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教育委員会事務局の「悪意」
JUGEMテーマ:日記・一般

役人にとって外部の委員とか政治家というものはお飾りに過ぎない。
自分たちが好き勝手に物事を進めるための隠れ蓑に過ぎない。

そんな実態を露わにする記事が今日の東京新聞に出ていました。


都教委事務局、市民の声選別 請願6割報告せず
  東京新聞 2013年6月25日 07時09分
 
 東京都教育委員会に提出された都民らからの請願のうち、有識者などでつくる合議制の教育委員会に内容が報告されたのは、過去三年間で三割程度だったことが本紙の調査で分かった。残り六割強は、都職員で構成する事務局(都教育庁)の判断だけで対応していた。教職員の君が代斉唱や、給食の放射能検査をめぐる請願も報告されていない。都民の声が事務局の裁量で、ふるいに掛けられている実態が浮き彫りとなった。 (中山高志)
 戦前の軍国教育の反省から、今の教育委員会制度は、外部の教育委員が、中立的な立場から事務局を指揮監督する仕組みとなっている。実際は事務局の追認機関になっているとの批判があり、国の教育再生実行会議は見直しを提言している。しかし肝心の委員に都民の声が十分届かない実態に「それが形骸化を生む」との声も出る。
 本紙は、全国の都道府県教委事務局に、二〇一〇〜一二年度に受理した請願の件数と、そのうち委員に報告した件数などを尋ねた。
 都教委の事務局は計三十三件の請願を受け付けたが、二十一件は報告しなかった。報告したのは一一年度の二十二件のうち十二件だけ。一〇、一二年度に受け付けた請願は、一件も報告しなかった。
 一方、請願が五件以上あった七府県のうち神奈川、千葉、愛知など六府県は全件を、滋賀県は五件中三件を報告していた。
 都の事務局が報告しなかった請願には、君が代斉唱などを教職員に義務づける「一〇・二三通達」関連や、学校給食用牛乳の放射性物質測定をめぐる請願などがある。事務局によると、要綱で「委員会決定に該当する請願」を委員会に報告すると定めている。請願を選別する根拠となる、要綱そのものの改善を求める請願も六件あったが、要綱そのものをどうするかは「委員会決定」にあたらないという。一方で、君が代斉唱関連は「すでに方針が決まったこと」だから報告しなかったという。
 都教委教育情報課の波田健二課長は「教育委員会の効率的運営や請願の迅速な処理のため件数を絞っている。報告していないものも事務局で丁寧に対応している」としている。


先週の土曜日に集会が行われた河野さんの免職事件。

http://blog.iwajilow.com/?eid=1071761

高校教師だった河野さんが痴漢「冤罪」事件で有罪判決確定後、すぐさまに免職処分となりました。免職を取り消してくれとい根拠の一つとしてきちんと検討していないじゃないかという主張があります。裁判の中の様々な証拠から最初に「免職」という結論ありきで教育委員が何一つ検討せずに事務局の決定を追認しただけなのではないかと思います。そして逆転勝訴の高裁判決の中でもこう書かれています。

「定められて基準による加重事由および軽減自由の存否や上記基準に照らして類比すると認められる事例との処分の均衡について検討が加えられたと認められない」

つまり自分たちの決めた基準と比べてどうなのか、検討してないじゃないか、ということです。

さて、「免職取り消し」の逆転判決を不服として横浜市教育委員会は上告受理の申し立てを行いました。

これはまず最高裁が上告を受理するかどうかを決め、上告を受理しないと決定すれば控訴審判決がそのまま確定。上告を受理するとなった場合、審理に入り高裁判決を棄却するか、差し戻すのか、自判するのか決まるそうです。

集会の中でこの「上告受理申し立て」について主任の岡田尚弁護士はこう話していました。
「教育委員会は自分たちの考えたガイドラインを全く無視しているじゃないかという一番教育委員会にとって痛い判決。上告をしないと言われっぱなしだということもあってある面、感情的に上告をした面もあるのではないか」

そして教育委員会の「上告受理申し立て書」についてはこう話してくれました。
「市側が根拠としたのは昭和52年の神戸税関事件の最高裁判決です。行政機関がやった行政指導を裁判所が違法かどうか考える時に自分が行政庁の立場に立場になって考えて、これはおかしいと言っていけません。裁量権があるので行政庁の判断が正しいものだという前提に立つべきだ。正しいという前提に立ったうえで社会的に著しい妥当性を欠いている場合のみ判断すべき。というものでよくない判決です。

上告受理申し立て書にある『従って裁判所は処分の適否を判断するに当たっては懲戒権者と同一の立場に立って懲戒処分をすべきであるか、またいかなる処分をするのかについて判断し、その結果と懲戒処分とを比較して軽重を論ずるべきものだはなく』…これがミソです。

自分が教育委員会の立場に立って、この処分は重過ぎるだろうと言って取り消してはいけません。同じ立場に立って考えてはいけません、というもの。

行政のやった処分に対して司法が口出しをするなというもの。

さらにこうも書いてあります。この判決を確定させたら教育委員会としては次の時に、処分が出せなくなるとも言っている。

『本件痴漢行為ほどの犯罪事実が確定しているにもかかわらず懲戒免職処分を取り消すもので萎縮効果により今後の懲戒権者の懲戒処分にもたらす影響も大きくかつ教育現場に甚大な混乱や教育活動遂行に支障を生じさせることは不可避であり、あまりにも今日遺棄現場および教育行政に対する影響が大きいものである』

つまり勝手に処分できないじゃないか、これから萎縮しなければいけないといっている。それが教育現場に混乱をもたらす、といっている。どこからこういう感覚が出て来るのか、自分たちのやることに裁判所が口出すなと言っている。

貴方の懲戒免職おかしいでしょうとチェックするのが裁判所です。

この判決が確定したら、私が困るでしょう、と言っている。君が困るのに何か問題があるのかといいたいですね。これは権力を持っている人のうぬぼれですね。権力があるからこそ皆から縛られて規制のある中で裁量権を行使しなければならない。そのために自分たちで指針も作っている。それを処分権の行使が適正であるためにこの指針を作った。何の基準もない中で処分権を行使するのではなく、きちっと基準を作ってやる。自分で作っておいて何故やらないんだというのが高裁判決です」

僕はこの「上告受理申し立て書」を読んで悪意に満ちているなぁと感じました。

まずこの申立書は確定された河野さんの痴漢行為についてこう言っています。

「白昼堂々となされた2名の女性に対する陰部および臀部を触ったという痴漢行為」

高裁判決では痴漢行為についてこう言っています。「白昼、デパートの地下食品売り場において通行中の第一被害者に対し、すれ違いざまに被害者が着用していたジーンズの上からその股間付近を手で触り、更にその直後に第二被害者に対してすれ違いざまに第二被害者のスカートの上からその臀部を手で触ったというもの」

民事の高裁判決も同じく刑事確定判決の記録を見ているわけですが、だいぶ印象が違うと思うのは気のせいですか?わざと事件を甚大に見せていませんか?

さらに処分が重すぎるという判断の根拠として、これまでの教育実績が良好であると判決は言っていますが、これにとってはこう言っています。

「過去の実績があるからこそ保護者との間の信頼関係の破壊を増大させる保護者の存在も当然に予想される」

では、過去の実績を処分の軽減事由に何故入れているのか?
今まで不良教師と言われていた無断欠勤を繰り返すなどの教師が痴漢をしたときには「あの人ならやりかねないね」ということで軽減自由に当たるというのか?もう理屈として破たんしています。

さらに生徒、保護者、卒業生などから確定判決後も支援協力を申し出ていることに対しても
「大多数の面識のない児童、生徒や保護者においては白昼堂々となされた2減りの女性に対する陰部および臀部を触る痴漢行為の刑事の確定判決がある以上、その信頼関係の回復や恐怖の払底は困難」と書かれています。

これって、どういう事件か知らないからでしょう?正確な情報を知らない人が子の教育委員会のいう、不正確な情報をうのみにしているということではないですか?自らその種をまいているのではないですか?また「大多数の面識のない児童、生徒や保護者」が「信頼関係の回復や恐怖の払底は困難」と言っているのであれば、具体的にこの人が言っているとか、こういうアンケート結果があったということも示すべきだと思いますが、そういうものはお示しになされましたか?自分たちで作りだして思いこんでいるだけではないですか?

突っ込みどころ満載のこの「申立書」も教育委員が書いたとはあまり思えないので、きっと事務局と代理人の合作なんだと想像しますが、それでしたらすごいですね。
(万が一教育委員が書いたとしたら、そんな人たちが教育委員なのだと思うとすご過ぎると思います)

自分たちのプライドやメンツを守るためには何でもするというお役人根性を見せていただいています。どこまで暴走していくのでしょうか。誰か止めてやってください。。。



岡田尚弁護士(左)
posted by iwajilow | 10:03 | 痴漢「冤罪」河野事件 | comments(2) | trackbacks(0) |
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コメント
とても有意義なブログですね。
ですが、あまりにも誤変換が多いと思いますので、一度対策をご検討ください。
2014/05/01 20:43 by oooo
0000さま
ありがとうございます。誤変換、申し訳ありません。
ご指摘くだされば直すようにいたします。
2014/05/02 23:29 by いわぢろう
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