Search this site
TVディレクターがメディアでは伝えられないニュースの裏側を日々レポート。
<< 被災者を苦しめる現実 | TOP | 重要なのは真実よりも有罪判決獲得 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

posted by スポンサードリンク | | - | - | - |
大阪で何が起きているのか…DVや貧困家庭の子供は救わない?
JUGEMテーマ:日記・一般

一昨日お伝えした、「今、大阪で起きているのか」の続きです。
本日は「大阪の男女共同参画施策を進める会」の中野冬美さんのお話しを中心に紹介します。

中野さんは大阪市民は橋下氏からDVを受けている状態だといいます。それは「暴言を吐きます、金やらんぞといいます、被害者のつながりを断ちます。その3点セットで責めてきている」。

大阪ではこの「大阪の男女共同参画施策を進める会」は大阪の男女共同参画センター(クレオ)の全館廃止という案を受けて作られました。

大阪ではこの「クレオ」の廃止や「子どもの家」の廃止、家庭教育支援条例などとんでもない施策が次から次へと飛び出してきます。これはひとえに弱者に対する目線がないこと、男尊女卑という考え方がその根本にあることだと思っています。

まずはそのクレオですが大阪に5館あります。全館廃止がぶちあげられましたが、現在のところ1館のみ残すという方向になっているようです。中野さんはこんな話をされました。

「男女共同参画センターというのはどんなところかというと、前身は大阪市立婦人会館といいまして大阪氏が9000万円出して大阪の女性たちが一日1円募金というこ形で1300万円寄付をして本当に大阪の市民が作り上げた会館であったわけです。全国初の公立の婦人会館でした。今、クレオを利用しているのは女性だけでなく男性もそうですし、セクシャルマイノリティーの方もそうですし、さまざまな運動のみならず自己実現の場であったり、学習の場であったり情報提供の場であったりというカタチで利用されています。

4月に全館廃止と出されました。緊急に『男女共同参画を進める会』というのを発足させ、10日間で全国各地から賛同人が571人42団体いただきました。それを届けたのですが聞いてもらうこともできず5館廃止ということで素案というのがまとめられました。

市政改革、大阪市の事業を全部見直すということでさまざまな事業に対して削減だと廃止だという形で出してきたんですけどこれに対してパブリックコメントを求めるということになりました。パブリックコメントは大阪市で2002年に始まったんですけど、今回のパブリックコメントは2万8399件という始まって以来の最大のパブリックコメントが寄せられました。男女共同参画センターに関しては3番目に多い廃止反対が2365件でした。

ほとんどが市政改革プランに対して反対ということだったのですが橋下さんはなんと言ったかというとパブリックコメントを求めておいてこれだけたくさんの反対の意見が出たら『反対の人間しかパブコメは出さないのでこれは民意ではない』と無視されました。
 
ただ市議会でも議論があったりして1館だけ残す。基本的にはクレオ中央というところだけ残す形で進んでいます。これは再来年指定管理の契約が終わった段階で1館だけにするということになっています。

どう言われてきたのかというと『多すぎる』ということです。大阪市には260万市民がいるんですけれども5館で多すぎるとおっしゃっています。でも決して5館で多すぎるということはありません。人口比を見ても明らかなんですけど5館では少なすぎるくらいです。

それから女性問題に関する相談窓口というのは『もっと市民に身近な区役所とか区民センターでやるのがいい』という方向性が出されています。だから『男女共同参画センターなんかは相談窓口として必要ないんだ』といわれているんですがこれは本当に大きな間違いです。市民に身近な窓口というのがいかに性暴力とかDVの被害者にとって行きにくい場所であるかというのは重々ご存知だと思います。身近だからこそ加害者の影があるかもしれない。加害者の知り合いがいるかもしれない。身近だからこそいけないというのがあります。そういう意味で5館あるというのは一番自分が行って安心だというところを選択していくことができるんですね。 そういう意味でもいくつもの拠点というのが市内に必要だろうと思います。

もうひとつ、『男女共同参画に寄与してないんだ』といって切ろうとしました。男女共同参画センターというのは目的館です。男女共同参画のために作られた場所なんです。そこで行われている事業というのは男女共同参画に寄与する事業しかやってはいけないんです。にもかかわらず『クレオ大阪でやっているものは男女共同参画に寄与しない』と言って来られた。

これはまさに天に唾するというか、大阪市長であるあなたがOK出したものが男女共同参画に寄与しないというのであれば男女共同参画基本法ですとか大阪市の基本条例ですとかそういうところに反した行為を市長自らがやっているということになります。つまり姿勢運営能力を問われることになるんですが、そういうことには一切頓着されていない。自己矛盾で話を決められたということになっている。
こういう形で変更したらOKといいながらこの展示はよくないと、こういう展示に変えたらOKと知事の時代に言っていながら市長になると自分がOK出した展示をこれはダメだとひっくり返す。ころころ変えていくというのも橋下さんの特徴であります。
 
『男女共同参画センターはすでに役割は終わった』ということも言っている。これまた大きな間違いで日本というのはジェンダー指数というのは先進国中最悪の順位です(135カ国中98位:2011年世界経済フォーラム)。国際的にも女性差別ジェンダー問題ということでさまざまな勧告がなされている状態なんですがいまだに改善されていない。日本にいるとぜんぜんわからない。わからなくされていること自体がジェンダー問題の表れでもあるんですが、とんでもなくジェンダー問題を抱えた国です。全く不十分な状態になるにもかかわらず『役割は終わった』とどこを見ていっているのか、役割が終わったということをこの状態の中でいう首長がいるということが男女共同参画センターの必要性を現しているんじゃないかと思います。(拍手) 
 
橋下さんはさまざまな形で市政改革と称してジェンダーに対する締め付けを大きくしています。

家庭教育支援条例、家庭の育て方が悪いから発達障害の子供ができるんだという条例を出そうとました。ものすごい反対運動が起こって廃案にされましたが、これは『乳幼児期の愛着形成が発達障害を起こすんだ、それが非行に走るんだ、引きこもりを起こすんだ』という何を根拠にしているのか、いまや医学的には全く否定されているものをとってそうだという言い切り方をました。さらに『わが国の伝統的な子育てによって発達障害を予防防止ができる』というどこから取ってきてそんなことを言うのかという全くびっくりすることを出されていました。これについても橋下さんはそんなこと知りませんでしたという言い方をされて逃げていましたがそんなはずはないと思っています。
もうひとつはこれまで大阪市内で行われてきた地域での子育て支援の場というものをどんどん切っていくというものがあります。その一番大きなものが『子供の家』という事業があるんですね。これは『この子供の家事業を廃止して学童保育でも同じ子とやっているんだから統合してしまう』という方向性を出されました。

でも学童保育というのは小学生対象でしかも大阪では『いきいき放課後授業』という言われて学校内で行われています。校長先生を退職した人なんかが指導員として入ってこられるんで子供にとっては非常に窮屈な場です。

『子供の家』というのはこれは児童対象なんです。中学、高校を含めて18歳未満の子供たち全員を対象にしています。困難を抱えた子供たちは小学生はもちろん乳児から高校生まで本当にたくさんの子供たちがいるんですけれども全員を対象にしてた事業が子供の家なんですけどもこの子供たちに対して場の提供ですとか、つながり圧経験の場であるとかそれから家庭が貧困で食べることができない子供たちには食事を出したり家に帰ったらしんどそうな子供たちにはお泊りというそういう自由なカタチでの支援をしているんですけどもそれを廃止するといっているわけです。

それに代えて別の形で支援すると言われているのが教育バウチャーという制度です。塾とか教育に関連したものでしか使えないチケットのようなものを配布するといっているのですが、それは1万円程度のものなんですね。塾というのは今2万円位します。ですからそれ使おうとしても後の1万円は自分たちで出さないといけないので困窮した家庭では絶対使えないというたんすの肥やしにしかならないものです。そういうふうな絵に描いたもちというか今実際に地域のつながりの中で子供たちを育てていくものを切っていくというのは本当にとんでもないし、子育てというものを地域に開かれるような形でなくて各家庭の責任というカタチで持っていっているのが特徴的だと思っています」

この『子どもの家』というのは僕も行ったことがありますが、本当に様々な問題を抱えた子供たちが過ごしています。ここが心のよりどころになっている子供たちもたくさんいるのだと思います。

この『子どもの家』廃止については大阪の方からも以前、メールが送られてきました。潮の文章もわせて紹介します。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/2014 大阪市「子どもの家」廃止 子どもの貧困は家族の貧困 2012年06月27日(水)青砥恭

今回の話題もやはり大阪からである。また、あの橋下徹大阪市長の意向で、大阪 市の「子どもの家事業」が廃止されるという。遊び場などが限られている中で、 留守家庭の子どもに限らず、すべての子どもたちに遊び場・居場所を提供する 「子どもの家」事業は1989年に始まり、かつては大阪市の子ども対策の目玉だっ た。

西成区の釜ヶ崎や山王、生野区桃谷の「子どもの家」に象徴されるひとり親世帯 の子どもや障害児が通い、貧困層の子どもや若者たちの居場所、駆け込み場をな くそうという今回の橋下市長の指示に対して強い反発が起きている。

大阪市 3つの放課後事業 大阪市には子どもの放課後事業として、(1)留守家庭の小学校低学年の子ども たちを夕方7時まで預かる民間の「学童保育」(109ヶ所、2112人、2万円/月)、 (2)空き教室で午後6時まで小学生を預かる「児童いきいき放課後事業」(298 ヶ所、登録63000人、利用16000人、無料)があるが、(3)『子どもの家事業』 (28ヶ所、1927人 利用無料・実費負担)は、「学童保育」のように、小学生の 低学年に限定せず、「いきいき放課後事業」のように学校の延長のような事業で もなく、利用者の年齢も0歳〜18歳。

障害をもった子どもたちも多く、親たちの 相談所、なにより様々な問題を抱えた子どもたちの「駆け込み場」「居場所」と なっているところに、その特徴がある。 大阪市は2年後には、「『子どもの家事業』を廃止し、『留守家庭児童対策事業 (学童保育)』へ移行」させるという。
 
橋下市長は「廃止」の理由についてこう言う。(本年6月8日付け市長の説明) 「子どもの家事業」と「留守家庭児童対策事業」は、ほとんど仕組みは一緒なの に、「子どもの家事業」の利用は無料、一方の「留守家庭児童対策事業」の利用 は有料で、同じように行政からの補助を受けながら、結果としての保護者負担に 大きな違いがあることは、公平でなく、やはり補助金制度のあり方として問題だ と考えます。
 
しかし、(1)や(2)と異なり、(3)は多くの貧困層の子どもたちが利用して いるという現実がある。そういった事実を考慮しないまま、「似たような仕組み だから、無料のものは廃止する」という乱暴な考え方では、十分な養育を受けて こなかった子どもたちが犠牲となる結果を生むだろう。 地域の子どもの居場所がなくなる 西成区「こどもの里」では… 「子どもの家」を廃止することで削減される補助金は5400万円。これをカットす ることで、利用する子どもや若者たち、地域にどのような影響があるのか、地域 の実状を報告したい。
 
最大の「子どもの家」は西成区の日雇い労働者の町、釜ヶ崎にある「こどもの 里」である。通りを隔てたところに1961年の第1次暴動以来、過去何回も暴動の 舞台になった西成警察署がある。50メートルほど歩けば、多くの野宿者たちが集 まる「三角公園」がある。ここでは毎週のように炊き出しが行われ、数百人が列 をつくる。
薬物依存の母親から逃れて 「こどもの里」には100人ほどの子どもが登録しているが、その内訳は、留守家 庭が40〜50%。生活保護世帯が30%超、大半は重なるが、ひとり親家庭の子ども も50%を超える。毎日30人ほどの子どもがやってくるが、ほぼ3年生以下の小学 生に限定されている学童保育と違って、0歳から18歳までの子どもや若者が利用 している。中には1歳から来ているという30歳になった若者もいる。 薬物に依存する母親を持つ女子高生が、「また母親が薬を飲んだ」と「こどもの 里」に夜、走ってきた。親の暴力から逃れてくる子も駆け込む。館長の荘保共子 さんは24時間体制でそんな子どもたちを迎える。

この地域で子どもたちの支援を 始めて40年がたった。 ある女子高校生は、「私が泣ける場所はここだけ。ここで私は守られているか ら」。気持ちが沈むと「こどもの里」に行って充電していくと言う。そんな子ど もたちを支えてくれる場だ。 子どもの身元引受人にもなった施設長 「山王こどもセンター」 同じ西成区には1916年(大正5年)につくられた飛田「遊郭」(今は飛田新地料 理組合と称するが。橋下市長はこの組合の顧問弁護士だった)がある。

その同じ 町内に「山王こどもセンター」もある。山王は釜ヶ崎に隣接した地域である。 「山王こどもセンタ−」も「大阪市子どもの家事業」の指定を受けている。施設 長の前島麻美さんは大学を出て、それから30年、ここで、300人を超える子ども や親たちとかかわってきた。 「山王こどもセンター」もひとり親世帯の子どもが5割を占める。様々な困難を 抱えた子どもたちがこのセンターに通ってきた。 父子家庭で小学校2年生から自分で食事をつくってきた子がいる。その後、窃盗 などで自立支援施設に入ったが、身元引受人は前島さんだった。 「家ではできないこと、たとえばセンターはみんなで食卓を囲んで食事ができ る」
精神疾患の母親を持つ子どもは小学校1年生の時からセンターに通い、ここで包 丁の持ち方を学んだ。 飛田遊郭でセックスワーカーとして働く母親を持つ子、母親が覚せい剤の売人で 顧客リストを持たされていた子どもたちもセンターに通って来た。10数年前に前 島さんが育てた子たちが、17歳で子どもを産み、その子も16歳で母親になった。 30代のおばあちゃんだ。すでに3人の孫がいる。こういう子どもや母親を前島さ んや「こどもの里」の荘保さんたちは支えてきた。 なぜ、これほどしんどい仕事をするのか聞くと、前島さんは「地域の次のリー ダーを育てたい。そんな若者が育てばこの地域の未来は明るい」と話す。

しかし、 現実は本当に厳しい。 子どもたちの「居場所」としての役割 こういう家庭の状況では、子どもたちに自由に勉強できる環境はない。そこで、 20年前から「山王こどもセンター」では毎週一日、夜に「べんきょう会」という プログラムを作って子どもたちが学習に集中できる場をつくってきた。「こども の里」でも毎日、子どもたちの宿題を見ている。 不登校の子どもやアルバイトなどで働く高校生たちも来ているが、その子たちが 話したり、生活や家族の問題の相談をしたりすることができる「居場所」として の役割も果たしている。
 
かつて通っていた子どもは大きくなっていったが、中には犯罪に関係し、逮捕さ れた子もいる。高校を卒業して、生活保護を抜け出そうと頑張って、いくつも入 社試験を受けたが、すべて落ちた若者もいる。住んでいるのは西成の愛隣地区、 暮らしは生保、しかも母子家庭となれば、こういう若者たちが貧困の中から抜け 出ていくのは簡単ではない。 社会の差別のまなざしはそんな子どもたちに配慮なく降りそそぐ。「子どもの 家」はそんな子どもや若者や親たちを家族のように応援してきた。
 
子どもの貧困は家族の貧困 大阪の「子どもの家」事業の廃止をめぐる現地の実状を見てきたが、子どもの貧 困とは子どもを守り、養育する家族の貧困でもある。養育できない親たちの状況 を聞き取りしていくと多くの親たちもまた厳しい環境の中で子ども期を過ごして いた。そんな子どもと母親が「子どもの家」にいた。 若いひとり親世帯の深刻な貧困 満20歳未満の子どもを養育している母子世帯の困難さが目立つが、とりわけ深刻 なのは若い「ひとり親世帯」である。

我が国の母子世帯数は151万7千世帯(2006 年)で1983年から10数年で80万世帯増え、倍化した。(父子世帯は17万3千世帯、 2003年) 母子世帯になった理由は、離婚が約8割で、死別は1割である。非婚の母も増え続 けている(6.7%)。(2006年。ちなみに1983年では離婚は5割、死別は4割だっ た) 低年齢での離婚が増え、3割が20歳代で母子世帯になっている。 一人親になった時の親の年齢は1998年の34.7歳から2003年33.5歳、2006年31.8歳 と年々下がっている。しかも一人親世帯なった時、末子の年齢も「5歳以下」と いう世帯が増加している。 最近、全国で10代の母親に出会ったが、その母親たちも同じように10代でその子 たちを産んでいた。最初の夫(恋人)がそのまま続くことはほとんどなく、次の 夫(恋人)との間でまた子どもが生まれる。夫も若く、経済力も養育能力も乏し いケースが多い。
 
筆者は、『ドキュメント高校中退』(ちくま新書)を書いた2008年頃から、高校 を中退した多くの若者たちの聞き取りをしたが、妊娠・出産が中退の原因になっ たケースも多いが、中退した後、10代後半で出産したケースも多かった。 「貧困になることがわかっていて、なぜ生むのか?」 しかし、こんな若者たちへの社会の「まなざし」は厳しい。 最近、ある行政組織で講演した際、「貧困になることがわかっているのになぜ、 中絶しないで、10代で産むのか?」ということを聞かれたことがある。
答えは他の参加者からでた。 「よりどころが欲しいのです。だれか、なぐさめてくれるものを。精神的に不安 定な人にとって(自分が愛することができるもの(人)が欲しい)」 幸せを知らなくて生きてきた人たちにとって、幸せを与えてくれると思える人に そばにいて欲しいと思う。たとえそれが、期待を裏切ったとしても……。 ひとり親世帯の母親たちが安心して働くためには、子育てへの応援が欠かせない。

しかし、子どもが病気になったら、ほとんどの母親は仕事を休む。パート・アル バイトがほとんどで、給与がカットされたり、病気が長期になると解雇のおそれ も付きまとう。 世界的にも目立つ 日本の母子家庭の就労率の高さ ひとり親家庭になる前に〈専業主婦〉であったケースは35.7%だが、ひとり親家 庭になった後は〈専業主婦〉は6.0%に激減する。代わりに、パート・アルバイ トが30%から60%に倍増する。いったん退職した後、元のような正規職に再就職 することは極めて難しい。
 
日本の母子家庭の就労率は84.5%(2006年調査)と世界でもっとも働く集団であ る。(アイルランド23%、イギリス41%、アメリカ60%、ノルウェー61%、スウ ェーデン70%、財団法人家計経済研究所のワンペアレントファミリーに関する6 カ国調査) ところが、平均年収が213万円(内、就労による年間就労収入は171万円であり、 全世帯平均の563.8万円の38%に止まる)とワーキングプアであることは疑いな い。(厚労省2006年全国母子世帯等調査報告書) 母子世帯以外の貧困率11%、それと比べ母子のみの世帯の子どもの貧困率は65% と、母子世帯への政策的な支援が子どもを貧困から解放するためには必要なこと も明らかだ。
また母子世帯で生活保護を受給している世帯は12.1%となり(2000年と比べ2.1 %増えている)、その半数は働きながら不足分を受給している。

ひとり親世帯と不登校、貧困との関係 中学生の子どもをもつ生活保護世帯(埼玉県)でひとり親家庭は86%(うち母子 家庭80%)だった(2010年)。その中で、小、中学校で不登校を経験した子ども は18.1%にもなる。 東京都の板橋区による調査(2009年)も同様の結果を示している。 板橋区の生活保護世帯の中学生の不登校発生率は11.8%。生活保護や就学援助を 受けない中学生の4.8倍にもなっていた。 今まで、不登校は「神経症」型不登校と考えられ、家庭の経済力など、貧困との 関連は考えられてこなかった。文科省もそんな調査はしていない。ところが、近 年、板橋区と同様の調査結果が相次ぎ、筆者の調査(『ドキュメント高校中退』 筑摩書房 (218〜221ページ参照)でも貧困、格差と不登校は強い相関を示した。
 
中学生を持つ生活保護世帯の8割が母子世帯となると、ひとり親世帯の子どもた ちの不登校との関係を検討しなければならない。実際、小中学校での不登校から 高校の中退につながり、そして社会で周縁化していくというコースを歩む若者は 数多い。 子どもを選ばない「子どもの家」の存在価値 最後に、再び、「子どもの家」に戻る。

「子どもの家」の大切さは、子どもを選 ばないということにある。どのような困難を抱えていても、小学生でなくても、 「だれが来てもいい」「だれでも居ていい」という遊びの場、休息の場なのであ る。社会で孤立して生きることを強いられているひとり親世帯の親と子どもたち にとって、どんな問題でも「受け入れられる場」、いざという時の「駆け込み場 所」になっている。 今、日本社会の貧困問題にとって、もっとも支援が必要なひとり親、とりわけ母 子世帯の母親に対する養育支援、子どもへの学習支援、そして就労へつなぐ仲間 づくり、そんな役割を果たせる地域の場として貴重な居場所なのである。

そして なにより、社会の谷間におかれている子ども・若者たちがつながり助け合って生 きていける地域の居場所になっている。そんな居場所が日本全国の地域に必要に なっている。それが、大阪の「子どもの家」なのである。 大阪市の財源問題は深刻であることには間違いないが、「子どもの家」は地域の 仲間づくりを通じてコミュニティ形成にまでつながる可能性がある。「山王こど もセンター」や「こどもの里」に集まってくる子どもたちは、山王や釜ヶ崎で野 宿者たちの命を守る「夜まわり」など支援活動にも参加している。
 
そんな活動を体験した子どもたちが将来、自分たちの暮らしだけではなく、地域 のために頑張る大人になることを期待してもいいのではないか。大阪市の生活保 護費は約3000億円である。子どもの家を廃止してカットできる予算は約5000万円。 この5000万円を削ることで、貧困に苦しむ子どもたちを救う手段が減り、将来の 生活保護受給者を増やしてしまうことになるのは、容易に想像できる。結果的に 財政はより苦しくなるのではないだろうか。
 
橋下さん。あなたはそれでもやはり「子どもの家」をつぶしますか。 

〜ここまで〜

橋下氏は学者を「現場を知らない」とよく罵倒しますが、現場を全く見ないで官僚の描いた机上の空論を話しているのは橋下氏のような気がします。それとも「現場」という意味が違っていて橋下のいう現場というのは、こういった問題の起きている現場ではなくて市庁舎の中のことを「現場」というのでしょうか。



 
posted by iwajilow | 09:10 | 素敵なご公務 | comments(0) | trackbacks(3) |
スポンサーサイト
posted by スポンサードリンク | 09:10 | - | - | - |
コメント
コメントする










この記事のトラックバックURL
http://iwajilow.jugem.jp/trackback/1071480
トラックバック
2012/09/25 14:44
ボーイ/返金・解決お任せ下さい!出会い系詐欺 サクラ被害 詐欺返金 被害返金 詐欺被害 無料相談 TCA総合探偵事務所
トラブル解決無料相談センター
2012/10/07 19:21
-
管理者の承認待ちトラックバックです。
-
2013/05/28 02:06
1 :そーきそばΦ ★:2013/05/27(月) 23:19:49.67 ID:???0 橋下市長は会見冒頭、事前に発表された文章『私の認識と見解』を20分近くかけて朗読。外国人記者には、配布された英語版を読んだ上で質問することを求...
【2chまとめ】ニュース速報+