2日の2回、倉敷―岡山駅間の山陽線上り列車内で乗客女性の下腹部を手で触るなどした。

〜ここまで

「触っている手をつかんでおり」と言っていますが、触っているところを「こいつめ!」とつかんだわけではありません。


この裁判は二つの事件からなっています。まず最初の事件ですが、被害者は「ギュウギュウ詰めの満員電車の中」で犯人と思った被告の肘のあたりを3分間指でつまんでいた、ということです。
その間、「股間の奥まで指が入ってきて今度はもっと激しく揉むように手が動いてきた」のですが「手の動きは伝わってこなかった」そうです。

「被告人の顔を十分、確認した」と裁判所は言っているようでが被害者は「ちらっと見て」と証言しています。

さらに弁護側は「20センチの身長差があるからかなり不自然な格好をしないと股の下に手を入れたりできない」という主張しています。これに対しては「足を広げたり、足を曲げたり、肩を下げたり、腕を伸ばしたり、これらを組み合わせれば」できると裁判官は言っています。しかし、これらを「組み合わせた」なんて証言している人は誰もいません。検察ですら言ってません。

またなぜか、他の人のキャリーバックが被告人と被害者の間にあったため、被害者は「被告人の手を見ることができた」としています。しかし「ギュウギュウ詰め」であれば、それでも確認することはできないと弁護側は実験結果をもとに主張しています。

しかも普通、他の人のキャリーバックだけが移動してくるなんてありえないと思うのですが裁判官は「満員の状態では後続客に押されて体だけが移動することもあるからキャリーバックが一見不自然と思える位置に存したとしても不自然ではない」と言いながら、このキャリーバックの持主の「老夫婦の後ろには人が通れるほどの空間が存した」と言っています。

満員の状態で後続客に押されてキャリーバックを置いて動かざるを得ないほど混んでいたと言っていたのは自分ではないのでしょうか。

さらに「人が通れるほどの空間が存した」なんて誰も言ってません。
被害者は「乗客同士の体が密着して身動きが取れないくらいに混雑していた」と言っています。でもそういう状態だとキャリーバックがあっても自分の股の下は見える状況にないんですね。


もう一つの方は、最初の事件で逮捕され、拘留期限が切れる直前になって2か月前の痴漢に対して被害届が出されたものです。この事件も「後ろ振り向いたら、後ろに立っている男の左手がおしりのあたりにあった」ということで「お尻を触っていた」わけではありません。

「被告人の顔を十分、確認した」という裁判所の根拠となっている被害者証言は「絶対とはいえませんが、私は感じで判断しました」という証言です。


また被告が別の痴漢事件をしていたという目撃証言を検察側は出してきました。しかしそれは「目撃してから最初に記憶が喚起される事情聴取の日まで半年近くの期間が空いて」いたものです。

弁護側は「正確かつ詳細な記憶が残っているとは考えられない」と主張していますが裁判所は「意識的に観察しており記憶に残りやすい状況だあった」などと言っています。

僕は言葉を交わして名刺交換した人ですら半年会わなければ、その人の顔を思い出せません。

ちなみにこの目撃証言の事件は被害申告もありません。

さらにこの逮捕にあたっては警官が被告人を5ヶ月間も尾行したと言っていますが、その間に一度も痴漢被害はありません。

そしてこの尾行の記録も間違いだらけです。しかし弁護団が警察官の間違いを指摘すると、それは「だからと言って供述の信用性の判断に大きく影響するものではない」そうです。

しかし尾行して割り出した「駅から200メートルの2階建ての建物」という勤務先と「500メートルから800メートルの3階建てから4階建ての建物」というのは「まったく別」とどうして思わないのでしょうか。

その尾行の記録も清書されたものだけが提出されます。その中で被告側の「自分が持ってない服やらサングラスなどをしていたり、乗ってない電車に乗っていることにされていて、後から犯人にするためのねつ造した可能性がある」という指摘に対しては
「少々の見間違いがあったとしても直ちに全体の信用性が否定されることにはならない」と、見間違いがあった時点で本人かどうかすでにわからないじゃないですか。

違う人を尾行していた可能性もねつ造でもないという他人に言えない裁判官だけの秘密がきっとあるのでしょう。

さらにその尾行の元データがすでに削除されていていたり、元の資料もメモも何も残っていないことは「情報漏洩の危険性を考慮すれば電子データが削除されたことを異とするには足りない」
と、さらに輪をかけて検察に甘いだけでなく元資料のメモもないことには全く触れてません。

僕らだって、重要と思うものは素材やメモ残しておきますけど。。。


というように僕ですら指摘できる矛盾点はまだまだあり、どこまでも検察側に寄り添った素敵な判決です。


で、この判決を書いた磯貝祐一という公務員は42歳で独身だそうです。

こういう素敵な方が日本の裁判を支えております。




posted by iwajilow | 22:09 | 知らないうちに容疑の増えていく恐怖…岡山痴漢爐┐鷓"事件 | comments(1) | trackbacks(0) |