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TVディレクターがメディアでは伝えられないニュースの裏側を日々レポート。
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獄中からの年賀状
JUGEMテーマ:日記・一般

今年も数枚、服役中の方(もちろん全員、冤罪が濃く疑われる事件での服役です)から年賀状を頂きました。
刑務所では年賀状を出す場合、事前申請でしかも枚数に制限があります。
「放火」事件で服役中の三好なるみさんは5枚しか出せないと言っていました。

社会とのつながりをこれだけ絶っておいて
どうやって社会復帰させようとしているのか
不思議でなりません。

もちろん、反社会的組織とのつながりは絶たなければならないでしょうが
こうしてほぼすべての人とのつながりを絶つことがその人の更生に役に立つとは
なかなか思えないのです。

「絆」すら行政が認めたものでなければ絶ち切られるのでしょうか…。

もちろん、そのわずか数枚の年賀状は全て手書きです。
とても心のこもった年賀状です。

送って下さった方の胸の内を想像しながら
ありがたく拝見させていただきました。


posted by iwajilow | 11:10 | 冤罪の疑い | comments(0) | trackbacks(0) |
東住吉事件・青木惠子さんの上申書
JUGEMテーマ:日記・一般
 
再審開始決定が出されさらに「刑の執行停止」の決定も出されながら、検察の「即時抗告」により未だ刑務所に入れられている東住吉事件の青木惠子さんと朴龍皓さん。

この事件でも検察の立証はことごとく崩されています。

しかし、それでも裁判所は検察のメンツを立て異議審を続けています。
そしてこの異議審に当事者である青木さんも朴さんも参加できません。

青木さんは自らの気持ちを知ってもらおうと裁判所に対して上申書を提出しています。
その上申書が去年届きました。
遅くなってしまいましたが紹介したいと思います。

「はじめに
 米山裁判長、8月10日付の『上申書』を読んでいただけたでしょうか?
この裁判には私の人生がかかっているにもかかわらず、私は三者協議に参加することも許されず蚊帳の外です。
 ですから、今後は『上申書』という形で意見を述べ参加することに決めましたのでどうぞよろしくお願い致します。

 今回は平成25年8月16日付の検察側の意見書4、意見書5についてですが、内容を読み終えて呆れかえりました。検察側の余りにも身勝手な発言。仮にも法律に携わる人間として恥ずかしくないのかと私は怒りと共に開いた口がふさがりませんでした。
 また裁判所に対しても、この検察側の意見書を読まれてそれでもなお決断を下さず検察側の補充意見書を待つとは信じられません!!

 これでは、検察側に寄り添い一緒に知恵を絞り『再審開始決定』を覆そうと力を合わせているように思えてなりません!!
 裁判所には改めて裁判官の職務について考えていただき、公平な立場に立ち返り誰もが納得のできる常識のある判断、正義の判断を下していただきたいと強く望みます。

 いまさらですが検察が『即時抗告』を行った理由は弁護団が実施した『新再現実験』が忠実に再現されたものとは言えないと主張していらはずです。
 ですから検察側は『燃焼実験』を実施してガソリンをまき終え火をつける行為が可能だと立証しようとしたのではありませんか?
 しかし弁護団の『新再現実感』と同じ結果に終わった途端『小山町新実験の結果を左右する条件を検察官において確認しようとする趣旨で実施した』と言い放ち、一体検察側はどういう神経をしているのしょうか?
 あれだけ何度も繰り返して条件設定をめぐり協議を重ねた上『燃焼実験』を実施したにもかかわらず失敗に終わると平気で主張を変えてくるとはまるで子供が自分の思い通りにならなくて駄々をこねているようで情けない限りです。検察側には恥も外聞もないのでしょうか?
 私の怒りは収まりません!!

 次にガソリンの寮についてですが再三協議をしたうえで検察側も納得して『7リットル』と決めたことを忘れているのでしょうか?『検察官は本件起訴の当初から現在に至るまで特定して主張したことはない』と言いきり開き直る態度は許せません。そもそもガソリンの寮を特定も出来ずに起訴したとは言語道断です。検察側は自らいい加減な捜査しか行わず朴さんの自白のみに頼り無実の私を起訴したと暴露しています。

 確かにガソリンの量を特定することは難しいかもしれませんが朴さんは現場検証に立ち会い、車からガソリンを抜き(実際は水)、ポリタンクに移し替えた後、その量を測定しています。
 また検察側はガソリンが満タンだったのに火災発生後はガソリンメーターが4分の3を示していたことで車からガソリンを抜き取ったとも言っているのです。

 検察側は『僕自白』は信用できると主張する一方で都合が悪くなったガソリンの寮については信用できないとこんな矛盾した言い分が通りますか?
 裁判所も『再現性を出来る限り確保する形で条件設定するように…』と促されていたはずです。
 そして検察側の『追加実験』についてですが『意見書5』こんな実験が自然発火に関する実験とは思えません!!

 裁判所はこんな幼稚な主張を繰り返し意味不明な『追加実験』を実施したいといつまでも言い続ける検察側に一体いつまで付き合われるおつもりですか?何度も声を大にして言いますが『燃焼実験』の結果で検察側の主張は崩れました。
 これ以上の『追加実験』および審理の引き延ばしの必要はありません!!すでに私の人生が18年間以上も無駄に費やされている事実を考えてみてください。
 裁判長のお名前通り正しく検察側、弁護団のどちらの主張が真実なのかを明らかにしていただきたいです。

 最後に、京都府福知山市の花火大会で火災事故が起こりました。イベント行事には必ず多くの屋台が並びますが今回初めてこのような大惨事を招いたのです。屋台主はいつも通りの行動を取ったのでしょう。
 花火を見に来た人たちも何の危機感もなかったからこそ屋台の付近にいたのでしょう?
 しかし、屋台主が携行缶のガソリンを移す行動に出ると突然の引火、2回の爆発で一瞬にして炎に包まれたようです。

 この事故も私の火災事故もいくつかの悪い条件がそろったために起こってしまったのです。
 その悪い条件をすべて明らかにすることや再現することは不可能です。裁判所もガソリンという液体がどんなに危険なものなのか、ガソリンによってどんな悲劇が起こるのか、未知数だということをご理解していただきたいのです。再三にわたり述べてきましたが、検察側の『燃焼実験』の結果は弁護団の『新再現実験』を更に真実だと証明しています。『朴自白』は完全に崩れたのです。この事実は動かせません!!これ以上の審理は必要ありませんし、検察側が何かをしたいのであれば再審裁判の中で行うべきことです。

 もし裁判所が審理を続けるといわれるならばまず私たちを釈放してください。釈放が無理ならばせめて受刑者の立場から未決の立場に戻して収容場所を移して下さい。ですが私の望みは速やかに『終結』し『即時抗告』を棄却および『刑の執行停止』です。
 今年中に私を当たり前の世界、社会に帰して下さい!!それができるのは米山裁判長の正義ある決断のみです。私は無実です

青木惠子」

posted by iwajilow | 13:48 | 冤罪の疑い | comments(0) | trackbacks(0) |
林眞須美死刑囚からの電報
JUGEMテーマ:日記・一般

先日、午前中寝ていると家のチャイムが鳴りました。

なんだろう、こんな朝早くから、とインターホンをONにすると
「電報です。受け取りますか?」との声。

なんだ、この時代に、電報とは「チチキトクカ」?
と受け取ってみると、あの林眞須美さんからの電報でした。

そこには「確かに受領しました。どうもありがとうございました」という
刑務所の定型文がしかし、彼女の字で書かれていました。

僕は自分が取材をしたうえで冤罪の可能性が高いと思った死刑囚の方には
年に2回ほどいくばくかのカンパを送っています。 
そのお礼の電報でした。

冤罪を訴えながらも死刑判決が確定してしまった彼、彼女たちは弁護士を含めほんの数人しか文通も面会も出来ません。ですからこれは僕なりの「繋がり」の示し方です。しかしこの権力側に決められた定型文のお礼の文章すらなかなか許可されません。林さんも何年もかかってこの定型文を送る権利を勝ち取りました。

この制限を「死刑囚の心の平安のため」など権力側はもっともらしいことを言いますが
はたしてそうでしょうか?
「権力側の心の平安のため」の間違いではないでしょうか?

奥西さん、袴田さん、死刑を執行されてしまった久間さん、彼らにしゃべられたくないと思っているのは誰なのでしょうか。




去年1年はテレビ報道の可能性も感じましたが限界も実感しました。

その上で、今年はもう一歩、前に進んでいければと思っています。

なかなか更新できない中でも毎日1000以上のアクセスがあり
ありがたい限りです。今年も自分に出来ることをやっていこうと思います。

どうぞよろしくお願いします。

いわぢろう


posted by iwajilow | 17:59 | 和歌山カレー事件の謎 | comments(0) | trackbacks(0) |
終わりの始まり…特定秘密保護法案成立
JUGEMテーマ:日記・一般

つい1時間ほど前に特定秘密保護法案が可決成立しました。

この法案が通っても実際上の生活でおかしいと感じるには相当時間がかかるでしょう。
だから恐い。
ゆでガエルの論理のような気がしています。

いきなり熱いお湯にカエルを入れれば熱くて飛び出す。
けれども、ゆっくり温めていけば飛びだせないうちに死んでしまう。

最初のうちは逮捕者なんてなかなか出ないでしょう。
ちょっと過激な取材をしたフリーライターをテロリストだったとか
自称ジャーナリストなどとして逮捕することはあるかもしれません。

でも大手のメディアから逮捕者が出るということはあまり考えられません。
それは政権が見逃すというわけではありません。
きっと逮捕直前の厳重注意とかがあるでしょう。

するとどうするか。大手メディアは自分の会社から逮捕者を出すなんていう不名誉なことは避けたい。放送局であれば免許停止などの処分が待っています。新聞社だって御用マスコミが
思いっきり叩くでしょう。

ではどうなるのか。

僕はこう考えています。

まずは大手メディアの幹部を集めてレクチャーが開かれる。
権力側といろいろな交渉があり、
自主規制という形でルール作りが行われる。

ある程度の情報は出すが
それ以上踏み込んだ取材はしない。
メディアはこれまでよりも少しだけ情報をもらえるようになり
逮捕者は出ない。

めでたしめでたし。

けれども、村木さんのフロッピー改ざん事件のようなスクープは生まれません。

情報はすべて政府がコントロールするのです。

ちょっとずつなんかおかしいと思って
気がついた時には、自衛隊は海外で軍事作戦に参加しているのかもしれません。

今回の法案成立までの過程は
「日本人は熱しやすく、冷めやすい」
ということを良く知った官僚のやり方だと思います。

だから直前になってようやく危機感を覚えてきた。
でもこんなの月曜日の軽減税率の審議でみんな忘れると思っている。

施行まで1年あるからその間、この法案のことなんて
話題にすらさせないでしょう。
「きっと1年経てば国民は忘れている」。
官僚たちはそう思っているのだと思います。

でも、まだ1年あります。

実はここからが官僚主権の国にするのか
国民の手に主権を取り戻すのかという本当の闘いだと思います。
 
posted by iwajilow | 00:32 | ニュース深読みしすぎ | comments(2) | trackbacks(0) |
今夜…
JUGEMテーマ:日記・一般
 
ここのところ、園さんの判決だとか、
先日も築地の公妨事件の証人尋問だとか
また、高島屋痴漢えん罪事件の河野さんの最高裁決定
(これは嬉しいことに、教育委員会側の請求棄却で免職処分の取り消しが決定!)
など重要な案件がたくさんあったのですが全く報告も取材も出来ませんでした。

それはここのところ1ヶ月以上、ずっと福島の取材をしていて
時間が全くなかったからなのですが
ようやく、今夜放送かな、というところまでこぎつけました。

飛びませんように…。
posted by iwajilow | 03:19 | 仕事の周辺雑記 | comments(1) | trackbacks(0) |
遺書の謎
JUGEMテーマ:日記・一般
 
先週の日曜日に「原子力ムラの陰謀」という本を上梓した
今西憲之氏の講演に行ってきました。

この講演の中で、もんじゅ事故で「自殺」した西村茂生氏についても
触れられました。

西村氏の死についてはこのブログでも何度かリポートしていますし
非常に謎の多い「死」だと思います。

http://blog.iwajilow.com/?eid=1071245

ただ「遺書」があったことから「自殺」と断定されました。

今西氏はこの遺書について非常に重要な指摘をしていました。

亡くなった西村氏は動燃の文書課というところに勤務していました。
そこの責任者でもありました。

まだパソコンなどが普及していなかった当時、
文書化が国などに提出する文書を作っていました。

西村氏が文書を書き、それを秘書がワープロに打ち清書していたのです。
ですから文章能力、漢字能力ともに相当なものがなければ務まらない職場でした。

ところが西村氏の「遺書」と呼ばれるものには、結構誤字脱字が多い。
特に気になるのは「勘違い」という字を「勘異い」と書かれているところです。

なぜこのような間違いをしたのか?

今西氏によると西村氏の「自殺」の第一発見者の理事が
西村氏の死から数カ月たった時に「西村氏の自殺についての一考察」という文章を発表しているそうです。

実はこの文章の中に「勘異い」という同じ時の間違いがあった。

そしてこの遺書には死をほのめかすようなことは一切書かれていません。
「お詫び文」あるいは「始末書」のような感じです。

誰かにこの文章を写せと言われたのではないか?
そんなことすら考えに上ります。

もうひとつ、西村氏は「自殺」当夜、この理事とともに次の日の出張に備え
東京駅近くのホテルに宿泊したことになっています。

理事は朝、待ち合わせの時間に西村氏がロビーに来ないので
フロントでマスターキーを借りて西村氏の部屋に行って
そこにいないので慌てて非常階段から下を見たら西村氏の死体があったと言っています。

今西氏は疑問を呈します。
「はたしていくら同宿していた人間といっても
ホテルの人間がマスターキーをやすやすと貸すだろうか?

普通であれば、フロント人間が一緒には部屋まで行って
ノックをしたうえで応答がないのを確認してから
一緒に鍵をあけるのではないだろうか」

では、実際はどうだったのでしょうか?

西村氏は「実はこの理事がキーを持っていたのではないか」と言います。

さて僕は西村氏が亡くなった1月のまさに同じ日の同じ時間にこのホテルと
訪ねたことがあります。

発見されたのは朝の6時です。

1月初旬の朝の6時。発見された場所はホテルの脇の隙間のようなところです。
明りは一切ありません。

僕には真っ暗で何も見えませんでした。。


西村さんの葬儀:遺族の意に反して田中真紀子科技庁長官(当時)
が参列するなど派手なものになった。
posted by iwajilow | 20:15 | もんじゅ裁判 | comments(2) | trackbacks(0) |
見えない手錠を外すまで
JUGEMテーマ:映画

明らかな冤罪事件の一つ、「狭山事件」を描いたドキュメンタリー
「見えない手錠をはずすまで」の試写会が3日の日曜日に行われました。

この事件も名張毒ぶどう酒事件や袴田事件と同じく全てに無理がある事件です。
そもそも当時、字のかけなかった石川一雄さんにどうして脅迫状が書けたのか?
僕にはちっともわかりません。

上映後の舞台あいさつでも石川さんはこう言っていました。
「私は自分の無知から犯人にされてしまいました。そして拘置所の中で10年間
3食の食事の時間以外はずっと勉強しました。そうやって字を覚えました」

映画そのものは、石川さんと早智子さんのとてもいい夫婦ぶりの物語だなぁと感じました。
二人の当意即妙なやりとりが漫才みたいでいい感じです。

映画の中に石川さんが冷やし納豆そばを食べているシーンがありました。
石川さんは体調を管理するためにカロリーなどをきちんと考えて
夜はそばと決めているそうです。

そして面倒くさがらないできちんと食べ終わったら自分で食器を洗う。
すごく規律正しい生活をされていると思いました。

ただ映画を見た僕は純粋に納豆そばが食べたくなり、昨日の夜は納豆そばを作って食べました。

映画の中で石川さんが夢を語るシーンがありました。
「無罪を勝ち取ったらケニアに行きたい。
そして動物たちを見てみたい」

そして舞台挨拶でもこう言っていました。
「無罪を勝ち取ってあと30年は生きたい。出来れば刑務所にいた32年以上生きたい」

体調管理もすべて、こういった思いからなんだろうなぁと
その精神力に頭が下がります。



posted by iwajilow | 11:08 | マニアックロードショー | comments(0) | trackbacks(0) |
「被害者とは呼べません」…三鷹バス痴漢えん罪事件・控訴審始まる
JUGEMテーマ:日記・一般

バスの車載カメラにメールを右手で打ち、左手で吊革につかまっているのが記録されていがら、痴漢をすることは「容易ではないが著しく困難と言えない」と常軌とは思えない判断を裁判官にされて有罪判決を下された津山さん。その控訴審第1回公判が先月28日に東京高裁で開かれました。

42の傍聴席に対して162人が並び注目度の高さを示していましたが
マスコミ席は一席もなし。いかにマスコミが冤罪というものに無関心であるかを象徴していました。

裁判長による人定質問のあと、弁護側の控訴趣意の要旨が述べられました。
「被告人は無実。原判決は事実誤認に基づいており、必ず破棄されなければなりません。
第2被害は不可能です」

この第2被害というのは、女子高生が「お尻を撫で回されるように触られた。絶対に手で触られました」と確信に満ちて証言している被害です。
しかしまさに、この「触られた」という時間、津山さんは左手で吊革をつかみ、右手でメールを打っているのがバスの車載カメラに記録されていました。
このことから検察は犯行時間を特定せずあいまいにしたまま起訴しました。

「検察は第2被害の時間を特定せずあいまいにしているがこのことは被告人がすべての時間に対して無実を証明しなければならず、被告人の防御権においても著しく不利である。
女子高生は『バスが揺れたのでよろけると被告人の懐の内側に入りねっとりとお尻を撫でまわされた』と証言している。

車載カメラの画像によると女子高生は21時34分25秒まで同じ方向を向いて立っていたが21時34分25秒ころバス後方に向きを変えている。第2被害は21時34分25秒の直前と考えられる」

さてここで検察感が発言します。
検察:被害者特定にかかわるので、女子高生といういい方も抽象的ではあるが属性を明らかにせず「被害者」と呼べないか?
弁:弁護人は女子高生を被害者として考えていないので「被害者」とは呼べない。
検察:手続き的には被害者がいて被告人がいるのだから被害者と呼んでも差し支えないのではないか。
裁判長:このままで

裁判所は弁護側の主張を認め「被害者」とは呼ばせませんでした。

「被告人は21時32分41秒、交際している女性からメールが入り、右手でそれを確認した。被告人がメールに返信をしたのが21時34分18秒。車載カメラには21時33分03秒から右手で携帯を操作している状況が写っている。被告人が携帯電話をポケットにしまうのが21時34分22秒。
車載カメラによれば被告人は21時33分03秒から34分22秒まで少なくとも携帯を持って操作していた。21時34分25秒の直前に女子高生のいうような痴漢をする余地はありません」

弁護側は女子高生の証言に言及します。

「女子高生は第2被害の時に被告人は『左手で吊り革をつかんでいたと思う』と証言している。
原審でのやり取り
女子高生『被告人の左腕が吊り革につかまっていました』
検察『右腕はどうなっていましたか』
女子高生『わかりません』
翌日行われた実況見分写真でも右手で尻を触っている状況を再現しています。
21時34分14秒〜34分20秒までバスが左に大きく揺れました。

34分17秒〜20秒まで被告人の体が女子高生にあたっていてここで右から左へ揺れ戻ります。34分18秒 被告人の左手は吊り革をつかまっている。

33分49秒から34分24秒まで被告人が吊り革につかまっている状況はつながりからも確認できる。
原判決も右手で携帯を持っている状態は認めています。
しかし原判決は『33分52秒〜34分12秒まで吊り革をつかんでいるのは確認できるがそれ以外の時間は不明である。だから痴漢はできる』としています。
原判決は女子高生が『左手で吊り革をつかんでいた』としているのは痴漢の始まったころと限定して解釈しているが特に根拠は示されていない。

第2被害が始まったころ左手は吊り革をつかんでいた。つまり痴漢は左手で行われたのではないとしている。その一方で右手は携帯を操作していた。原判決の説示は痴漢が始まったころ両手がふさがっていたことを認める矛盾をおかしている」

原判決は「女子高生が『被告人が左手で吊革をつかんでいた」のを見たのは「痴漢行為が始まったころだ」と言っていてなおかつ、その時間はメールを右手で打っていたことを認めているわけです。じゃあどうやって痴漢をしたんだ?この疑問に一審判決は何一つ答えていません。

弁護側は続けます。

「痴漢をすることは不可能である」

「また原判決は『揺れるバス車内で吊り革を離し、左手で痴漢をすることは容易ではないが著しく困難とまでは言えない』としている。

『容易ではない』と認めているというのはそれだけで合理的な疑いがあることになる。
原判決の説示は単なる想像による可能性に過ぎない。
原判決の言う犯行態様は『バスの揺れで倒れ込みながら右手で携帯を操作し、あえて左手を吊り革から離し、お尻を撫でまわす』というもの。

そもそも吊り革をつかんでいなければ元の位置に戻ることは不可能。違う二つの動作を同時にすることもできない。メールをしながら倒れないようにしながら、お尻を撫でまわすというおよそ経験則に反する想像から神業を被告人に押し付けた」
確かに神業です。

裁判所は有罪にするためには常人ではできないようなことを平気で人に押し付けるのです。
たとえば沖田国賠訴訟では、ヒールを履いた状態で179センチもある女性が「腰に陰部を押し付けられた」と被害を主張していましたが、沖田さんは身長160センチそこそこ。とても陰部は腰に届きません。すると裁判所は「吊革につかまって伸びながら陰部を押し付けた」としました。そんな目撃証言はどこにもなく検察も主張していないのに、です。

また小林さん事件では「膠原病で手に物がふれると拷問のような痛みを感じる」から「膣の中に指を入れるという犯行は不可能」と主張する弁護側に対し「不可能ではない」として有罪判決を下しています。

頼むからやってみてくれ。

「被告人の姿はバスの左右への揺れにより一瞬見えなくなることはあるものの23時33分49秒〜34分24秒までは吊り革をつかんでいたと考えるのが妥当である。

原判決は判決文の最初に女子高生の供述要旨だけを取り上げ信用性が高いと結論付けているが車載カメラの映像を一切検討せず早々と結論付けるのは論理則にも違反している」
続いて弁護側は被害者の勘違いである可能性を指摘します。
「第一被害後、女子高生が振り向くと『被告人があまりにも何もしてない様子だったので私の勘違いかなと思った』と供述している。
これは確信度の低さを示している。

女子高生は第2被害後、『よろけて犯人の懐にすっぽりと入った。とても怖くて体全体に恐怖で鳥肌が立った』と証言している。
このような状態で正確な状況確認ができたとは言えない。

原判決もこういっている。

『被害者は痴漢被害にあってから恐怖感と不快感でその状況を正確に記憶することができず、勘違いがあったとしても不思議ではない』

原判決はこういった論理を都合のいいようにつまみ食いしている。

被告人が腹側にかけていたリュックがお尻にぶつかったと考えられます。
リュックの過度の高さと女子高生の臀部の高さがほぼ同じでした。
バスが揺れて被告人が女子高生にぶつかっているのが確認できます。
女子高生の言う第1被のときに両者の位置は人一人が入れるくらいの距離がある。
しかしバスの揺れとともに時々両者が接近している。その時にリュックがぶつかっている。
女子高生も『勘違いしたのかなと思った』と供述している。

女子高生のいう痴漢態様とバスの揺れがおおむね一致している。
女子高生は目視はしていない。触覚だけで判断しています」

さらに臀部の触覚の鈍さを指摘します。

「原判決は臀部による識別困難性を排斥している。
臀部が識別感覚の鈍いことは原判決も認めている。問題はどの程度、感覚が鈍いことを認識しているか。
二点弁別閾値、つまり2点で触られていることがどのくらい2点間に距離があれば識別できるのか?というデータでは最も敏感な手のひらで0.22僉⊂縅咫背で6.75

厳島鑑定ではリュックと手の識別可能性は鑑定の結果「識別困難」とされた。しかもこの実験では被験者はズボンと下着の2枚の状態だったが女子高生は当時4枚の重ね着をしていた。正確を期すために160回にわたる鑑定をした。
リュックの接触と手の痴漢行為と正確に見極める可能性は1/2にも届かない。

モノによる触り方でも手と勘違いされる可能性は高い。
原判決は『1回であれば勘違いの可能性があるが複数回接触した場合では勘違いする可能性はない』としている。厳島第2鑑定ではこの点も鑑定したが臀部において、識別可能性は偶然確立25%程度と結論付けている。つまりあてずっぽうに言ったのと変わらない。回数を上げても正答率は向上しないということである」

そして女子高生の証言の変遷についてです。

「女子高生の証言は
『指2本くらいかな』『指の腹です』
『指4本です』『手のひら全体です』と、あいまいどころか具体的詳細すぎる供述に変遷している。
一般に記憶というのは時間経過ととも減衰していくのだが
捜査段階で『手、あるいは手のひら』と言っていた被害状況は
公判ではより具体化詳細化していく。
具体的詳細だからと言ってそれが信用できると判断するのは間違いです」

そしてこう続けました。
「原判決は独自の知見のみで判断した独りよがりというほかありません。
第一被害も場所時刻の特定もなく
女子高生のいう場所付近では痴漢の様子は全くなく
女子高生と被告人の距離は人一人分あいている。
この距離では手の届くのは背中までで、お尻には届かない。
かがめば届くが、接近した様子もかがんだ様子もない。
吊り革を右手で持っている。

女子高生は『第2被害は絶対モノではない』と断言しておきながら勘違いしているわけだから
第1被害はなおさら勘違いの可能性が高い。
原判決は『被告人が女子高生に近づいている場面がある。その時に痴漢をした可能性がある』としている。可能性から痴漢行為をしたという飛躍をしている。

女子高生は『バスの揺れに合わせた感じでその感触もお尻に押し付けられる感じがしました。必ず揺れに対応していた』と証言している。
バスの中で稲穂が風に揺られるように乗客が揺れている中で、被告人と女子高生が接触しているにすぎない」
津山さんは繊維鑑定でも「シロ」でした。

「科捜研の鑑定で被告人の手のひらに繊維の付着は認められなかった。
女子高生のスカートを触って2.5時間という本件よりも長い時間をおいて鑑定したところ右手左手に各7本、8本の繊維の付着が認められた。

女子高生のスカートの繊維は手に引っかかりやすい材質のもの。
科捜研の鑑定結果は被告人の無実を推認させるものです。
原判決は『付着しないこともありうるので被害者供述の信用性を左右しない』としているが、机上の抽象論だけで片づけたものである」

弁護側は原判決をこう糾弾しました。

「原判決は徹底的に誤っています」

これに対して検察側は「ビデオ鑑定は映像の鮮明化の処理などをせずに不鮮明なままされたもので主観に基づくものだ」と主張しています。
検察官全般に教えてあげたいのですが裁判では有罪の証明は検察官に求められるものであり、弁護側に無罪の証明は求められていません。検察官の立証に合理的な疑いがさしはさめれば、それで無罪になるんです。

つまり、ビデオの画像が不鮮明で主観に基づくものだと主張するのであれば、検察側が鮮明化の処理をして、きちんと痴漢をやっている場面を指し示すとか、弁護側の主張を間違っていることを証明すべきです。

このビデオ画像を見て、携帯でメールを打っている場面ではないと不鮮明な画像をみて主張しているのであれば、それこそ「主観に基づくもの」以外の何物でもありません。
誰か検察官に裁判の原則を教えてあげてくれないでしょうか?
そしてまたディレクターという職業を生業にしている僕から言わせてもらえば、画像の鮮明化などという技術を僕はいまだかつて拝見したことがありません。

元データが最も情報量が多いのであり、画像を明るくしたところで、それは全体が明るくなるだけで鮮明にはなりません。画像の鮮明化などという技術があったらぜひ紹介してもらいたいものです。
検察というのは自分が無知ということを知らない方々なので専門家からすればちゃんちゃらおかしいことを堂々と主張します。そして裁判官も自分が何も知らないということを隠して知ったかぶりをして判決するものだからたまったものではありません。

こうして、専門家でない素人判断が冤罪をたくさん生み出しているのです。だれか検察や裁判所に「謙虚」という言葉の意味も教えてあげてほしいものです。
今回の控訴審でも検察は全くどうしようもないということだけははっきりしました。
 
 
posted by iwajilow | 11:38 | 痴漢冤罪?の恐怖 | comments(6) | trackbacks(1) |
山本太郎氏の手紙
JUGEMテーマ:日記・一般

山本太郎氏の手紙の中身は
「原発労働者が一番頑張っているのに
一番悲惨な思いをしている。気にとめてほしい」
というような内容だったそうです。

彼は当日の午前3時頃までかかって
手書きで書きあげたと近しい方から聞きました。

現状を直訴するというのも
時代がかっていると思いますが
それを「失礼だ」と糾弾する方も時代がかっているような気がします。

「不敬罪」の復活でしょうか。。
posted by iwajilow | 11:33 | 原発は怖いよー | comments(5) | trackbacks(0) |
暗黒裁判
JUGEMテーマ:日記・一般

「最高裁の裁判官たちは人の命をなんと思っているのか」

昨日の最高裁名張毒ぶどう酒事件・再審請求棄却を受けての
弁護団会見で弁護団長の鈴木泉弁護士は、目に涙を浮かべながら
こう声を荒げました。

弁護団は先月末に毒物に関する意見書を提出したばかりだそうです。
そして16日付でのこの決定。果たして裁判官たちはこの意見書を検討したのか?
審理の秘密を盾にその過程は何一つ明らかにされません。

どんな意見の変遷があったのか、どんな根拠で棄却なのか、どんな意見が出たのか、
全くわかりません。

それでも信用に値する決定ならいいと思います。
納得できる理由がきちんと述べられているならいいと思います。

しかしほとんどの場合、何の科学的根拠も示さず、ただ高裁決定
あるいは検察の主張を鵜呑みにする決定です。
今回も争点になった毒物に対して書かれているのはわずか1ページだそうです。

弁護団が何年もかけて主張し何十ページに渡って根拠を示したことについて
わずか1ページ。

そして裁判官たちの記者会見もない。質問も受け付けない。

言ったもん勝ちです。

これは現代に残る「切り捨て御免」の遺物です。


人の命を何と思っているのか―。

今回の決定文は鈴木弁護士の事務所に速達で届いたそうです。
人の命を奪う決定でありながら、書留でもなんでもありません。

もし誰かが郵便ポストから抜いていたら、この決定は
わからなかったかもしれないのです。

僕は一事が万事と思っています。
これが裁判所の庶民に対する態度なのです。
人の命に対する態度なのです。

僕はこういう人たちに人を裁く資格があるとは微塵にも思いません。


今月、奥西さんと面会した特別面会人の方に昨日、少しだけ話を聞きました。
人工呼吸器をつけた奥西さんともうコミュニケーションをとることはほとんど出来ないそうです。

「意識はあるけども、声は出ない。
先日会った時は口の形で『ありがとう』と言っているように見えた。
『誰だかわかりますか?』とか『大丈夫?』と言うことを聞くと
頷いたりしてわかるけど、『再審の意見書について』とか
込み入った話になるともうわからない」

奥西さんが倒れたのは去年5月25日に高裁が最高裁に差し戻された再審請求を棄却した2日後です。再審請求棄却を知った奥西さんはその2日後発熱し拘置所から外の病院へ救急搬送されました。

ちなみにこの決定を出したのは下山保男という裁判官です。

救急搬送をしった弁護士が28日に面会に行くと奥西さんはベッドに横たわって点滴、酸素吸入の治療を受けていたにも関わらず、右手には手錠がされ縄で刑務官に繋がれていたそうです。

そしてその後、2度の危篤状態を経ながら現在の状況に至りました。

一審無罪判決後に一斉に住民たちの証言が変わったこと、
現場から発見されたぶどう酒の王冠の歯型と奥西さんの歯型が一致したという鑑定書は
倍率を変え捏造されたものであったこと、
ニッカリンTを入れて運んだとされる長さ5センチほどの竹筒は発見されてないこと
それよりも両手に一升瓶を持って猛毒のニッカリンTを入れた竹筒を
胸ポケットに入れて運べるのかという疑問→通常の状態なら小さな竹筒は胸ポケットの中でひっくり返りニッカリンTは全部染み出します。紙で栓をしたとされていますが、紙にしみこみ、漏れるはず。

そして今回の毒物鑑定。

奥西さんを殺していいと、僕はこれっぽっちも思えません。





posted by iwajilow | 10:18 | 冤罪の疑い | comments(8) | trackbacks(0) |