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TVディレクターがメディアでは伝えられないニュースの裏側を日々レポート。
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絶望の裁判所
「突然なんですが…」

練馬痴漢「えん罪」事件のNさんから電話がかかってきたのはお昼過ぎでした。

「棄却通知が届きました」

頭をハンマーで殴られたような衝撃でした。しかし、何よりも衝撃を受けているのは電話をかけてくださったNさんに他なりません。最高裁に上告してから1年11カ月。異例の長さに最高裁は真剣に検討しているのかもしれないという望みはあっさりと絶たれました。

この事件、繊維鑑定はシロ、目撃証言はナシ、何一つ証拠はありません。女性が「触られた」と言っているだけです。しかも6分間にお尻を2往復半。Nさんは満員電車の中でたまたま女性の近くに立っていただけといいます。そこで昼間娘さんから送られて来た写メを見ていました。この日の昼間、娘さんと奥さんはコース料理を食べに行っていて、娘さんは「こんなのが出てきたよー」とNさんに送っていたのです。昼間仕事でゆっくり見ることができなかったNさんは、帰りの電車の中で改めてその写メを見ていたのだということです。

ところが駅に着く直前、自分の右後ろにいた女性に突然「止めてください」と右手を掴まれました。何のことかわからないNさんは駅のホームに降りて抗議しますが聞き入れられず、シロクロをはっきりさせるために駅事務所に行きました。しかし、駅事務所では何も聞いてもらえず、そのまま逮捕拘留されてしまいました。しかし、それでもNさんは一貫して「やってないものはやってない」と主張していました。お尻を往復2回半触った罪…初犯だし認めていれば確実に罰金刑ですむのに、です。

裁判の中で女性は「電車が池袋を出てしばらくしたところ、背中に何かが当たった(Nさんのバッグかも)ので振り返ると、真後ろには誰もいなくて、左斜め後方に、ショルダーバッグを右肩にかけたNさんがいるのを確認し、振り向きなおした。その後、臀部を右側から左側に手のひらでさするように触られたので、さきほどのNさんを犯人と思った」と警察で話していたことが分かりました。

これは自分を触っている手を掴みに行ってNさんの手を掴んだのでなく、最初からNさんが犯人だと思って、手を掴みに行ったということを表しています。根拠なき思い込み逮捕です。

しかし、この思い込みだけを根拠に1審、2審とも有罪、懲役4カ月執行猶予3年。そして昨日最高裁で上告が棄却されました。

何度もいいますが、この事件客観的な証拠は何一つありません。女性の証言のみです。女性が「痴漢です」といえば痴漢になるということです。最高裁が自ら下した防衛医大痴漢事件の逆転判決「水掛け論になった場合、疑わしきは被告人の利益へ」という判断を自分で破棄しています。

いったい何のための有罪判決なのか?
最近、僕はこう考えています。裁判所は国の機関であるので、基本的に国のやることは否定しない。たまに書類上の不備があった場合、「気をつけてください、以後こういうミスをしないように」と指摘します。痴漢事件の場合、防衛医大事件でミスを指摘しているのでもう指摘しない。つまり正義を貫くわけなく、ミスを指摘する行為がたまたま無罪判決という形だったのです。しかしわかりにくいので庶民は「正義がある」と勘違いしてしまうのです。

裁判官という人たちはやはり法務官僚なので、彼らにとって「正義」とは国の主張なんですね。国の主張に反対する人こそ「悪」です。国の秩序を守ることが彼らに課せられた責務なのです。だから国(つまり検察)が「有罪」としたものをいかに屁理屈をこねてお墨付きを与えるかが彼ら法務官僚の役目なんです。

ちなみこのNさん事件で繊維鑑定がシロであることを「繊維が付いていないからと言って触ってないとは言えない」と言っています。しかし触っても繊維が付かないことは何も証明されていません。Nさんの弁護団の実験でも僕が取材で依頼してやっていただいた信州大学の実験でも触れば繊維は付き、検出されています。本来、こういう実験結果があるのだから、それを否定する場合はその科学的な根拠を示すべきですが、何一つ示していません。付いていたら「触っていたと言える」というクセに無罪証拠としては採用しません。

しかし5万歩譲ってそれはそれでいいでしょう。でもそれならばもっと分かりやすくいってください。「公益」とか「正義」というのは「国=官僚」にとってのものである。それに逆らうものは「悪」である、ときちんと説明しといてくれれば無駄な期待はしません。日本は官主主義国家である、と。三権分立とかウソをつくのはもうやめましょうね。

この考えは裁判を取材すればするほど強固なものに変わってきました。まさに「自信」から「確信」へ、です。

さてNさんです。
「この決定を覚悟してなかったわけではないんです。まだ受け止めきれてないんですが何とかやってきます」

電話の向こう側で悔しさと無念さを押し殺しているのが伝わってきます。
Nさんはこの判決で会社を辞めなければなりません。奥さんも3人のお子さんもいます。

「まだ心の整理ができてないんですけど、別にこれで終わったわけではありません。自分の事件は1回休憩しますけど、いろいろな意味で戦っていこうと思っています」

事件から3年8カ月。怯むことなく巨大な「国」という敵と戦い続けたNさんに敬意を表したいと思います。

お疲れ様でした。


posted by iwajilow | 08:45 | 繊維鑑定シロでも…練馬痴漢爐┐鷓"事件 | comments(2) | trackbacks(0) |
前田恒彦を告発した女性検事は本当に立派な検事なのか?
「今、大阪地検特捜部の前田検事を告発した女性検事のことが話題になっていますが、私はあの検事に取り調べられました。あの女性検事はそんなに正義の味方なんでしょうか」

そう語り出したのは痴漢えん罪を訴えて戦っているNさんです。

Nさんは2007年4月に西武線練馬駅で痴漢事件に巻き込まれました。客観証拠は何もありません。目撃者もいません。女性が「こいつが犯人だ」と言っているだけです。逮捕以来一貫して無実を訴えていますが1審、2審ともに有罪判決。現在、最高裁で審理されています。

そのNさんを起訴したのが塚部貴子という検事でした。

「塚部検事はHPでも『検察官というものは相手の性格等々を十分に考えて証拠をしっかり分析して取り調べに当たるべきだ』ときれいごとを書いていますが3年前何の取り調べもせず私を起訴したのがその塚部貴子という女性検事です。

逮捕から起訴まで私は在宅のまま5カ月経過していたんですけどその間検事からの呼び出しは2回です。1回目は30分ただ怒鳴られただけです。『女性は認めて謝れば許すと言っている示談で済ませなさい。示談、示談、示談』。その繰り返しです。『私はそうじゃなくて一番大事な車内のことを調べてほしい』と訴えたら『そんなことはどうでもいい!』と怒鳴られました。そして『帰れ!』と言われそのまま部屋から出されました。

2回目は約1時間半調書を作られました。その間その女性検事が言ったのは『私はあなたの話は聞くつもりはない。話したいことがあったら起訴してあげるから裁判官に言いなさい』。これだけです」

塚部検事、法務省のHPにはこんなことを書いています。

● 特捜部の検事として

 私は,幼いころから知りたがりで,子供のころは「何で?」が口癖でした。そのせいか修習生時代,一番興味を持ったのが検察官の仕事,その中でも取調べでした。それまで新聞やテレビなどで見聞きするだけだった生の刑事事件について,自ら相手に疑問をぶつけ,真実を解明していくことにやり甲斐を感じました。その後,私は,検察官になり,たくさんの被疑者,参考人の取調べを経験しましたが,実際の取調べでは,ストレートに「何で?」などと疑問をぶつけても必ずしも真実を語ってもらえるとは限りません。取調対象者の当該事件における役割,生活環境,性格等いろいろな要素を考慮し,質問の内容やタイミングを考えながら取調べにあたっています。

特捜部では,脱税事件や証券取引法違反事件など,国税局や証券取引等監視委員会の告発を受けて捜査を行う事件以外は,他の捜査機関の力を借りずに独自捜査を行います。この独自捜査では,検察庁で一から被疑者や参考人の取調べを行うことになります。取調対象者に関する情報が少ない状態で取調べを行うことになるため,事前に,押収した証拠物を分析するなどして,その人物像を思い描きながら第1回目の取調べに臨みます。さらに,私は,第1回目の取調べにおいて,最初に作成してもらう身上申立書の記載時の態度を観察し,対象者の性格や心情を推し量る材料の1つにしています。不満を述べながらも,1つ1つの項目について時間をかけて丁寧に記載する人,虚勢をはっていても,記載する手が震えている人,丁寧な態度でも,促さないと個々の項目の記載をしない人など,その態度にはその人の真の姿や心情が表れるものです。頑なさが感じられた場合には,核心にはふれず,心を開いてもらえるまで何日も雑談をすることもあります。それでも真実を語ってもらえない場合は,その理由について,あれこれと推測し,思い悩みます。捜査を行っている間は,担当している取調対象者のことで頭がいっぱいになり,「なぜ?なぜ?」が頭の中にうずまきます。それでも,その「なぜ?」という疑問が取調べや押収した証拠物の分析で解明されると,それまでの苦労も全て忘れられます。特に,特捜部の独自捜査では,まさに目の前で真実が解明されていき,私が修習生時代に検察官の仕事としてやり甲斐を感じた点が存分に経験できるため,忙しいながらも充実した毎日を送っています。

法務省HPより


いやぁ、立派な検事さんです。

※塚田貴子→塚部貴子 8日訂正させていただきました。申し訳ありません。
posted by iwajilow | 16:08 | 繊維鑑定シロでも…練馬痴漢爐┐鷓"事件 | comments(2) | trackbacks(0) |
Nさんの言葉
今日から事業仕分けの第2ステージが始まり取材に行っていました。

昼には行列ができ、ものすごい傍聴者でした。

道を歩いていると、カメラが数台。おっとここまで仕分け人は注目されているのかと思ったら、鳩山首相の入りを狙うカメラでした。

ぼくも一応、カメラに鳩山首相の姿を収め会場に向かいましたが、SPだらけの中、後頭部しか見ることができませんでした。


(鳩山首相の後頭部)

さて、そういう注目ニュースは他のニュースでも読むことができるので、昨日のNさんの話の続きです。

チャリティーライブの後、Nさんが集まってくれた方にあいさつをされました。
その内容です。

「皆さま本日はお忙しい中チャリティーライブにお越しいただきましてまことにありがとうございました。また本日開催に至るまで大勢の方にご協力いただきました。改めて感謝申し上げます。ありがとうございます。

2007年4月6日、この事件に巻き込まれ私は無罪を叫び続けながら2年と7カ月という時間が経過しました。本年1月22日怒りと悔しさと絶望感で上告してから今日でちょうど10カ月を迎え過ぎようとしています。

普通に暮らしていた、ごく一般的なサラリーマンがある日突然、痴漢の犯罪者に作り上げられました。家族をも巻き込んでしまいました。家族をも犠牲にし友人をも巻き込んでしまったかもしれません。

裁判というのは想像をはるかに超える重圧がありまして、その重圧に私は何度か押しつぶされそうになり、幾度か心が折れそうになったことがあります。そして公訴棄却という不当判決を受けた後は実はあきらめかけた時期があったかもしれません。

しかし、そんな私や家族が本日までこうして戦ってこれているのもひとえに
皆様方が背中を支えて温かい手を差し伸べてくれた、その一言に尽きると思います。私は最高裁の壁というのはものすごく厚くて期限が見えないんです。日々その不安とともにいま生活はしておりますが最後まで負けるわけにはいきません。諦めないで、絶対あきらめないで最後まで立ち向かってまいります。今後ともご支援いただけますようにどうぞよろしくお願いします。今日はどうもありがとうございました」
posted by iwajilow | 22:51 | 繊維鑑定シロでも…練馬痴漢爐┐鷓"事件 | comments(2) | trackbacks(0) |
繊維鑑定の結果もシロ、目撃証言もナシ、でも懲役
土曜日に山本さんとともに飲んでいたNさん。

この日は痴漢冤罪を訴えるNさん支援のチャリティーライブが行われました。

このNさん事件というのも酷い事件です。

Nさんが事件に巻き込まれたのは今から2年半前の2007年4月6日、10時40分過ぎの西武池袋線車内でした。

帰宅するNさんは昼間、忙しくて見ることができなかった娘からの写メを見ていたといいます。電車が練馬駅に着くころ突然「そういうことするのはやめてください」と右側に立っていた女性に突然手をつかまれました。
「そっちこそ、やめろよ」と練馬駅のホームにで言い争いになったそうです。まぁこんなところで若い女の子を相手に言い争いをするのもみっともないので、駅事務所に行って話せばわかるだろうと、駅事務所に行ったのがすべての始まりでした。

駅事務所では当然のことながら何も聞いてもらえない。パトカーに乗せられ、練馬署に連れて行かれます。ここでも当然何も聞いてもらえない。

それどころか、腰縄と手錠をかけられ、勾留されます。

女性の証言によればスカートの上からおしりを触られたのは3分の間に2往復半です。この犯罪容疑がきちんとした一部上場企業に勤め、妻も子供が3人いて家族を養う40代の男性が証拠隠滅を図ったり、逃亡したりする恐れがあるので身柄を拘束しなければいけないほど重大な容疑なんですね。もちろん彼には前科もありません。

日本というのはどんな国家だと思います。よほど清廉潔白な方々ばかり、この国には住んでいるようです。

取り調べの中では「認めろ」ということだけだったそうです。

不幸中の幸いでNさんは3日後に釈放されました。
しかし、ここから長い裁判が始まり、今もその戦いは続いています。

裁判の中でいろいろなことを明らかにしてきました。

Nさんは繊維鑑定をされています。しかし鑑定の結果、Nさんの手から被害女性のスカートの構成繊維は検出されませんでした。

弁護団は事件当日と同じ条件で実験をしました。2回半スカートを触って、その後パトカーに見立てたタクシーに乗り、取り調べを受け1時間後に繊維鑑定をするという、Nさんと同じ状況を作り出して、繊維鑑定を行いました。

結果、繊維は検出されました。つまりもし触っていれば繊維は出るのです。事件当日Nさんから繊維が出なかったのは限りなくシロだということになります。

また再現実験ではNさん以外の犯行の可能性が示唆されました。女性は(かばんのような)硬いものがあたってその後、手が接触するという状態が交互に来たという。


ここでもう一度事件の状況説明します。Nさんの右側に女性はいました。Nさんの方にお尻を向けています。ちょうどNさんの右肩のあたりに女性の左肩が来るような状況です。Nさんは右肩から大きなショルダーバックをかけていました(そもそも大きなショルダーバックをかけた方の手で痴漢をするのもやりにくい)。おそらく女性のお尻にあたったのはこのかばんだと思われます。

さて女性証言のようにカバンがあたって、その後Nさんが手のひらで触ると、カバンが後方に大きく動くので相当目立つしやりにくい。しかし別の人間(例えばNさんの後ろにいた人)がNさんのカバンとお尻の隙間に手を入れると、カバンも動かずにお尻を触ることもできるのです。

さらに女性は触っている手を直接つかんだわけではありません。痴漢だと思って手も見ないで後ろ手に手を伸ばしたら、そこにあったのがNさんの手でした。

しかもこの女性、現行犯逮捕手続き書によれば(もっとも初期の供述)池袋駅を発車してしばらくしてから背中に何かがあたり、後ろを振り向いた。真後ろには誰もいなく、左斜め後ろにNさんが大きなカバンを肩から掛けていた。その後、お尻を触られたので、Nさんを犯人と認めた。となっている。

つまり最初から、犯人をNさんと思い込んで、Nさんの手をつかみにいった可能性が高いのです。

カバンがあたって、ムカつくと思って後ろを見たら、謝りもしないで携帯を見ているオヤジがいた。しばらくするとお尻を触られた。さっきのオヤジに違いないと手をつかみにったら、そこに手があって、Nさんの手だった。ほら、お前が犯人だろ。

こういうことではないのでしょうか。ただし何度も言いますが触っているところをつかんだわけではありません。後ろ手につかみにいって逃げる手を掴むのは相当困難です。やってみたらいいと思います。

しかし、一審二審とも有罪。懲役4か月、執行猶予3年という判決です。

Nさんは判決言い渡し後裁判官に被告人前へと呼ばれ
「私は残念です。あなたは反省してない」と言われたそうです。

やってないものをやってないというと反省してないと言われ、懲役刑を食らう。本当に日本の裁判って素敵だなぁと思います。

現在、最高裁へ上告されているこの裁判。執行猶予が付いているからいいじゃん、なんて判断が出ないことだけを祈ります。


チャリティーライブの様子
posted by iwajilow | 20:43 | 繊維鑑定シロでも…練馬痴漢爐┐鷓"事件 | comments(1) | trackbacks(0) |
お尻に目のある裁判官?
「事件に巻き込まれて1年10ヶ月、どれだけ苦しんで、どれだけ多くのものを失ったか…」

今日、練馬駅事件という痴漢えん罪を訴えている事件の控訴審判決がありました。


練馬駅事件
2007年4月6日、西武池袋22時40分発の準急列車が最初の最初の停車駅である練馬駅に着いたときに、帰宅するためその列車に乗っていたNさんが右斜め前にいた女性(22)に「痴漢」と右腕をつかまれ、迷惑防止条例で逮捕された事件。
公訴事実は池袋駅から練馬駅までの間に服の上からお尻を2往復半なでた。というもの。
女性は犯人を目撃しておらず、触っている手を掴んだのでもなく、振り向きざまにそばにいたNさんの手を掴んだ。
Nさんは一貫して否認しているが一審判決は懲役4ヶ月執行猶予3年だった


弁護側の主張はこうです。
“鏗化性はおしりを触っている犯人の手を見ていない。
⊃兇蠍きざまにNさんの手をつかんだとき、その手はお尻から離れていた、と被害女性は証言している。
Nさんの後方にいた男性が女性のお尻を触ることが可能であり
Nさんの鞄と女性のお尻の間にこの男性が手を入れると女性の被害状況とぴったり一致する
Nさんの手には女性の衣服の繊維が全く付着していない。
(「被害者」の着ていたワンピースは「ふわふわと毛が浮き立って」いてほつれやすく、触れば綿繊維が指に付着するはず)
女性は交番の警察官に「池袋発車直後に背中にあたったのがNさんで、その後に痴漢をされたので犯人はNさんだと思った」と話しており、「さっきぶつかった男(Nさん)が犯人に違いない」とはじめから女性が思い込んでいた。
,らΔ了実から真犯人は別の男性で女性はたまたま近くにいたNさんを犯人と勘違いしていた。
(「Nさんを守る会」パンフレットより)

しかし、またしても訴えは届かず、控訴棄却でした。

弁護士の先生は「結審のときに90分くらい判決を読み上げる時間がかかると裁判官が言っていたので、無罪判決を期待した(無罪判決のときは上級審でひっくり返されないようにかなり念入りに判決文を書くそうです)。ところが今日の判決文、読み上げの時間はその3分の1にも満たない20数分だった。判決というのは、結審の時には構想が出来上がっているので、途中で何かがあって書き直されたんだと思う」


判決では「彼女が狙って捕まえたのだから間違えるはずがない」ということで弁護側の証拠を一蹴しているそうです。しかしこの女性は犯人を見ていません。「触覚で犯人の手を狙いにいった」そうです。弁護士の方は「お尻の触覚なんてもっとも当てにならない」と言っていました。

しかしこの裁判官はお尻の感覚で触った手がわかる人なのかもしれません。もしかしたら、お尻に目がついている特異体質なのかもしれません。

ほかにも例えば
「被告側は第3者の可能性を主張する。しかし現行犯逮捕なので間違いない」
「被告側は繊維鑑定の結果こうなるといっているが本件は現行犯逮捕した事例なので、関係ない」というような調子だったそうです。

確かにお尻に目がある人がお尻で目撃して「こいつだ!」と手を掴んだのなら、それに勝るものはないですね。

しかし弁護士はお尻に目がついていないので「被害者が間違いないといっているのだからそうだろうとされたら裁判にならない」と怒っていました。

また「裁判官は『何の利害関係もない人が間違いない』といっているんだから間違いないでしょう」としているが、弁護側はそれは違うと言っています。
この女性は「最初、Nさんの鞄がぶつかり、その後お尻を触られたので、そいつに違いない」と交番で話しています。最初から犯人と思い込んでいるじゃないか、と。

僕は裁判には行けなかったのですが裁判官が退廷していく時、相当な怒りの声が飛んだそうです。

弁護団はこの判決について「本当にレベルの低い仕事」「これでは裁判にならない」「一審よりもスカスカの判決」「税金で雇われているのだからちゃんと仕事してほしい」と酷評していました。

客観証拠も目撃証言も何もない中、「被害者」の話だけで有罪にし、他は一切考慮しない。「推定有罪」と言われる今の裁判の典型のような気がします。確かに痴漢は許されざる犯罪です。
ですがえん罪も許されざる犯罪だと思うので慎重を期するべきだと思います。

なぜ被告側の訴えが信用できないかという根拠が「だって被害者がそうだって言ってるんだもーん」という子供みたいないい草のあたり、相当イカしてます。でも、こういう判決って本当に多いです。
それで一生を左右される方はたまったもんじゃありませんが…。


判決後のNさんに話を聞くことができました。

「一審で有罪判決を受けたときはまだやるべきことをやってないと思いましたが、今回は私たち家族はやるべきことはやってきたと思ってます」

一審判決のときの傍聴者は「6名」だったそうですが、「今日は法廷に入りきれないほどの人が駆けつけてくれた」そうです

「彼女は触られている時に僕の手を掴んだわけではないんです。そして僕の手からは繊維検査でも1本の繊維も出ていてないんです。それでも被害者という女性が『自信をもって捕まえたのだから間違いない』という判断をされてしまった」

「私は穏やかな気持ちで電車に乗っていただけの人間です。ここで負けるわけにはいきません」

上告の手続きをとったそうです。

裁判長は長岡哲次という方です。「お尻に目がある裁判官」として覚えておかないといけないですね。

が、しかしあんまり特殊技能を持った人を裁判官にするのも考えものだと思います。
posted by iwajilow | 21:31 | 繊維鑑定シロでも…練馬痴漢爐┐鷓"事件 | comments(2) | trackbacks(0) |